緑内障診療ガイドラインについて |
谷原 秀信 |
緑内障は,視神経と視野に特徴的変化を有する緑内障性視神経症によって定義される眼疾患であり,適切な眼圧管理が治療戦略の中心となる. |
ドライアイ診療ガイドラインについて |
島﨑 潤 |
エビデンスに基づいたドライアイ診療ガイドラインを作成し2019年に発表した.作成の経緯,内容,苦労したポイント等を述べた. |
黄斑ジストロフィの診断ガイドラインについて |
近藤 峰生 |
黄斑ジストロフィは,両眼の黄斑機能が進行性に低下する遺伝性網脈絡膜疾患の総称である.黄斑ジストロフィを正しく診断するためのガイドラインを作成したので,その内容を説明した. |
急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)の診断ガイドラインについて |
近藤 峰生 |
AZOORは,眼底は正常であるが局所の網膜外層の機能異常をきたす網膜疾患で,若年女性の片眼に好発する.AZOORを正しく診断するためのガイドラインを作成したので,その内容を説明した. |
斜視に対するボツリヌス療法に関するガイドラインについて |
根岸 貴志ほか |
2020年4月より新設された外眼筋注射(G018)に合わせて公表された「斜視に対するボツリヌス療法に関するガイドライン」について解説する. |
ぶどう膜炎診療ガイドラインについて |
北市 伸義ほか |
総論では評価法や記述法,診断方法や治療原則等,各論では25疾患を解説.簡潔な記述と豊富な写真で,日本でみられるほぼすべてのぶどう膜炎疾患を網羅している. |
屈折矯正手術のガイドラインについて |
西 恭代ほか |
屈折矯正手術のガイドライン第7版の概要と,ガイドラインを活用するうえで重要な点を解説する. |
オルソケラトロジーガイドラインについて |
村上 晶 |
オルソケラトロジーの原理を理解し,その医学的適応を守ることが求められている. |
重症多形滲出性紅斑 スティーヴンス・ジョンソン症候群・中毒性表皮壊死症診療ガイドラインについて |
塩原 哲夫 |
SJSは誤診されることの多い疾患であり,それを防ぐため2016年に改訂されたガイドラインでは病理所見を重視した診断基準になっている.初期病変だけから重症度を予測するのは危険であり,その後の進展に注意して経過を見ていく必要がある.発症当初,安易に少量のステロイドを開始することが最も危険である. |
網膜色素変性診療ガイドラインについて |
三浦 玄ほか |
網膜色素変性診療ガイドライン作成の背景,目的,概要について解説し,最新の遺伝学および新規治療法研究についての追記と,アップデートに有用なサイトと文献を提示した. |
黄斑疾患に対する硝子体内注射ガイドラインについて |
髙橋 寛二 |
近年,眼科臨床において増加しつつある硝子体内注射のガイドライン本文を再掲し,注射手順の各段階に対応する写真と解説を付加して提示した. |
コンタクトレンズ診療ガイドラインについて |
山岸 景子ほか |
CLを処方する際,適切な処方をすることは当然であるが,手洗いやケア用品の扱い等,レンズケアの正しい知識を持って患者を指導することを心掛けなければならない. |
抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎診療ガイドラインについて |
三村 治 |
急性視神経炎で重篤な視力低下をみた場合には,まず抗AQP-4抗体の採血を行うとともにステロイドパルス療法を開始し,抗体陽性でステロイドパルス療法が無効な場合には引き続いて血液浄化療法や大量免疫グロブリン静注療法を行うべきである. |
水晶体囊拡張リング使用ガイドラインについて |
永本 敏之 |
水晶体囊拡張リング使用ガイドラインのなかで,使用許可条件として講習会の受講を義務化することにより,日本において順調な発展を遂げている. |
感染性角膜炎診療ガイドラインについて |
井上 幸次 |
感染性角膜炎診療ガイドラインは,感染性角膜炎の診断,病態・病型,治療について,専門家の経験則の集大成にevidenceを加味して作成されたもので,実地臨床に有用である. |
ベーチェット病眼病変診療ガイドラインについて |
南場 研一ほか |
ベーチェット病は病態を含めた疾患特性を理解したうえでガイドラインが作成されており,現在では発作抑制治療としてTNF阻害薬が重要な役割を担っている. |
眼瞼けいれん診療ガイドラインについて |
三村 治 |
ドライアイにみえてもドライアイ治療に反応しない場合には,常に眼瞼痙攣を疑い,視診での瞬目テストと問診での向精神薬の服用歴の聴取が重要である. |
アレルギー性結膜疾患診療ガイドラインについて |
高村 悦子 |
アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第2版)を紐解きながら,アレルギー性結膜炎,春季カタルについて,最近の診断,治療のエッセンスを含め解説した. |
眼内長期滞留ガス(SF6,C3F8)使用ガイドラインについて |
平形 明人 |
眼内長期滞留ガスには認可された医療用ガスを使用するが,その添付文書に実状と合わない記載があり,ガイドラインは実際の適応や使用法の注意点を記載している. |
アデノウイルス結膜炎院内感染対策ガイドラインについて |
塩田 洋ほか |
アデノウイルス結膜炎は接触感染である.外来ならびに病棟での医療活動には頻繁に手洗いを励行するとともに,患者が触ったと思われる箇所はよく消毒する.また流行時には専用の待合室と診察台を用意し,一般患者と区別する. |
眼科ライブ手術ガイドラインについて |
江口秀一郎 |
ライブ手術は高い教育効果を有するものの,倫理的問題点に配慮し,眼科ライブ手術を選択することが他の代替の方法ではできない手術教育の手段として行う. |
加齢黄斑変性症に対する光線力学的療法のガイドラインについて |
森 隆三郎 |
PDTのガイドラインは2004年作成であるが,近年,ポリープ状脈絡膜血管症に対する抗VEGF薬注射とPDT併用療法が再考され,pachychoroidal neovasculopathyへの有効性も期待されている. |
ウイルス性結膜炎のガイドラインについて |
内尾 英一ほか |
ウイルス性結膜炎はアデノウイルス以外の原因による可能性を念頭に置き,臨床像の確実な把握が必要である.日常的な院内感染対策と潜伏感染症例への対処にも注意を要する. |