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Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 203

Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 203

リハビリテーションに役立つ! 睡眠障害・睡眠呼吸障害の知識<増刊号>

近藤国嗣/編

978-4-86519-405-0 C3047

2016年11月

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定価5,478円(税込み)

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リハにおける睡眠障害・睡眠呼吸障害の最前線を網羅。疫学からメカニズム、他疾患との関連や治療法までわかりやすく解説。1冊丸ごと役に立つこと間違いなし!

目次

睡眠障害の疫学 井谷  修ほか
本邦の睡眠疫学の分野で行われてきている研究について,睡眠時間・不眠症の有病率・睡眠と疾病の関連性について,国民代表性の高いデータによる研究知見について概説する.
睡眠障害のメカニズム
田ヶ谷浩邦ほか
睡眠障害の症状・原因は多彩である.「不眠の訴え」イコール睡眠薬ではない.病院・施設で多発する「不眠」は,不自然なスケジュールで生活させることによる.
せん妄と睡眠障害 先崎  章
せん妄の予防や治療においては,正常な睡眠覚醒サイクルを維持できる安心した環境や,チーム医療の実践が欠かせない.ベンゾジアゼピン系睡眠薬が,しばしばせん妄の原因となる.過活動型せん妄の対症的治療では,一時的に非定型抗精神病薬を投与する.
脳卒中と睡眠障害 下田 健吾ほか
脳卒中と睡眠障害は双方向性に密接な関連がある.睡眠障害には不眠症以外にも様々なタイプがあることを認識し,適切に評価できることが脳卒中患者予後の向上につながる.
睡眠障害と認知症 小鳥居 望ほか
認知症の予防と治療の双方の観点から睡眠障害の治療は重要だが,ベンゾジアゼピン系薬剤を安易に処方せず,まずは非薬物的アプローチを試みることが大原則である.
睡眠障害と骨折 橋爪 祐二
睡眠障害(不眠症,レム睡眠行動障害)から骨折を起こすことは稀ではない.特に高齢者においては,睡眠障害の観点から夜間の骨折を予防することが重要である.
睡眠障害と生活習慣病 古川 智一
睡眠障害と生活習慣病が合併する場合,両者への治療的アプローチが必要である.薬物療法のみならず,睡眠衛生教育や生活習慣の修正を同時に行うことが重要である.
加齢と睡眠障害 宮崎総一郎ほか
高齢者の睡眠障害は,認知症,うつ病と並んで高齢者の3大精神疾患といわれている.加齢による睡眠構築の変化に加えて,生体リズムの変化が高齢者の睡眠障害の原因となる.
パーキンソン病と睡眠障害 野村 哲志
PDの睡眠障害は原因を鑑別し対応することにより,日中の覚醒度が上がり,リハビリテーションの効果が上がる.また,リハビリテーションは夜間の睡眠によい効果をもたらす.
睡眠薬をどう使うか,どう止めるか 三島 和夫
睡眠薬の適正使用のためには,安全性の高い薬剤選択,減薬・休薬の可否,長期服用のメリットの有無について患者と共有意思決定することが望ましい.
睡眠障害と身体活動・運動療法 北畠 義典
地域高齢者における不眠・睡眠障害の予防活動に関して,身体活動(生活活動と運動)を介入手段に用いたプログラムの有効性について説明した.
睡眠障害の認知行動療法 岡島  義
睡眠障害に対する非薬物療法として,最もエビデンスレベルの高い認知行動療法について解説した.
レストレスレッグス症候群と周期性四肢運動障害 鈴木 圭輔ほか
レストレスレッグス症候群は下肢の異常感覚により不眠をきたす疾患であり,周期性四肢運動も高率に合併する.本稿ではその診断・治療について解説する.
睡眠呼吸障害の疫学 和田 裕雄ほか
睡眠呼吸障害の診断基準によりその有病率は大きく異なる.したがって,睡眠呼吸障害の疫学はどの診断基準に基づいたデータかを知る必要がある.睡眠呼吸障害,肥満および飲酒,喫煙などの生活習慣は,いずれも生活習慣病の危険因子である.
睡眠呼吸障害のメカニズム 陳  和夫
睡眠呼吸障害には(閉塞性,中枢性)無呼吸低呼吸タイプと睡眠関連低換気タイプがあるが,それぞれの病態生理を簡潔に述べる.
睡眠呼吸障害の検査と診断 谷津翔一朗ほか
近年,眠気に関連した交通事故や生活習慣病,循環器疾患とのかかわりで社会的関心事となっている睡眠呼吸障害の診断・検査に関して,海外や日本のガイドラインを中心に概説する.
睡眠呼吸障害と日中の眠気 栁原万里子
睡眠呼吸障害に伴う眠気の発生機序と眠気水準の評価,睡眠呼吸障害による眠気を改善させる治療目標,治療後も遷延する眠気の病態とその治療について概説する.
睡眠呼吸障害と認知機能 近藤 哲理ほか
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)では軽度な認知機能障害が生じ,アルツハイマーやパーキンソンにOSA合併も多い.治療適応は通常患者と同じで,CPAPのメモリー解析は効果向上に有用である.
睡眠呼吸障害と肥満 半田早希子ほか
肥満が睡眠呼吸障害に与える影響と,日本に多い非肥満の睡眠呼吸障害患者について解説する.また,近年日本でも問題となっている病的肥満の手術療法についても紹介する.
睡眠呼吸障害と血圧 星出  聡
睡眠呼吸障害,特に閉塞性睡眠時無呼吸症候群を合併する高血圧は,通常の診察室血圧だけでは血圧の評価は十分でないことが多い.家庭血圧やABPMを用いた血圧評価が重要である.
睡眠呼吸障害と糖代謝異常 本庶 祥子
2型糖尿病では,肥満とは独立して睡眠呼吸障害を合併しやすい.閉塞性睡眠時無呼吸の合併により心血管疾患リスクの増大のみならず,糖尿病細小血管障害の進展にも影響する.
睡眠関連呼吸障害群と脳卒中 塚原 由佳ほか
閉塞性睡眠時無呼吸は脳卒中発症の危険因子であり,さらに脳卒中患者にとっては予後不良因子となるため,持続式陽圧呼吸の導入を検討する必要がある.
睡眠呼吸障害と心疾患 高田 佳史
睡眠呼吸障害,特に閉塞性睡眠時無呼吸は,様々な心血管疾患の発症進展に関与しており,その治療は心血管疾患の一次予防,二次予防において重要である.
睡眠呼吸障害と脊髄損傷 鈴木 涼平ほか
脊髄損傷患者における睡眠呼吸障害に関して,基礎・臨床医学,留意点,今後の課題について解説した.
睡眠呼吸障害と排尿障害 木内  寛
睡眠呼吸障害は夜間頻尿との関連が強く,QOLが著しく損なわれる.夜間頻尿の原因は夜間多尿と膀胱容量の減少である.
睡眠呼吸障害に対するCPAP療法 赤柴 恒人
OSASの基本的病態生理,すなわち睡眠中の上気道の閉塞が本症の主病因であることを理解することが重要である.nCPAPがなぜOSASに対して有効なのかを理解できよう.
睡眠呼吸障害と歯科とのかかわり 有坂 岳大
閉塞性睡眠時無呼吸に対する歯科の役割は,口腔内装置や外科手術のみならず,歯科矯正治療や口腔筋機能療法など多岐にわたり,本稿ではその概要を解説する.
睡眠呼吸障害と口腔内装置 佐藤 一道ほか
日本における閉塞性睡眠時無呼吸に対する口腔内装置治療を概説した.
睡眠呼吸障害と外科治療 酒井 あやほか
外科治療は明確な適応基準を満たしている場合に行う.筋機能療法をリハビリテーションとして位置づけることにより,現存する治療とともに治療成績のさらなる向上が期待される.
回復期における脳卒中患者の睡眠呼吸障害 松浦 大輔ほか
睡眠呼吸障害は,患者の生活を阻害する重要な病態であり,リハビリテーション専門職においても知っておくことが必要である.回復期脳卒中患者の睡眠呼吸障害の実態と治療について概説する.
睡眠呼吸障害と肥満・減量療法 竹上 未紗
食事,運動による減量は,睡眠呼吸障害の改善に寄与する.睡眠呼吸障害患者に対し減量を促す患者教育を行うことは重要である.
睡眠呼吸障害と自動車運転 篠田 千恵
睡眠呼吸障害患者を早期に診断し,治療に結びつけることが社会の安全につながる.

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