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Monthly Book ENTONI(エントーニ) 249

Monthly Book ENTONI(エントーニ) 249

エキスパートから学ぶめまい診療<増大号>

將積日出夫/編

978-4-86519-543-9 C3047

2020年9月

en0249

定価5,280円(税込み)

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めまいの急性期から慢性めまいの診療に必要な検査、診断基準、治療に関する最新の情報をエキスパートによりまとめられた1冊!!

目次

急性期めまいの対応 岩﨑 真一
めまい疾患の鑑別には,要領よく問診を行うことに加え,頭位眼振検査やhead impulse testなどの神経耳科学的検査を行うことが有用である.
精密平衡機能検査 藤坂 実千郎
精密平衡機能検査,中でもENGとVOGは,我々耳鼻咽喉科医がめまい疾患の的確な診断のために,是非とも知っておかなければならない重要かつ基本的な検査である.
新しい平衡機能検査―vHITとVEMP― 乾  崇樹
vHITとVEMPの普及により,3つの半規管と2つの耳石器について,個別に機能を評価できるようになった.これらの検査の概要と臨床応用について解説した.
メニエール病 宮下 武憲
メニエール病の病態は内リンパ腔が拡大する内リンパ水腫であり,蝸牛・前庭・半規管で内リンパ水腫が生じ,めまい発作に関連して感音難聴が悪化する発作を反復する.
遅発性内リンパ水腫 瀬尾  徹
遅発性内リンパ水腫は,高度感音難聴に続発する内リンパ水腫により反復性回転性めまいあるいは聴力変動をきたす.診断は日本めまい平衡医学会の基準による.
後半規管型BPPV 小林 泰輔
2017年の日本めまい平衡医学会の「診断基準」をふまえて,後半規管型良性発作性頭位めまい症の診断と治療について概説する.
外側半規管型BPPV 今井 貴夫
外側半規管型半規管結石症に対してはLempert法,Gufoni法を,外側半規管型クプラ結石症に対してはGufoni法を行う.
前庭神経炎 工   穣
前庭神経炎は,温度刺激検査,VEMP,vHITなどを組み合わせて上前庭神経炎か下前庭神経炎か混合型かを診断する.ステロイドや前庭リハビリが有効である.
両側前庭機能障害 佐藤  豪
両側前庭機能障害では,頭部の運動や体動時に非回転性めまいや動揺視が誘発され,閉眼によりふらつきが増強する.温度刺激検査にて両側末梢前庭機能の消失・高度低下を認める.
外リンパ瘻 新藤  晋
外リンパ瘻は外リンパ腔と周辺臓器の間に瘻孔が生じ,内耳の生理機能が障害されて,めまい,耳鳴,難聴などが生じる疾患である.
めまいを伴う突発性難聴
寺西 正明ほか
突発性難聴では30~40%にめまいを伴い,めまいを伴う場合,聴力予後は不良であり,高周波数での聴力の回復が悪い.めまいは多くは一過性であるが長期に持続する例もある.
前庭性片頭痛 坪田 雅仁ほか
前庭性片頭痛はめまいの原因として重要な疾患であり,国際診断基準に基づいて的確な診断および治療を行うことが重要である.
上半規管裂隙症候群 青木 光広
上半規管裂隙症候群は患者のQOLを著しく低下させる.的確な診断のもとで行う裂隙閉鎖手術は症状改善率が極めて高い治療法である.
脳脊髄液漏出症 橋本  誠ほか
脳脊髄液漏出症は診療指針では画像により診断され,ブラッドパッチが保険適用となった.浮動性めまいがみられることが多く,特異的な検査所見に乏しい.
持続性知覚性姿勢誘発めまい(persistent postural perceptual dizziness;PPPD) 神田 裕樹ほか
持続性知覚性姿勢誘発めまいは,バラニー学会より定義された慢性めまいを主訴とする疾患である.めまい症と診断されてきた患者の中に一定数は存在すると考えられる.
起立性調節障害とめまい 伊藤 妙子
起立性調節障害は起立試験で診断する.治療の中心は生活指導や疾病教育などの非薬物治療であり,効果に乏しい場合に薬物治療を考慮する.
聴神経腫瘍とめまい 神崎  晶
vHITは聴神経腫瘍診断において感度が良い検査である.非対称性難聴に対して,vHITとcVEMPの併用はMRIと同等の効果も期待される.
小脳脳幹障害
 1.脳血管障害 牛尾 宗貴
小脳,脳幹を灌流する前下小脳動脈や後下小脳動脈などの障害により生じる平衡障害,眼球運動障害などについて,平衡維持と眼球運動に関与する各神経核や神経機構との関連から概説する.
 2.変性疾患など 野村 泰之
ふらつきや内耳性めまいのような患者の中にも,脊髄小脳変性症の初期や多発性硬化症患者が存在する.初期に呈する所見として滑動性眼球運動の異常や誘発性の眼振がある
慢性めまいへの対応 宮本 康裕
Bárány学会で,精神疾患が関与するめまいは9種に分類され,PPPDという慢性に経過する機能性疾患が定義され,presby-vestibulopathy(加齢性平衡障害)の診断基準が示された.新たな基準に基づき,病態や治療を学んでいく.

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