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Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 31/5

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 31/5

下肢の手術進入路の手引き<増大号>

金子 和夫/編

2018年5月

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定価4,950円(税込み)

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代表的な下肢手術における手術進入路の取り方、そのアプローチから”何が見えてくるのか”を、豊富なイラストを用いて解説。
選りすぐりの著者がお届けする最新の手引きがこの1冊に。

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目次

I.骨折外傷
寛骨臼骨折のアプローチ 上田 泰久
寛骨臼骨折のアプローチには,それぞれkeyとなる構造物がある.また展開中ちょっとした鉤のかけ方で随分と視野を得やすくなることがあり,それらに注目して読んでいただきたい.
大腿骨骨頭骨折に対するアプローチ 矢形 幸久
大腿骨骨頭骨折の手術に際して用いられる,代表的な3つのアプローチ(前方,側方,後方)と,後方アプローチにおける有用なオプションであるtrochanteric flip osteotomyについて解説する.
大腿骨近位から骨幹部,大腿骨顆部骨折に対するアプローチ 木浪  陽
骨折治療に応用できる各種femoral approachの解剖と展開法を,MIPOや髄内釘手術にも考慮しつつ解説する.
膝周囲骨折に対するアプローチ 大饗 和憲
膝周囲のアプローチは多くあるが,本稿では膝関節脱臼および脛骨プラトー骨折に必要なアプローチを中心に述べる.
足関節骨折に対するアプローチ 依光 正則
ピロン骨折治療は困難を極めることが多いが,より正確に治療を行うためには,様々なアプローチ方法を習得し,それらを応用して治療できるようになることが不可欠である.
II.骨・軟部腫瘍
下肢骨腫瘍に対するアプローチ 阿江 啓介
骨・軟部腫瘍手術のアプローチは症例ごとに変幻自在が基本で,神経血管など患肢温存に重要な組織温存のため展開しやすいアプローチを症例ごとに計画する.プロステーシスを用いる悪性骨腫瘍手術にはアプローチにパターンがある.
骨盤部,特に臼蓋の悪性骨腫瘍に対するアプローチ 秋山  達
骨盤部腫瘍手術の良い進入路とは良好な皮弁血流と良好な術中視野を得ることができるものである.筋膜皮弁を心がけ,止血のためと称した内腸骨系動脈の盲目的な結紮をしないことが重要である.
鼡径部・大腿近位内側軟部腫瘍に対するアプローチ 中  紀文
1.鼡径部・大腿の正常解剖を熟知し,術前画像検査で神経・血管と腫瘍との位置関係を正確に把握する.
2.安全な切除縁設定に基づいた根治性の高い切除計画を立案する.
3.血管・神経の同定,剥離,結紮などの基本的な手術手技を正確,丁寧に行い,術後血腫,リンパ漏,感染などの手術合併症を防止する.
膝窩部・下腿周囲軟部腫瘍に対するアプローチ
新井 隆太ほか
膝関節後方の軟部腫瘍切除ではdirect posterior approach to the kneeが原則であるが,腫瘍の局在によってはBURKS approachを応用したアプローチも有用である.
III.股関節
人工股関節置換術に対する前方アプローチ 川崎 雅史ほか
人工股関節置換術における前方系進入路の歴史,各進入路の違い,そして前方進入路の利点を文献的に述べる.また,我々が行っている前方進入路の手術手技と成績を述べ,合併症に対する原因と対策について検討する.
人工股関節に対する後方/上方系アプローチ(筋腱温存)―側臥位で行う新しい上方進入法(Super Path® Approach)の経験と手技上のピットフォールについて― 丸山 正吾
人工股関節置換術における後方/上方系アプローチについて各進入路を概説する.Super Path® Approachにおける我々の現在の手順とオリジナル法との相違についての理解と,ピットフォールを重点的に読んで頂きたい.
股関節骨切りに対するアプローチ 前田 公一ほか
股関節の進入路(アプローチ)には前方,前外側,外側,後方があり,それらを単独または組み合わせることにより様々な手術を行うことができる.いずれのアプローチ方法も股関節周囲の局所解剖を熟知し,症例によって,適切なアプローチを選択することが重要である.
股関節鏡視下手術に対するアプローチ 藤井 英紀ほか
股関節に対してより低侵襲にアプローチするためには股関節鏡を使いこなすことが大切となる.
IV.膝関節
人工膝関節置換術(TKA・UKA)のアプローチ 箕田 行秀
TKA・UKAにおけるアプローチについて系統的にまとめた.解剖をよく理解して,皮膚壊死・膝蓋骨壊死・神経血管損傷などの合併症を減らすことが重要である.
変形性膝関節症―膝周囲骨切り術に対するアプローチ 久保田光昭
ロッキングプレートを使用した膝周囲骨切り術に対する手術アプローチを紹介する.術前計画に基づいた矯正角度を,術中正確に再現できるかが術後成績に影響する.
膝靱帯・半月板損傷―関節鏡下手術に対するアプローチ 大原 敏之ほか
膝関節靱帯・半月板損傷に対する手術はデバイスの発展や臨床研究の充実に伴い,進歩が著しい領域である.我々の施設で行っている膝靱帯・半月板手術について関節鏡手術を中心に概説する.
V.足関節
変形性足関節症に対する手術アプローチ 黒川 紘章ほか
高倉-田中分類に従って一次性変形性足関節症に対する手術治療について,下位脛骨骨切り術,人工足関節置換術,関節鏡視下足関節固定術を中心に適応や実際の手術アプローチについて述べる.
足関節外側靱帯損傷に対する手術アプローチ 栃木 祐樹
足関節外側靱帯手術に対する各種アプローチ法(関節鏡視下法,直視下法およびX線透視下小皮切法)の実際を,その長所と限界に言及しながら解説する.
成人期扁平足に対する手術アプローチ 生駒 和也ほか
後脛骨筋腱機能不全症(PTTD)は,病期によって術式の適応が変わる.特にstage 2では変形の程度が幅広く,術式は前足部変形,後足部変形で決定される.
前足部変形に対する手術アプローチ(外反母趾を中心に) 佐本 憲宏
前足部手術において進入路として選択される足背部には皮神経や腱が多く走行するものの,筋組織に乏しいために切開部の創遷延治癒が起こりやすい.適切な進入路の選択と愛護的な術中操作が必要であり,合併症を回避することが重要なポイントとなる.

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