
嗅覚診療のこれから―検査とリハビリテーション―
森 恵莉/編
978-4-86519-731-0 C3047
2026年6月
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定価2,970円(税込み)
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社会的関心が高まる嗅覚障害に対し、検査の変遷と課題、リハビリテーションの実践を第一線の専門家により解説しました。
現場に役立つ知見とともに、これからの嗅覚障害診療の指針を示す一冊です。
嗅覚を評価する意義 |
鈴木 淳 |
| 嗅覚障害は多様な病態と原因を有し,特に高齢者では自覚に乏しい.嗅覚検査は診断,重症度評価,予後予測,神経変性疾患の早期発見などに有用である. | |
| 基準嗅力検査の歴史と結果の解釈 | 赤澤 仁司 |
| 基準嗅力検査で用いられているT&Tオルファクトメーターが開発された歴史について冒頭で述べて,施行方法や結果の解釈などについても概説する. | |
| 嗅覚検査の現場から | 米澤 和 |
| 嗅覚検査は環境整備と手技の熟練を要し普及に課題がある.臨床検査技師の工夫と教育標準化により精度と診療の質向上が期待される. | |
| 静脈性嗅覚検査の歴史と結果の解釈 | 櫻井 凜子 |
| アリナミンテストの潜伏時間は嗅神経機能を,持続時間は嗅覚順応・風味障害の程度を反映し,慢性鼻副鼻腔炎術後の嗅覚予後予測にも有用である. | |
| 嗅覚の理想的な評価法 | 吉野 綾穂ほか |
| 閾値・識別・同定の三要素の評価,症例に応じてスクリーニング検査やOrthonasal・Retronasal評価を組み合わせた嗅覚評価が重要である. | |
| 小児における嗅覚検査 | 岸本 悠司 |
| 小児嗅覚障害では発達段階により検査成立条件が大きく異なり,年齢に応じた検査法の選択と鼻内所見・画像を含めた総合評価が診断精度を左右する. | |
| 嗅覚刺激療法のメカニズム | 中村有加里ほか |
| 嗅覚刺激療法は嗅覚経路の可塑性や再生を促し,末梢だけでなく中枢にも作用して嗅覚改善に寄与する可能性が示されており,機序解明が期待されている. | |
| 嗅覚刺激療法を行う診療体制の確立 | 金井 健吾ほか |
| 嗅覚障害に対して,当院での嗅覚リハビリテーション(嗅覚刺激療法)は,リハビリテーション科医師の監督下で言語聴覚士が患者との信頼関係を築きながら行っている. | |
| 嗅覚刺激療法の今後の展望 | 西嶌 大宣 |
| 従来の嗅覚刺激療法を,分子レベルのデータ解析により科学的に再考する.デジタル技術や個別化医療の視点も交え,科学的根拠に基づく次世代のリハビリテーションを展望する. | |
| 喉頭全摘出術後の嗅覚リハビリテーション | 山内 一崇 |
| 喉頭全摘出術後の嗅覚リハビリテーション(NAIM法)は難しいものではなく,習得し嗅覚機能を取り戻すことでQOLの大きな改善が期待される. | |

