Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 241認知症早期診断・発症進行予防とリハビリテーション近藤和泉/編
ISBN:978-4-86519-443-2 C3047
定価:2,750円(税込み)
知りたい! 聞きたい! 認知症Q&A<増刊号>
遠藤英俊/編
978-4-88117-728-0 C3047
2015年5月
mr0183
定価5,478円(税込み)
Q1 | 認知症の定義とは? | 谷向 知ほか |
認知症は記憶障害があることが必須ではなくなった.認知機能については記憶以外にも注意,実行機能,記憶,知覚-運動,社会的認知などの変化に注目する必要がある. | ||
Q2 | メモリークリニックとは? | 梅垣 宏行 |
もの忘れ外来(メモリークリニック)は,早期の診断,介護保険制度の利用を含めた介護者への教育・指導,薬物・非薬物治療などを行う専門外来である. | ||
Q3 | かかりつけ医,専門医,認知症疾患医療センターとは? | 谷向 知ほか |
かかりつけ医,専門医,サポート医には,それぞれの役割がある.認知症医療においてはそれぞれの役割を知り,またお互いリスペクトして連携をはかっていくことが重要である. | ||
Q4 | 認知症の診断過程と鑑別は? | 梅垣 宏行 |
認知症の診断のポイントは,認知機能低下によって日常生活の自立が損なわれているか否かである. | ||
Q5 | 認知症の画像診断とは? | 金高 秀和ほか |
認知症の早期診断と鑑別には,画像診断は大きな役割を果たす.また,臨床症状が乏しい早期でも,画像診断が有用なことが多い.早期の正確な診断は,認知症の早期治療に結びつくと考える. | ||
Q6 | 認知症の神経心理検査とは? | 鐘本 英輝ほか |
認知症診療で頻用される神経心理検査が何を評価しているか,その目的は何なのかなど,正しく神経心理検査を利用するためのポイントを理解する. | ||
Q7 | アルツハイマー病とは? | 櫻井 博文ほか |
アルツハイマー病は症状が出る20年も前から脳に変化が始まる.新たな診断基準は従来の認知機能低下に加えて,最近の研究成果から脳萎縮,脳代謝低下,バイオマーカーを重視している. | ||
Q8 | 血管性認知症とは? | 丹羽 篤ほか |
血管性認知症は一つの病態ではなく症候群であり,各病型の理解が大切である.治療・予防にはこれを踏まえたうえでの包括的介入が必要である. | ||
Q9 | レビー小体型認知症とは? | 井関 栄三ほか |
レビー小体型認知症の臨床症状,神経心理学的検査や画像診断学的検査などを用いた診断法,そして薬物療法や非薬物療法などの治療について概説する. | ||
Q10 | 前頭側頭型認知症とは? | 遠藤 邦幸 |
前頭側頭型認知症は人格変化や行動異常が特徴的であるが,背景にある病態は多岐にわたる.薬物療法の効果は不十分であり,個々の症例に合わせた非薬物的介入を行う必要がある. | ||
Q11 | 若年性認知症にはどのような特徴があり,その対応は? | 新井 平伊 |
若年性認知症の特徴を原因疾患,診断,治療を含め概説し,老年期の認知症と比べさらに包括的な医療・介護支援が必要なことを述べた. | ||
Q12 | 認知症の薬物療法・中核症状とは? | 遠藤 英俊 |
アルツハイマー病治療薬は4種類存在し,重症度やBPSD,患者背景に合わせて,適切に選択する必要がある.薬により認知機能の進行遅延の他,ADLに関わる介護時間の短縮,介護の見守り時間の短縮,医療費・介護費用の削減などの効果が報告されている. | ||
Q13 | 認知症の薬物療法・BPSDとその対応は? | 吉山 顕次ほか |
認知症の行動・心理症状(BPSD;behavioral and psychological symptoms of dementia)は介護負担の大きな原因となるが,治療介入により症状の改善が期待できるため,適切な治療介入がなされるべきである. | ||
Q14 | 認知症ケアの特徴とは? | 永田久美子 |
認知症ケアで特徴的な本人の視点への転換,関係づくりと環境づくり,生活の継続と自己決定の支援,予防的なケアとBPSDの緩和ケア,感情労働を担うケア者のケアについて概説する. | ||
Q15 | 認知症の疾患別ケアとは? | 山口 達也ほか |
疾患を理解し,医学的・科学的根拠に基づいたケアアプローチを実践することを,疾患別ケアという.疾患別ケアの第一歩は,認知症の背景疾患について的確に診断を行うことである. | ||
Q16 | 認知症の介護サービスとは? | 大西 丈二 |
介護保険は,本人の尊厳の保持と,残存能力に応じた自立を目的としている.訪問介護などの居宅介護サービスは,認知症患者にとって日常的に必要な基本的介護である.介護職らとの連携を強化したリハビリテーション・マネジメントが重視されている. | ||
Q17 | 認知症の人の施設サービスとは? | 大西 丈二 |
施設サービスは大きな体制再編が見込まれている.病状進行に合わせ,施設から在宅に戻る方向も含め,本人に適切なサービスを正しく提供できる体制が必要である.リハビリテーションなど短期的な介入の効果も知られており,必要な例には短期集中リハビリテーション等,積極的に実施すべきである.また介護施設においては,看取りの準備もしておかなくてはならない. | ||
Q18 | 認知症の人の在宅医療は,医療と介護の連携がなぜ必要か? | 平原佐斗司 |
医療介護の専門職チームが各ステージで目標を共有し,協働することが重要で,そのためにはよりよいチームを作ることに最大の注意を払う必要がある. | ||
Q19 | 認知症の人の入院ではどのようなことが起きやすいか? | 遠藤 邦幸 |
認知症の人の入院ではせん妄やBPSDなどが悪化しうるため,適切なケアが必要である.認知症疾患医療センターだけでなく,一般病院でも認知症の対応力向上が求められている. | ||
Q20 | 認知症の家族支援とは? | 片山 禎夫 |
認知症の人とその家族支援の基本は,認知症の人と家族同士がつどえる会を支援する.家族ではできないこと,要望があることを理解して,その家族にはできないこと,要望を叶えていく. | ||
Q21 | 認知症短期集中リハビリテーションとは? | 大河内二郎 |
中等度から重度の認知症者に対して,個別に約3か月にわたって提供するプログラムで,中核症状と周辺症状双方に有効である. | ||
Q22 | 地域包括ケアにおける認知症支援とは? | 江澤 和彦 |
地域包括ケアシステム構築の本質は「まちづくり」であり,「規範的統合」の推進が重要である.地域包括ケアシステム(community based integrated care system)には,「地域を基盤としたケア」と「統合型のケア」の独立したコンセプトがある. | ||
Q23 | 認知症のオレンジプランと新オレンジプランとは? | 遠藤 英俊 |
新オレンジプランによって,認知症対策は国家戦略の一つとなり,超高齢社会に対応する重要な施策となるが,今後は市町村の対応に格差が出る可能性があり,介護サービスの利用困難や,介護難民が出ることが予想される. | ||
Q24 | 認知症ケアパスとは? | 数井 裕光 |
認知症ケアパスとは,認知症の様々な時期に必要となる介護サービスが何で,それがどこで受けられるかを明示したものである.作成の過程で地域の介護サービスが整理されていくと予想される. | ||
Q25 | 認知症初期集中支援チームとは? | 粟田 主一 |
認知症初期集中支援チームとは,認知症の初期支援を包括的・集中的に行う多職種協働チームであり,診断へのアクセスと本人の視点に立った統合的な診断後支援を確立する. | ||
Q26 | 認知症の非薬物療法とは? | 大沢 愛子ほか |
認知症の非薬物療法を行う際には,患者の中核症状や周辺症状だけでなく,それらが日常生活に及ぼす影響を考慮し,家族を含む環境全体に対する包括的なアプローチが必要である. | ||
Q27 | 認知症の作業療法とは? | 来島 修志 |
認知症をもつ人は意味のある「作業」をやりたいと感じ,「承認と尊重」の欲求を満たしたいと思っている.そのためにはその人に合った「作業」を提供し,教えてもらい感謝する関わり方が重要である. | ||
Q28 | 認知症の発症に影響する栄養とは? | 佐竹 昭介 |
近年,生活習慣が認知症の発症と密接に関わることが示されている.栄養面では,個々の栄養素よりも,食事摂取様式(地中海食など)の有効性が科学的に証明されてきている. | ||
Q29 | 認知症と摂食嚥下障害とは? | 菊谷 武 |
認知症の摂食嚥下障害は,認知症の中核症状による影響や運動機能の障害による影響などが原因となる.さらには,進行する認知症の原疾患に対する考慮も必要となる. | ||
Q30 | 認知症の成年後見制度とは? | 大西 丈二 |
法定後見は判断能力の程度に応じて後見,保佐,補助の3つの類型がある.成年後見人(保佐人,補助人を含む)の役割は,財産管理と身上監護の2つであり,身上監護は特に重要性の高い役割である. | ||
Q31 | 認知症の人と高齢者虐待とは? | 和田 忠志 |
認知症の人は虐待を受ける確率が高い.対応においては,養護者の支援を含めた家庭全体の支援を多職種で行うことが重要である. | ||
Q32 | 行方不明時のSOSネットワークとは? | 永田久美子 |
認知症の行方不明者は年間1万人を超える深刻かつ身近な問題である.行方不明者の実態と早期発見・未然防止のためのSOSネットワークの基本的しくみやポイントを概説する. | ||
Q33 | 認知症のエンドオブライフケアとは? | 西川 満則ほか |
認知症のエンドオブライフケアでは,苦痛を評価し,早期にアドバンスケアプランニングを開始し,意思決定能力低下時も,本人の意思を尊重するチームアプローチが重要である. | ||
Column | ||
尿失禁・便失禁の対処法は? | 猪口里永子 | |
不穏,危険行動のある患者さんに抑制帯,離床センサー,薬物などを使用するときは? | 佐々木千佳子 | |
夕暮れ症候群への対処法は? | 猪口里永子 | |
オムツいじり,外しの対処法は? | 藤﨑あかり | |
入院中にインフルエンザにかかり,隔離が必要となった認知症の人へのケアは? | 高梨 早苗 | |
昼夜逆転へのケアは? | 高梨 早苗 |
病院と在宅をつなぐ 脳神経内科の摂食嚥下障害―病態理解と専門職の視点― 野﨑園子/編著
ISBN:978-4-86519-253-7 C3047
定価:4,950円(税込み)
Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 206認知症予防とリハビリテーション 最前線繁田雅弘・竹原 敦/編
ISBN:978-4-86519-408-1 C3047
定価:2,750円(税込み)
睡眠からみた認知症診療ハンドブック―早期診断と多角的治療アプローチ― 宮崎総一郎・浦上克哉/編
ISBN:978-4-86519-219-3 C3047
定価:3,850円(税込み)
Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 164認知症のリハビリテーション―笑顔が生まれる実践的アプローチ―山口晴保/編
ISBN:978-4-88117-709-9 C3047
定価:2,750円(税込み)
Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 163もう悩まない! 100症例から学ぶリハビリテーション評価のコツ<増刊号>里宇明元・辻川将弘・杉山 瑶・堀江温子/編
ISBN:978-4-88117-708-2 C3047
定価:5,390円(税込み)
Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 170高齢者のフレイル(虚弱)とリハビリテーション<増大号>近藤和泉/編
ISBN:978-4-88117-715-0 C3047
定価:4,290円(税込み)
Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 160誤嚥性肺炎の治療と再発予防のコツ藤谷順子/編
ISBN:978-4-88117-705-1 C3047
定価:2,750円(税込み)
Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 127認知症 最前線川畑信也/編
ISBN:978-4-88117-672-6 C3047
定価:2,750円(税込み)