肩甲骨骨折 |
木浪 陽 |
肩峰には上腕骨遠位後外側プレートを,体部には下顎骨用プレートを応用する.Reverse incision Judet approachを知れば,低侵襲進入から広範囲展開に移行できる. |
鎖骨骨幹部骨折① |
小川 健 |
鎖骨骨幹部骨折に対する上方プレート固定において,鎖骨の形状とプレートの特徴を意識したうえで,手術に臨むことが成功への鍵である. |
鎖骨骨幹部骨折②鎖骨骨幹部骨折前下方プレート固定 |
濱口 隼人 |
鎖骨骨幹部骨折に対し,低侵襲,違和感の少ない強固な固定,早期復帰が実現できる最良の手術法は前下方MIPO法だと考えており,こだわりと諦めない心で行っています. |
鎖骨遠位端骨折 |
重冨 充則 |
肩鎖関節の安定性に関与する円錐靱帯,菱形靱帯,肩鎖靱帯の損傷に基づいた鎖骨遠位端骨折の分類で評価し,骨折型に応じた治療選択をすることが重要である. |
上腕近位部骨折 |
小林 誠 |
大結節の転位状況と外科頚が閉鎖的に整復できるかどうかで進入法を選択する.常に骨幹部を骨頭内に陥入させて骨性支持を得る. |
上腕骨骨幹部骨折におけるプレート固定(MIPOの適応と限界) |
齋藤 太一ほか |
MIPOの適応や創外固定併用のポイント,MIPO法の実際の手順などをここでは記載する |
上腕骨遠位部骨折 |
重本 顕史 |
関節面の解剖学的整復を行い,適切なインプラントを選択し設置することで,良好な固定性と治療成績へとつながる. |
前腕骨近位部骨折のplate固定 |
佐藤 亮 |
粉砕型橈骨頭骨折に対するback table techniqueと尺骨近位部脱臼骨折に対する治療戦略を記載する. |
前腕骨幹部骨折に対するplatingと後療法の工夫 |
太田 英之ほか |
前腕は橈骨と尺骨が一つのユニットを形成し,回内外運動をつかさどる.術後後療法も含め管理することが重要である. |
橈骨遠位端骨折の治療 骨折型に応じたプレート選択 |
楢﨑 慎二ほか |
橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートの選択基準とプレート固定の実際について述べる. |
橈骨遠位端骨折の骨折型を考慮したプレート固定法 |
神田 俊浩ほか |
橈骨遠位端骨折に対する初期評価からプレートの選択,内固定法の実際と術後屈筋腱断裂の予防法について解説した. |
橈骨遠位端骨折骨接合術におけるCAOSの活用 |
吉井 雄一 |
橈骨遠位端骨折骨接合術に関連するコンピューター支援技術について紹介する. |
指骨骨折 |
善家 雄吉 |
手指領域骨折に対する治療はプレートを用いた骨接合手術手技のみならず,適切なアプローチ,愛護的な操作が極めて重要であり,minimax(侵襲少なく最大限の効果を得る)の考え方が重要である. |
骨盤骨折に対するプレート固定の工夫 |
上田 泰久 |
骨盤輪損傷にプレート固定を行う場合,特殊なアプローチや特有の整復器械を用いた手術を行うことがあり,手技に習熟を要する. |
寛骨臼骨折(前方アプローチによる整復固定) |
吉田 昌弘 |
寛骨臼骨折に対する前方アプローチとしてilioinguinal approach with a modified medial windowを紹介する.また前方アプローチを理解するうえでkey structureとなるiliopectineal fasciaの解剖学的特性について紹介する.さらには高齢者寛骨臼骨折症例に特徴的なdome impactionに対する整復法,およびquadrilateral surfaceに対する固定法を紹介する. |
寛骨臼骨折(後方アプローチによる整復固定) |
土井 武 |
強固な固定と解剖学的整復を得るためにはレトラクターを上手に利用して十分な視野を得ることが良い成績を得るための第一歩となる. |
大腿骨頚部・転子部骨折に対するプレート固定 |
前原 孝 |
大腿骨頚部骨折・転子部骨折に対してプレート固定の適応とインプラントの選択について,筆者の考えと注意点を述べる. |
大腿骨転子下骨折 |
松村 福広 |
大腿骨転子下骨折の内固定術には髄内釘を考慮するべきであるが,大腿骨頚部骨折の合併,人工膝関節置換術後など髄内釘による固定が困難な症例にはプレート固定を選択する. |
大腿骨近位ステム周囲骨折に対する治療 |
宮本 俊之 |
大腿骨近位ステム骨折に対する治療には整形外傷と人工関節のサブスペシャリストとの両者のコラボレーションが必須である. |
大腿骨骨幹部骨折 |
王 耀東 |
大腿骨骨幹部骨折に対する内固定術のgold standardは髄内釘固定術だが,プレート固定術でなければ治療できない場合があり,その適応と要点を典型例に基づいて解説する. |
大腿骨遠位端骨折に対するロッキングプレート固定術 |
寺田 忠司 |
大腿骨遠位端骨折に対するプレート固定法の,髄内釘との使い分け,緊急手術,アプローチ,整復手技,プレート設置,術後の注意点について筆者の工夫を解説します. |
TKA周囲骨折(interprosthetic fracture含む) |
横尾 賢 |
TKA周囲骨折に対するプレート固定は低侵襲での手術が望ましい.適切なアライメントの獲得,ロッキングプレートでの強固な固定性を得ることが重要である. |
下腿近位部骨折 |
普久原朝海 |
Updated three-column fixation conceptや改訂Schatzker分類を用いた手術計画,後外側骨片へのアプローチと過伸展損傷メカニズムが脛骨プラトー骨折における近年のhot topicである. |
下腿骨幹部骨折 |
峰原 宏昌 |
下腿骨骨幹部骨折の治療はネイルがgold standardと言われているが,プレートによる治療が適応となるものも少なくない.その適応と禁忌,軟部組織合併症を避ける進入法について症例とともに説明した. |
下腿遠位部骨折 |
二村謙太郎 |
下腿遠位部骨折は主にAO/OTA分類43Aの脛骨遠位端骨折と43Cのピロン骨折に分けられる.両者に対する我々の治療戦略について詳述した. |
足関節果部骨折 |
松井健太郎 |
足関節果部骨折(外果,内果,後果)の内固定は,外果骨折はプレート固定,内果骨折はスクリューもしくはワイヤーによる固定が基本である. |
距骨・踵骨骨折 |
依光 正則 |
粉砕のある距骨頚部骨折では整復位保持のために外側プレートを設置することが有用である小侵襲プレート固定によって多くの踵骨骨折が少ない合併症率で治療可能となった. |
中足部骨折 |
原口 直樹 |
中足部の外傷に特化した各種のプレートがあり,その手術が格段に施行しやすくなった.具体例をもとに,手術の詳細を述べる. |
小児骨折に対するプレート固定の適応と実際 |
佐藤 和毅ほか |
小児の骨折治療では外固定による保存的治療が優先されるプレート固定の必要性は低い.一方で,プレート固定の最大の長所は,解剖学的整復が可能であることと強固な固定力である. |
プレート感染に対するCLAP |
圓尾 明弘 |
局所抗菌薬持続灌流(CLAP)は,最近注目されている新たなdrug deliveryのシステムである.プレート固定後の骨接合後感染(FRI)に的を絞り,戦略と戦術につき述べた. |