光老化に対する対策 |
慶田 朋子 |
サンスクリーン剤の適切な使用で光老化は遅らせることができる.また,衣類や日傘による物理的な遮光,紫外線の防御を意識したライフスタイルの確立も重要である. |
シミの種類と診断 |
鳥居 秀嗣 |
肝斑は,紫外線の影響やレーザーに対する反応性で,後天性対称性真皮メラノサイトーシスと鑑別される.老人性色素斑では,悪性黒子との鑑別が重要である. |
日常診療におけるシミの治療法とその選択 |
阿部 圭子 |
美容皮膚科において診療頻度の高いシミの種類とその治療方法を概説し,当院における疾患別治療方針について解説した. |
しわとたるみの治療戦略 |
山下 理絵 |
近年,しわ,たるみ治療の選択肢が増えた.顔面しわ,たるみの部位別に,レーザー,フィラー,ボツリヌス菌毒素,手術などの治療方法について解説した. |
下眼瞼のたるみに対する治療戦略―手術療法を中心に― |
林 和弘ほか |
下眼瞼のたるみのできるメカニズムを解剖学的に解説し,その治療戦略として手術療法を中心に解説を行った.たるみの程度によって選択し得る代表的な術式を紹介した. |
ニキビの治療戦略 |
赤松 浩彦 |
ニキビ(尋常性座瘡)治療に際しては,ニキビの病態と病態に応じた治療法をよく理解し,治癒後に瘢痕を残さないようにコントロールすることが大切である. |
ニキビ患者への化粧アドバイス―スキンケア~メイクアップまで― |
桝沢みどり |
化粧はニキビ治療における治療補助や発症予防に役立ち,患者のQOL向上にも有効な手段である.治療に取り入れて行える化粧指導を,具体的に紹介する. |
女性の脱毛症の治療戦略 |
植木 理恵 |
女性の脱毛症の診療に当たり,特にびまん性脱毛症の訴えの際に注意すべき鑑別疾患を解説し,診断と治療の現状を解説する. |
男性の脱毛症の治療戦略 |
五十嵐敦之 |
男性型脱毛症のメカニズム,II型5α-還元酵素阻害薬であるフィナステリドの有効性,副作用などについて概説するとともに,外用育毛剤についても簡単に触れた. |
顔面の小腫瘍の診断 |
川端 康浩 |
美容皮膚科として顔面の小腫瘍の取り扱いを考えると,病理組織検査を行わないことが多いため臨床診断にかかる比重が大きい.臨床診断を十分検討したうえで治療法を考える必要がある. |
顔面の小腫瘍の治療戦略 |
水嶋 淳一 |
顔面の小腫瘍の治療については,その診断がまず大切になる.日常よく遭遇する色素性母斑を中心に治療法について述べる. |
血管病変(苺状血管腫,単純性血管腫,毛細血管拡張症)の診断と治療戦略 |
河野 太郎ほか |
莓状血管腫と単純性血管腫,毛細血管拡張症は皮膚血管病変であるが,疾患により治療時期や治療方針が異なる.症例によっては保存的治療,レーザー治療,手術療法を組み合わせた総合的アプローチが必要となる. |
腋臭症の診断と治療戦略 |
稲葉 義方 |
腋臭症の治療においては診断をしっかり行ったうえで治療方針を決定する必要があり,特に手術療法を行う際には術後合併症にも留意しつつ確実な治療を行いたい. |
下肢静脈瘤の診断と治療 |
八巻 隆ほか |
下肢静脈瘤に対する無侵襲な診断法と,それに基づく治療法を中心に記述する. |
酒査皮の治療戦略 |
林 伸和 |
酒査皮の治療は,まだまだ十分とはいえない.海外での治療とともに我々の1,064nm Nd:YAGレーザーを用いた治療の試みを紹介する. |
陥入爪の診断と治療戦略 |
上田 周ほか |
陥入爪によって生じる疼痛の治療と,再発予防のための爪矯正について保存的治療法を中心に解説した. |
ルビーレーザー/アレキサンドライトレーザー |
門野 岳史ほか |
ルビーレーザー/アレキサンドライトレーザーを用いた表皮から真皮にかけての種々の色素病変に対する治療について述べた. |
色素レーザー(Vビームを中心に) |
河野 太郎ほか |
Vビーム・レーザーは皮膚冷却装置付き可変式長パスル幅色素レーザーであり合併症を抑えつつ幅広い血管病変に対し有効である.照射法の工夫により若返り治療も有用である. |
炭酸ガスレーザー |
橋本 透 |
良性皮膚小腫瘍の美容皮膚科的治療において,炭酸ガスレーザーは簡便に行える治療法で,仕上がりもきれいで患者の満足度も高い. |
ヒアルロン酸 |
高見 洋 |
Fillerとして用いられるヒアルロン酸は,down timeが短く副反応も少ないため,しわの治療のほかにも外科的な施術に代わる方法として使用できる可能性がある. |
ボツリヌス毒素 |
村上 義之 |
美容皮膚科領域(表情ジワ,咬筋肥大,多汗症)での筆者が行っているボツリヌス毒素の使用方法について述べた. |
フラクセルレーザーによるskin rejuvenation |
河野 太郎ほか |
Fractional photothermolysisの概念を用いたフラクセルレーザーは従来のablative skin resurfacingに比べ色素異常などの合併症が少なく,高い治療効果が得られる治療法である. |
ケーブルスーチャー法 |
鈴木 芳郎ほか |
眼の下の窪みのラインは老化の最初のサインである.これを少ない侵襲で取る方法がケーブルスーチャー法である.その方法の原理と実際について述べた. |
ケミカルピーリング |
上田 説子 |
ケミカルピーリングは化学薬品により皮膚に組織損傷を生じ,その修復機転により皮膚の再構築を促す治療法であり,一般的には薬剤の深達度と疾患の病理組織像を理解すれば効果も副作用も理解できる. |
レチノイン酸 |
佐藤克二郎ほか |
レチノイン酸の外用は単独では尋常性座瘡に,ハドロキノンとの併用により表皮内色素沈着が短期間に改善する.効果を上げるためには定期的な外来通院が必要である. |
PDT |
伊藤 嘉恭 |
慢性,重症化した座瘡を完治させるためには,座瘡発生の抑制に加えて,赤色座瘡痕を正常な毛包皮脂腺に回帰させることにある. |
レーザー脱毛 |
乃木田俊辰 |
レーザー脱毛の基礎と実際について概説.安全で,満足度の高い方法である. |
植毛術 |
乃木田俊辰 |
後頭部の毛包を用いて,前頭部,頭頂部などの男性型脱毛症の部位に植毛する単一植毛術について概説した. |
シワ・シミの計測 |
岡野 由利 |
化粧品の使用後,あるいは美容皮膚科施術の前後のシワ・シミの改善作用を客観的かつ科学的に計測する方法について具体例を挙げて記載した. |