四肢転移性骨腫瘍に対する治療のスキルアップ―予後予測に基づいた治療方針の選択― |
片桐 浩久 |
手術と放射線治療の選択の基準,改訂した予後スコアの概要,スコアに基づいた治療方針の選択,および各手術別の注意点を実際の画像とともに具体的に記載した. |
小児肘外傷のスキルアップ |
鈴木 拓 |
小児肘外傷において,正確な診断を行うために画像の撮影,読影の仕方,比較的稀な疾患について解説する. |
上肢リウマチ障害に対する治療のスキルアップ |
岩本 卓士 |
RA上肢障害に対する治療戦略および手指変形の機序について記載した. |
末梢神経損傷/障害治療のスキルアップ |
越智 健介 |
末梢神経損傷/障害は,障害/損傷神経や障害/損傷高位によって多彩な症状を呈する.正確な病態理解と確実な診断に基づいて治療することが,最も重要である.本稿では末梢神経損傷/障害の病態ならびに治療法を概説する. |
上肢鏡視下手術のスキルアップ |
稲葉 尚人ほか |
手・肘関節の関節鏡は,手・肘関節疾患の診断と治療において欠かせないツールとなっている.本稿では,手肘関節鏡の基本的なセットアップ,ポータルの作成,鏡視について概説する. |
上腕骨近位端骨折のスキルアップ |
山田 光子 |
上腕骨近位端骨折の治療法について保存治療を含めて検討した.高齢者で骨粗鬆症を伴う場合は上腕骨頭内で領域により骨質が異なることを考慮して手術治療を行うことが必要である. |
骨盤骨折に対する診断と治療のスキルアップ |
杉本 一郎 |
骨盤輪骨折の固定法は低侵襲な経皮的固定手技が開発され改良されてきた.今後四肢骨と同様に,骨盤輪骨折でも創外固定から経皮的固定法へのconversion methodが汎用されるであろう. |
寛骨臼骨折に対する診断と治療のスキルアップ |
野田 知之 |
寛骨臼骨折では骨折型分類を含めた正確な術前診断がアプローチ選択や整復固定法に直結する.Marginal impactionとroof impactionとも稀ではなく,これらimpactionに対する整復固定法にも精通,習熟する必要がある. |
足部の関節リウマチ治療のスキルアップ |
橋本 淳ほか |
リウマチ足治療はRA患者が歩行機能を維持するうえで不可欠な技術であり,RA足治療技術の向上と普及が重要度を増している.若手整形外科医師が研鑽する方法とRA足治療の考え方を解説する. |
下肢の関節リウマチ治療のスキルアップ |
窪田 綾子ほか |
RA股関節および膝関節障害は歩行能力獲得のため,適切なタイミングでの手術が必要である.RA足関節障害においてはTAAの長期成績の構築が必要である. |
半月板損傷治療のスキルアップ |
黒河内和俊ほか |
半月板損傷に対する観血的治療では,半月板の温存を目指した関節鏡視下修復術の習得が基本となる.バケツ柄断裂やhypermobile lateral meniscusのみならず,ramp lesion,後角断裂,横断裂,逸脱半月板,水平断裂など従来では修復の難しかった半月板損傷の修復について具体的に述べる. |
ACL損傷治療のスキルアップ |
荒木 大輔ほか |
より良い手術成績を得るためのACL再建術のtips & pitfallsにつき解説する.正確な解剖学的知識,骨孔を正確に作製する技術,合併損傷の診断と治療,術後成績の客観的評価がkey pointである. |
膝蓋骨脱臼治療のスキルアップ |
野村 栄貴 |
反復性膝蓋骨脱臼の手術法は長い間行われてきた近位リアライメント手術・遠位ライメント手術から,この10年の間に内側膝蓋大腿靱帯再建術に大きく変貌した. |
特発性膝骨壊死症治療のスキルアップ |
堀内 博志ほか |
特発性膝骨壊死症に対して保存療法を行っても症状が改善しない場合,手術治療を行う.その際には年齢や患者活動性などを考慮し高位脛骨骨切り術などの関節温存術もしくは人工膝関節単顆置換術を選択する. |
選択的椎弓切除術のスキルアップ |
青山 龍馬ほか |
筋温存型選択的椎弓切除術はアライメント維持に重要な筋群を温存し,医原性の椎間関節損傷が起こらないために,術後の頚椎アライメント維持や可動域維持に有利である. |
腰椎MIStのスキルアップ |
日方 智宏ほか |
腰椎MISt手技として,経皮的椎弓根スクリュー刺入,円筒型レトラクターを使用した除圧手技,腰仙椎固定を含めた最小侵襲多椎間固定手技に関して概説する. |
腰椎LIFスキルアップ |
佐々木寛二 |
腰椎前側方アプローチはパッケージング化された器械と椎体横径をカバーする椎体間固定用ケージをうまく使うことが肝要である.本稿では筆者らの安全で簡便な手術に対する取り組みを解説する. |
成人脊柱変形矯正術のスキルアップ |
長谷川智彦ほか |
成人脊柱変形手術を行う際に必要な,症状,画像のチェックポイントと矯正目標,どのような変形にどのような術式を選択するかの術式選択ストラテジー,固定範囲の決め方について解説する. |
MIS-THAのスキルアップ |
森田 充浩 |
前方系アプローチのメリットに特に着目して解説した.骨盤側の展開が容易で正確なカップ設置が可能なことにより,術後脱臼をほぼ皆無にでき,手術の安全性も確立しやすくなる.循環動態に与える影響も少なく,これからの高齢化社会において有用な手技と考える. |
THA再置換術のスキルアップ |
大橋 弘嗣 |
骨欠損を伴う症例に対する人工股関節再置換術においては,骨欠損の状況に応じた再建方法が行われる.なかでも大きな骨欠損に対してはimpaction bone grafting法は有用な方法である. |
股関節鏡視下手術のスキルアップ―適応と限界― |
山崎 琢磨ほか |
股関節鏡視下手術を行ううえで関節不安定性の疑われる病態に対しては手術適応外であり,画像所見のみに捉われずに身体所見や保存療法の効果なども加味しながら,手術適応を総合的に評価すべきである. |
股関節手術における術前テンプレーティング・術前計画のスキルアップ |
坂井 孝司 |
THAや骨盤・大腿骨骨切り術の術前計画について,三次元計画のほうが二次元計画よりも正確で,可能な環境では是非とも三次元計画を行うべきであり,手術のシミュレーションとしても有用である. |