
一側性難聴―検査と今後の対応―
吉田忠雄/編
978-4-86519-728-0 C3047
2026年4月
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定価2,970円(税込み)
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「片耳が聞こえれば大丈夫」は本当か?
見えない障害・一側性難聴の実態を可視化し、標準化が進む最新の評価法から補聴器・人工内耳による介入まで、当事者の「聴覚の広がり」を取り戻すための最前線を凝縮した特集です。
| 一側性難聴による障害と両耳聴効果 | 太田 有美 | |
| 両耳聴は音源定位と雑音下聴取に役立っている.一側性難聴では,難聴側からの音が聞き取れない,音の方向感がわからない,雑音下で音声が聞き取りにくい,という障害が生じる. | ||
| 一側性難聴の現状と課題―見過ごされがちな問題― | 岡野 由実 | |
| 一側性難聴による日常生活上の聞こえの障害と心理的側面,ならびに医療や社会への要望について,当事者の立場から考察する. | ||
| 一側性難聴に対する聴覚検査 | ||
1)方向感検査 |
石野 岳志 | |
| 一側性難聴における方向感認知能は正常例と比べて大幅に悪化しているが,その個人差は難聴側の聴力レベルやスペクトラルキューと関係している. | ||
| 2)雑音下語音検査―一側性難聴における語音聴取の実際とその臨床的意義― | 松田 悠佑 | |
| 一側性難聴は語音聴取の困難を多く伴い,雑音下語音検査と補聴・教育支援の重要性が増している. | ||
| 3)雑音下語音閾値検査 | 菅原 一真 | |
| 雑音下語音閾値検査は,日常生活に即した聴取能力を定量的に評価でき,補聴器・人工聴覚器の効果判定に不可欠な検査法である. | ||
| 成人一側性難聴に対する画像検査 | 大石 直樹 | |
| 一側性難聴の代表例である突発性難聴,メニエール病の確定診断にはMRIが必須であり,前下小脳動脈梗塞や聴神経腫瘍が代表的な鑑別疾患である.内リンパ水腫,内耳出血などの内耳疾患もMRIで診断可能である. | ||
| 一側性難聴に対する補聴 | 神田 幸彦ほか |
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| 診察室で「片耳が正常であれば大丈夫」と言える時代は終わりつつある.補聴器や人工内耳の進歩,両耳聴メリット研究の成果である.適合方法も含め一側性難聴における補聴について述べる. | ||
| 一側性難聴の全国実態調査(2020~2022 AMED研究)について | 樫尾 明憲 | |
| AMED研究で実施された一側性難聴に関する全国規模のアンケート調査結果の報告.聴覚補償介入率は非常に低値であるが,介入例では一定の補聴効果が示されていた. | ||
| 一側性高度難聴・非対称性難聴に対する人工内耳手術の適応基準 | 山崎 博司 | |
| 一側性高度難聴・非対称性難聴の非良聴耳に対する人工内耳の適応基準(2024)を,患者要因および難聴の重症度に加えて,医療機関の施設要件に焦点をあてて概説する. | ||
| 一側性高度感音難聴に対する人工内耳の臨床研究 | 高橋 優宏ほか | |
| 一側性高度感音難聴に対する人工内耳は,雑音下聴取・方向感・耳鳴・QOLの改善に寄与し,安全性は両側高度難聴に対する人工内耳と同等である. | ||

