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Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 33/1

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 33/1

大腿骨近位部骨折の治療
―今,何が議論されているのか?―

馬場 智規/編

2020年1月

or3301

定価2,640円(税込み)

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治療法のみならず、現状における課題や動向についてのエキスパートオピニオンが凝縮された特集号です。

目次

世界の大腿骨近位部骨折事情:日本はガラパゴス化しているのか? 上田 泰久
世界と日本の大腿骨近位部骨折治療に関する傾向を,文献による報告の傾向とインプラント使用状況から検討し,日本の治療方針が世界に比べて独自の,“ガラパゴス化”したものであるかを考察した.
大腿骨頚部・転子部骨折の予後不良因子は何か? 乾  貴博
大腿骨近位部骨折の予後不良因子として,高齢である・認知症がある・併存症が多い・受傷前のADLが低い・転子部骨折である・整形外科医だけで治療を行うことが挙げられる.
転位型大腿骨頚部骨折に対するORIF;インプラントはどこまで進化したのか? 前原  孝
近年,頚部骨折に対する骨接合材料が新たに開発されているが,それに伴って骨接合の適応となる症例は増えているのだろうか.頚部骨折の治療方針に関わる3つの変化について述べる.
大腿骨頚部骨折に対する脱臼しない人工骨頭,関節包靱帯の役目を知っていますか? 宮本  理
人工骨頭置換術における外旋筋温存後方アプローチであるCPP(conjoined tendon preserving posterior)について,外旋筋群と関節包靱帯である坐骨大腿靱帯の関係について述べる
大腿骨頚部骨折に対する究極のTHAとは何か?
本間 康弘ほか
転位型大腿骨頚部骨折患者に対する手術,受傷前のADLと健康寿命を維持するためには?3つのSによる脱臼予防とは?理論とエビデンスに基づき究極のTHAを考察する.
大腿骨転子部・外側壁骨折の最新知見 北田 真平
大腿骨転子部骨折に関する海外文献をレビューした.新AO分類・整復とスライディング量および股関節機能の関連性,augmentationと人工物置換について紹介する.
大腿骨転子部不安定型の治療戦略:内反陥入+後方支持欠損型転子部骨折varus impaction without posterior support type(VIPS)に対する整復方法 徳永 真巳
Jensen III型とV型でsubtype Pである症例を内反陥入+後方支持欠損型VIPSと定義すると,約1/3で腸骨大腿靱帯剥離を要する可能性があった.
大腿骨転子間骨折(AO分類31A3)の治療戦略 二村謙太郎
新分類をもとに大腿骨転子間骨折(AO分類31A3)の具体的な治療戦略を提唱した.Lateral wall patternとReverse oblique patternを区別して異なる対応をする.
大腿骨転子下骨折―兎にも角にも整復だ― 普久原朝海
転子下骨折は手術難易度が高く整復位不良は成績不良に直結する.整復位を得るためのコツを中心に解説する.また,近年問題となっているAFFについても触れる.
大腿骨近位部骨転移の治療戦略―骨接合か? 近位置換か?― 原  仁美
骨転移による病的骨折の骨癒合は困難であることを念頭に,原発がんの治療や予後予測に応じてADL,QOLを重視した術式を検討することが重要である.

関連書籍

インプラント周囲骨折を極める 馬場智規/編
ISBN:978-4-86519-821-8 C3047
定価:16,500円(税込み)

外傷エコー診療のすすめ【Web動画付】 渡部欣忍・最上敦彦/監修
笹原 潤・酒井瑛平/編集
ISBN:978-4-86519-822-5 C3047
定価:8,800円(税込み)

動画

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 35/10 四肢骨折プレート固定術の創意工夫<増刊号>野田知之/編
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骨折治療基本手技アトラス~押さえておきたい10のプロジェクト~ 最上敦彦/編
ISBN:978-4-86519-257-5 C3047
定価:16,500円(税込み)

髄内釘による骨接合術―全テクニック公開,初心者からエキスパートまで― 渡部欣忍  白濵正博
野々宮廣章 井上尚美
最上敦彦 /編
ISBN:978-4-86519-221-6 C3047
定価:11,000円(税込み)

達人が教える外傷骨折治療 【オルソペディクス25周年記念書籍】 糸満盛憲・戸山芳昭/編
ISBN:978-4-88117-063-2 C3047
定価:8,800円(税込み)

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