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整形外科最小侵襲手術ジャーナル(J MIOS) 98

整形外科最小侵襲手術ジャーナル(J MIOS) 98

低侵襲手術における感染対策マニュアル

山田浩司/編

978-4-86519-700-6 C3047

2021年2月

mi0098

定価3,520円(税込み)

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予防と治療の章でまとめられた本特集は、すべての整形外科医必見!手術室環境から骨関節感染症治療まで幅広く網羅し、さらにはwithコロナ時代のSSI対策など、最新情報が満載!

目次

<Editorial> 山田 浩司
 
Ⅰ.Surgical Site Infection(SSI)の予防
脊椎手術の予防的抗菌薬投与とバンコマイシンパウダー 永田 向生ほか
脊椎手術のSSI予防には適切な抗菌薬を適切なタイミングで切開前に投与を開始することが推奨される.バンコマイシンパウダーの創内投与は前向き比較試験では有用性は確認されていない.
抗MRSA薬の予防抗菌薬投与と治療投与の考え方 内山 勝文ほか
MRSAは整形外科領域における感染症のなかでも最も治療に難渋する原因菌であり,予防と治療に分けて使用する薬剤,投与量,投与期間,併用薬剤を考慮する必要がある.
MRSA保菌と術前の鼻腔・全身除菌
岩田栄一朗ほか
整形外科分野手術におけるSSIの原因菌として黄色ブドウ球菌は頻度が高い.なかでもMRSAによるSSIは治療に難渋することが多く,術前除菌により対策を立てることは非常に重要である.
手術室環境対策 梶山 史郎
手術部位感染(SSI)予防を目指した手術室における環境対策について概説した.これまでのエビデンスを理解し,スタッフ教育を行いつつ各種対策を実践することが重要である.
浮遊微粒子研究からわかってきた問題と対策 小関 弘展
整形外科医として,肉眼で見えない浮遊微粒子による術中の細菌汚染リスクについて認識を深め,手術部位感染から患者を守るための予防対策を講じていくことが重要である.
消毒方法とヨード含有ドレープ 木幡 一博
手術部位消毒にはアルコール含有のCHGかPVIを推奨する.またヨード含有ドレープについて,エビデンスは乏しいものの適切なドレーピング法によって有効性が発揮される可能性がある.
術前手指消毒と術中創洗浄のエビデンスと実際 井上 大輔ほか
手術部位感染(surgical site infection:SSI)や人工関節周囲感染(periprosthetic joint infection:PJI)の予防には,術前手指消毒をWHOやCDCで定められた方法で確実に行うことが重要であり,希釈ポビドンヨード生理食塩水が有効な可能性が高い.
Withコロナ時代のSSI対策と医療安全 松下 和彦ほか
Withコロナ時代では,手術にかかわる医療者を,COVID-19から守ることが重要である.また,サージカルスモークを学習・認識することも重要で,排煙装置の普及が望まれる.
Ⅱ.骨関節感染症の治療
化膿性脊椎炎に対するMIST治療の実際 谷  陽一ほか
化膿性脊椎炎に対する当科の治療戦略と実際に行っているMIST治療を紹介する.
感染性偽関節に対するMasquelet法の実際 渡部 欣忍ほか
内固定法と人工骨(β-TCP)を併用したMasquelet法は,骨欠損の大きさに関わらず6~9か月で骨再建が完了する.最終的な患肢機能・復職率は良好であり,感染性偽関節の治療に有用である.
骨接合後感染に対するiMAP,iSAP法の実際 圓尾 明弘
骨接合後感染において,局所に抗菌薬を移行させるCLAPによって,組織を温存しながら,骨折部の内固定を優先することで感染を制圧する.
感染性偽関節に対するイリザロフ法の実際 野坂 光司ほか
イリザロフ法の利点は,骨移植という手段を要さずに生体内に骨新生を生じ,その副次的作用である患肢の血流増加により,軟部組織欠損(損傷)部も自己治癒力によって改善してくることである.
小児整形外科感染症治療の実際 柿﨑  潤
治療は化膿性関節炎に始まり化膿性骨髄炎に終わる.培養の検体は感染巣から直接採取する.抗菌薬治療は必須であるが,外科的治療が必要なときには迅速に介入すべきである.

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