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Monthly Book Derma(デルマ) 314

Monthly Book Derma(デルマ) 314

手元に1冊!皮膚科混合・併用薬使用ガイド<増大号>

大谷 道輝/編

978-4-86519-646-7 C3047

2021年10月

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定価5,500円(税込み)

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外用薬の混合・併用療法を適正利用するための基礎理論と留意すべき点を概説し、実臨床で有益な組み合わせをエキスパートが詳述!皮膚透過性の変化やジェネリック医薬品との関連、保存期間などがコンパクトにまとめられています。使用のポイントをぜひ本書から吸収してください!

目次

  基剤と剤形から考える外用薬の混合 大谷 道輝
  外用薬の混合では,分離など基剤や剤形の不一致が主な原因となっている.基剤や剤形は多くの種類があるが,「水」と「油」に分けて考えるとわかりやすい.
  外用薬の皮膚透過と混合の影響 藤堂 浩明
  外用薬からの薬物の皮膚透過性の基礎について述べ,さらに薬物の皮膚透過性や皮膚中濃度に影響を及ぼす製剤の混合の影響など,種々の要因について述べる.
  外用薬混合の問題:自転公転型混合機 杉浦 宗敏
  臨床現場では自転公転型混合機を利用した皮膚外用薬の混合が広く普及しつつある.混合製剤の経時的な安定性と均一性についての情報を反映させ,適切に利用する必要がある.
  外用薬混合の注意点:混合後の主薬の溶解度の変化 内野 智信
  先発およびジェネリック医薬品のステロイド軟膏とヒルドイド®ソフト軟膏を,2種類の方法で混合した製剤を比較した事例を用いて,外用薬混合の注意点について概説する.
  褥瘡治療における外用薬の混合の基礎 古田 勝経
  褥瘡の外用治療では,滲出液の量に見合う特性の基剤を選択することが重要であり,そのうえで主薬の効果を活かす必要がある.すなわち,基剤ファーストという考え方である.
  アトピー性皮膚炎における外用薬の混合 中原 剛士
  アトピー性皮膚炎の外用治療では,アドヒアランスの向上や副作用の軽減を,混合調整ではなく,丁寧な説明や適切な薬剤選択によって目指すべきである.
  乾癬における外用薬の混合 梅澤 慶紀
  ステロイド外用薬とビタミンD3外用薬の混合は,塗布のしやすさ,ステロイドの強さを調節できる利点があるが,安定性,細菌増殖などの問題点もある.
  ステロイド外用薬と外用抗真菌薬混合の功罪 五十棲 健
  ステロイド外用薬と外用抗真菌薬の混合は,両者の効能・効果が相反するため通常,推奨されない.例外的に脂漏性皮膚炎に限っては,混合薬が有用である可能性が残されている.
【私が勧める外用薬の混合の組み合わせ】
  1)ロコイド®軟膏+ヒルドイド®ソフト軟膏,
2)アルメタ®軟膏+白色ワセリン,
3)リドメックス®軟膏+白色ワセリン
簗場 広一
  乳児脂漏性皮膚炎,アトピー性皮膚炎といった,小児に多くみられる皮膚疾患において用いる外用薬の混合処方と具体的な使用方法,外用指導について紹介したい.
  1)メサデルム®軟膏+ヒルドイド®ソフト軟膏,
2)ロコイド®軟膏+白色ワセリン,
3)ニゾラール®クリーム®+ロコイド®クリーム
須藤  一
  混合療法は患者の治療アドヒアランスや治療効果の向上のために行われることがあるが,現状,経験的に施行されていることが多く,様々な理解のもとに行うことが肝要である.
  1)ハイドロサイト被覆材+ステロイド軟膏,
2)面板+ステロイドローション,
3)オルセノン®軟膏+ゲーベン®クリーム
樋口 哲也
  皮膚潰瘍は多くの要因で生じる.潰瘍の詳細な観察とともに,病態に応じた外用療法で治療を行うが,外用薬同士の組み合わせだけでなく,疼痛管理や密封療法としての創傷被覆材も考量すると無限の組み合わせがあり,治療経験を積むことで習熟していく必要がある.
  1)メサデルム®クリーム+ヒルドイド®ソフト軟膏,
2)リンデロン® Vクリーム+ユベラ®軟膏
福田 英嗣
  メサデルム®クリーム+ヒルドイド®ソフト軟膏と,リンデロン® Vクリーム+ユベラ®軟膏における,ポイントや適応疾患,患者指導,陥りやすいピットフォールを解説した.
  1)アンテベート®軟膏+ヒルドイド®ソフト軟膏 常深祐一郎
  ステロイドと保湿剤の混合は,成分や乳化状態の安定性の観点から多くの注意点があるが,アンテベート®軟膏とヒルドイド®ソフト軟膏は大きな問題がない.
  外用薬混合における皮膚透過性と注意点 大谷 道輝
  外用薬混合後の皮膚透過性は,主薬含量,主薬の溶解性,基剤の安定性および相性,基剤のpHなど多くの因子が皮膚透過性に影響し,減弱だけでなく亢進する場合もある.
  外用薬混合における保湿剤の臨床効果 眞部 遥香
  保湿剤はステロイド外用薬と混合されることが多い.混合の際には,外観変化だけでなく保湿効果もみて検討する必要がある.外用薬混合における保湿効果のデータは少ないが,報告されているものを紹介する.
  外用薬混合におけるジェネリック医薬品使用の問題点 山本 佳久
  皮膚外用薬において,先発医薬品とジェネリック医薬品における添加物の相違は混合物の安定性に影響を及ぼす.本稿では,添加物のどこに注目するべきか解説する.
  外用薬混合における情報収集 松元 美香
  外用薬混合の可否を調べる際に知っておくべき注意点について,様々なデータから解説した.
  私が外用薬を混ぜない理由 名嘉眞武國
  患者のコンプライアンス向上の目的で,多くの皮膚科医は混合薬を使用するが,副作用軽減に関しては多くの問題点があるため,慎重に経過をみていくことが望まれる.
  尋常性痤瘡における外用薬の併用療法とその注意点
佐々木 優ほか
  尋常性痤瘡の治療に用いる外用薬について,アダパレン,過酸化ベンゾイル,外用抗菌薬の併用療法や配合剤の使い方と注意点について,エビデンスをもとに解説する.
コラム❖
  軟膏壺による保存                           大谷 道輝
  ワセリンなどの小分けや混合後の充填に使用される軟膏壺は,十分な遮光になっていないことを知っておき,患者への説明も忘れずに行うことが大切である.
  塗布順序は効果や副作用に影響しない 大谷 道輝
  外用薬の併用では塗布順序が問題となるが,これまでの報告では,効果や副作用への影響はない.一方,臨床では患者のアドヒアランスも考慮して順序を決める必要がある.

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