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PEPARS(ペパーズ) 178

PEPARS(ペパーズ) 178

レベルアップした再建手術を行うためにマスターする遊離皮弁

鳥山 和宏/編

978-4-86519-378-7 C3047

2021年10月

pe0178

定価3,300円(税込み)

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目次

腹直筋皮弁・深下腹壁動脈穿通枝皮弁
佐藤秀吉ほか
腹直筋皮弁は再建に頻用される皮弁であり,比較的,挙上の容易な基本的な皮弁と位置づけられる.筋体を含まない穿通枝皮弁としての挙上法や,神経付き皮弁などの知見も含め詳述する.
広背筋皮弁―血行形態と安全な挙上法― 右田 尚ほか
胸背動脈を茎とした広背筋皮弁を挙上する場合,広背筋を安全に挙上できる範囲は第12肋骨下縁までで,皮島は第9肋間動脈穿通枝および広背筋外側部の第10肋間動脈穿通枝を含めることで腸骨稜までの皮弁の採取が可能である.
前外側大腿皮弁 平山晴之ほか
前外側大腿皮弁は血管走行が多様であるため,術前に皮膚穿通枝のマーキングを行うことが重要である.当施設で行っている皮膚穿通枝検索方法や前外側大腿皮弁を用いた種々の再建について述べる.
浅腸骨回旋動脈穿通枝皮弁(SCIP flap)
―キメラ型や超薄皮弁に触れつつ―

石浦良平ほか
浅腸骨回旋動脈穿通枝皮弁(superficial circumflex iliac artery perforator flap;SCIP flap)はキメラ型皮弁や全層植皮ほどの薄さで移植する超薄皮弁(pure skin perforator flap;PSP flap)などアレンジが効き,臨床の様々なシーンでの活躍が期待できる.
前腕皮弁 塗 隆志ほか
遊離皮弁の中でも前腕皮弁は皮膚および皮下脂肪が薄くしなやかで,長い血管茎を有することが特徴である.また,長掌筋腱を含めて挙上し,固定に用いることで拘縮の予防や皮弁を動かすことが可能である.
伸展DP皮弁 櫻井裕之
DP皮弁は古典的な有茎皮弁の中で代表的なaxial pattern flapであるが,エキスパンダー法を併用し遊離皮弁として移植することで,顔面皮膚再建における有用性が格段に高まる.
内側足底皮弁 沢辺一馬
内側足底皮弁を用いるにあたり,必要な解剖と考察,それに基づいた挙上法と移植法,その工夫を記した.
腓骨皮弁
―立体的特徴を考慮に入れた採取側の決定法―

八木俊路朗
左右下腿の解剖構造は鏡面構造であり,採取した遊離腓骨皮弁は左右で立体構造が異なる.採取側を考慮することにより欠損部に対して,適切な腓骨皮弁の固定が可能となる.
肩甲骨皮弁
―角枝を用いた遊離肩甲骨弁および広背筋皮弁の連合皮弁による再建―


前田 拓
肩甲下動脈より分岐する栄養血管から採取可能な皮弁と骨弁について言及しつつ,角枝を用いた血管柄付き肩甲骨移植に関しての基本的な事項と臨床応用について述べた.
Wrap-around flap 松末武雄
根拠と再現性のある多数の工夫の積み重ねにより,機能面だけでなく整容面でも高いレベルの手指再建が可能となる.
遊離空腸移植術 赤澤 聡ほか
遊離空腸移植術は頭頸部再建で最も多く経験する術式の1つである.各手順について当院で行っている方法について述べた.
大網 亀井 譲
遊離大網移植の応用編として,血管解剖の理解とその有用な利用法について述べた.

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