接触皮膚炎のスキルアップ 「アレルゲン推定のコツ」 |
高山かおる |
接触皮膚炎は,アレルゲンを特定し,取り除くことができれば治癒する疾患である.アレルゲンを推定し,パッチテストにて原因を特定して取り除くためのコツについて述べる. |
アトピー性皮膚炎のスキルアップ 「適切な治療と患者指導に必要な最新の知見」 |
菅谷 誠 |
アトピー性皮膚炎の適切な治療,患者指導のためには,医師自身が病態に関する最新の知見や今後期待される治療などについて,日頃から勉強しておく必要がある. |
蕁麻疹のスキルアップ 「蕁麻疹の私見的治療法を中心に」 |
原田 晋 |
難治性蕁麻疹の治療法として,(1)H2拮抗薬/抗ロイコトリエン薬の抗ヒスタミン薬への追加による改善度,(2)シクロスポリン・オマリズマブの治療効果,に関する検討が必要である. |
皮膚アレルギー検査のスキルアップ 「Molecular Allergology時代の到来」 |
千貫 祐子ほか |
皮膚即時型アレルギー検査には,血中抗原特異的IgE検査,BAT,皮膚テスト,負荷試験などがあるが,アレルゲンコンポーネントの使用によって血液検査の感度や特異度が向上している. |
痤瘡のスキルアップ 「炎症か非炎症か?皮疹一つ一つの状態に合わせた診療」 |
白濱 茂穂 |
痤瘡の非炎症性初発疹は面皰である.アダパレンはナフトエ酸誘導体である.毛包漏斗部に作用し,非炎症性皮疹を減少させる.面皰から治療を開始することが重要である. |
日光過敏症のスキルアップ 「作用波長と検査および対策」 |
小野 竜輔ほか |
日光過敏症は生体内で光化学反応が生じることに起因し,その反応に対する生体反応が症状として現れる.原因波長,光感作物質を想起しながら診察に当たるのが重要である. |
サルコイドーシスのスキルアップ 「見逃さないために必要な臨床のポイント」 |
三浦 貴子ほか |
サルコイドーシスの多彩な皮膚症状,稀な病型,合併症を見逃さないために臨床症状の特徴を理解することが大切である.また生物学的製剤との関連はトピックである. |
ムチン沈着症のスキルアップ 「分類と臨床的特徴」 |
平野 宏文ほか |
原発性皮膚ムチン沈着症はさまざまな疾患を含み,臨床所見のみでは診断が難しい.本稿では原発性ムチン沈着症の分類と,その臨床的,組織学的特徴について概説する. |
血管炎診断のスキルアップ 「血管炎の概念,分類および決め手となる皮膚生検と病理診断のコツ」 |
陳 科榮 |
血管炎診断のスキルアップのため,まず血管炎の概念と定義を理解してから,血管炎の分類および決め手となる皮膚生検と病理診断のポイントを習得する必要がある. |
膠原病のスキルアップ 「これだけは知っておきたいSLE最新のSLICC分類基準」 |
衛藤 光 |
30年間使われてきたACRのSLE分類基準に代わり,2012年8月に発表されたSLICC分類基準の皮膚・粘膜症状について解説した. |
自己免疫性水疱症のスキルアップ 「治療導入期と治療維持期の治療方針」 |
白方 裕司 |
自己免疫性水疱症では,治療導入期には病勢を抑えるためにステロイド全身投与,免疫抑制剤,パルス療法などを用い,治療維持期ではELISA値を参考にステロイド減量を主眼に置く. |
乾癬のスキルアップ 「内服薬と生物学的製剤をいつ,どう使うか」 |
大久保ゆかり |
乾癬の診断は臨床症状と病理組織所見による.中等症以上の乾癬では内服療法が必要になる.さらに治療抵抗性の場合に生物学的製剤が選択される.その使用法,注意点について述べる. |
遺伝性角化症のスキルアップ 「分類と診断のポイント,最近の話題」 |
中野 創 |
遺伝性掌蹠角化症の診断確定には遺伝子診断が決定的であるが,それに先立つ臨床診断の正確さが重要である.過角化を示す遺伝性疾患は遺伝性角化症に限定されない. |
遺伝性色素異常症のスキルアップ 「診断のポイントと最近の知見」 |
川口 雅一ほか |
メラニン合成の概説と,まだら症,眼皮膚白皮症,遺伝性対側性色素異常症,Waardenburg症候群の症状と病態について述べた. |
白斑のスキルアップ 「白斑に対する1mmミニグラフト:採皮部への術前紫外線照射の有効性について」 |
髙田 智也ほか |
1mmミニグラフトは術後の色素再生までに時間がかかるという欠点があるが,採皮前のドナー皮膚に紫外線を照射することで術後の色素再生を早めることが期待できる. |
薬疹のスキルアップ 「病型による推定と診療ポイント」 |
堀川 達弥 |
発熱のある薬疹は重症薬疹である可能性が高い.原因薬の推定には薬疹の各病型の感作期間と誘発しやすい薬剤を参考にする.薬疹では多剤感作が起こることがある. |
ウイルス性発疹症のスキルアップ 「診断方法および最近の知見」 |
周 円ほか |
最近注目されているウイルス性発疹症の診断方法,動向および最近の知見について紹介する. |
ウイルス性疣贅のスキルアップ 「診断と治療のポイント,最近の話題について」 |
江川 清文 |
ウイルス性疣贅の診断と治療のポイントについて,尋常性疣贅,ミルメシア,扁平疣贅や尖圭コンジローマなどの病型別に解説した. |
性感染症のスキルアップ 「性器ヘルペスの診断治療up to date」 |
松田 光弘ほか |
性器ヘルペスのマネジメントでは初感染,再発例それぞれの症状や経過を把握することに加えウイルス抗原検査,治療法および予防法に精通することが必要である. |
細菌感染症のスキルアップ 「皮膚重症細菌感染症(壊死性筋膜炎,ガス壊疽,トキシックショック症候群)の診療」 |
沢田 泰之 |
壊死性筋膜炎,ガス壊疽,トキシックショック症候群などを初期診療で見逃さないためには39℃以上の発熱,皮膚症状と所見の乖離,精神症状などわずかな所見をとらえることが重要である. |
皮膚真菌症のスキルアップ 「真菌検査は皮膚科医のスキルアップツール」 |
望月 隆 |
皮膚真菌症の診療は診断・治療の結果が明確に目に見える.適切な真菌検査に基づく診療を行うことは患者の利益になるばかりでなく皮膚科医の自己研鑽に役立つ. |
脱毛症のスキルアップ 「トリコスコピーを用いた脱毛症のアルゴリズミックな見方・考え方」 |
乾 重樹 |
ダーモスコープを用いて脱毛部の頭皮,毛孔,毛幹を観察することによって,アルゴリズミックに脱毛症を観察もしくは診断していく方法について解説する. |
多汗症のスキルアップ 「実践的な診断と治療」 |
井上梨紗子 |
多汗症は患者のQOLを大きく損なう疾患であり,治療への要望は切実である.一般皮膚科診療においても有効性の高い治療法を優先して診療を行うことが重要である. |
褥瘡のスキルアップ 「日本皮膚科学会の創傷・熱傷ガイドライン:褥瘡診療ガイドラインを読み解く」 |
入澤 亮吉 |
2011年,日本皮膚科学会の創傷・熱傷ガイドラインから褥瘡診療ガイドラインが発表された.CQの推奨文では分かりにくい外用薬やドレッシング材の選択法について解説した. |
下腿潰瘍のスキルアップ 「原因の見極めと治療のコツ」 |
中川 登ほか |
下腿潰瘍の原因は静脈性疾患によるものが最も多く,静脈性潰瘍は原因治療によって速やかに潰瘍が治癒することも多い.下腿潰瘍の原因を見極め,治療を選択することが大切である. |
日光角化症のスキルアップ 「ダーモスコピーのポイントと最新治療」 |
山﨑 文和 |
日光角化症はダーモスコピーを用いた診断や,免疫賦活剤であるイミキモドの外用により良好な治療成績を得ている.日光角化症に対する診断,治療,発癌機序につき解説する. |
外来外科手術のスキルアップ 「私の皮膚外科重要ポイント集」 |
林 礼人 |
皮膚外科手術のポイントについて,皮切デザイン,局所麻酔,皮膚切開,腫瘍切除,縫合閉創といくつかのステップに分け,自身が大切にしている暗黙知的な要素も含め解説する. |
画像診断のスキルアップ 「皮膚腫瘤に関連した画像診断」 |
堤田 新 |
皮膚がんに対する画像診断は,状況に応じて適切な選択が必要である.それぞれの利点欠点を知り,保険診療の適応も考えながら取り入れることが重要である. |
悪性黒色腫のスキルアップ 「掌蹠のダーモスコピー所見」 |
澤田 美月 |
ダーモスコピーを学ぶことで,顔面および掌蹠の色素斑の良悪をより早期に診断することが可能になる. |
皮膚リンパ腫のスキルアップ 「分類を整理して診療に生かす」 |
天野 正宏 |
近年,皮膚リンパ腫の分類がたびたび改訂され,2008年にWHO分類第4版が発表された.個々の症例をリンパ腫細胞の起源や機能を考えながらとらえると理解しやすい. |