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Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 32/5

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 32/5

整形外科医が知っておきたい薬の知識―私はこう使う―<増大号>

川口 善治/編

2019年5月

or3205

定価5,170円(税込み)

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目次

Ⅰ.病態からみた治療薬
非特異性腰痛 尾張 慶子ほか
非特異性慢性腰痛の治療においては,red flagの除外診断後,様々な医療従事者が集学的に取り組むことが大事である.
変形性腰椎症 寺島 嘉紀ほか
変形性腰椎症は腰椎の退行変性に伴い,腰部に疼痛やだるさ,はりなどの症状を生じる疾患である.しばしば慢性化する症例もある.病態を理解し薬物治療を行っていく必要がある.
腰椎椎間板ヘルニア:コンドリアーゼ(ヘルニコア® 千葉 一裕ほか
我が国初の腰椎椎間板ヘルニア治療剤であるコンドリアーゼ(ヘルニコア®)を有効かつ安全に使用するための適応,投与手技を含めた注意点につき概説した.
腰部脊柱管狭窄 加藤 欽志ほか
腰部脊柱管狭窄に対する薬物治療は,神経障害型式を参考に実施する.実際の処方に当たっての留意点について概説した.
脊椎関節炎 橋本 淳一
脊椎関節炎の薬物療法には,非ステロイド性消炎鎮痛剤が重要であるが,変性疾患に対する治療とは異なり,生物学的製剤が必要な病態も存在するため,診断・治療には注意が必要である.
骨粗鬆症性椎体骨折 海渡 貴司
骨粗鬆症性椎体骨折の薬物治療について,骨粗鬆症の診断に基づく薬剤選択から併用療法・薬剤切り替えなどについて包括的に論じる.
変形性関節症 阿漕 孝治ほか
変形性膝関節症の病態からみた治療薬について考える際には,疼痛源となる滑膜炎や骨髄浮腫および痛みの期間を念頭に置くことが重要となる.
関節リウマチ 松本 卓巳ほか
T2Tの原理原則に則り,各国のガイドラインを参考のうえ,種々の薬剤の特徴を理解し,患者個々の事情を勘案して治療の個別化・最適化を図る.
痛風,偽痛風 猪狩 勝則
痛風と偽痛風はそれぞれ尿酸塩結晶,ピロリン酸カルシウム結晶により誘発される関節炎であり,通常NSAIDにより治療可能である.痛風は発作消退後に高尿酸血症の治療が必要となる.
アスリートの腰痛と治療薬 眞鍋 裕昭ほか
アスリートの腰痛に対する薬物治療は補助的な側面がある一方で,適切な使用により多大な効果を発揮する.実臨床の経験を基にその工夫を解説する.
骨・軟部,感染性疾患 福里  晋ほか
整形外科における感染症は的確な診断と培養検査が必要であり,治療も抗菌薬による保存加療から手術による洗浄デブリドマンと多岐にわたる.本稿では感染の深達度に分けて病態と治療法を解説する.
循環障害 鳥畠 康充
末梢動脈疾患(PAD)に対しては抗血小板剤,静脈血栓塞栓症(VTE)に対しては抗凝固剤が中心となるが,いずれも出血合併症に対する配慮が必要である.
異所性骨化と異所性石灰化
仲宗根素子ほか
異所性骨化の病態と保存的治療(内服,放射線,リハビリ)について諸家らの報告を提示する.また,異所性石灰化に関し,主に整形外科領域で問題となる疾患について述べる.
線維筋痛症 三木 健司ほか
・痛みは「不快な情動体験」であり,個人差が大きい.
・痛みは「常に心理学的な状態」から引き起こされ,客観的に評価は難しい.
・痛みには「侵害受容性疼痛」「神経障害性疼痛」「非器質的疼痛(心理社会的疼痛・機能性疼痛・中枢機能障害性疼痛)と分類される.非器質的疼痛はmedically unexplained symptomsと欧米で呼ばれることもある.
Ⅱ.薬物の特性とその効果的処方
NSAIDs 川上  守
非ステロイド性抗炎症薬の抗炎症,鎮痛の作用機序,特性とならびに診療ガイドラインからみた効果的処方について述べる.
アセトアミノフェン 竹下 克志
アセトアミノフェンは極めて有害事象が少なく,高齢者や合併症を多く有する患者への第一選択薬と考えて良い.ただし,抗炎症作用を有しないことを理解して処方する.
プレガバリン 折田 純久ほか
神経障害性疼痛治療薬のプレガバリンはNSAIDs等の併用が有効なことも多い.副作用(めまいや傾眠等)は少量から処方し漸増する等の工夫で予防しうるが,確実な診断に基づく処方判断が最も重要である.
デュロキセチン 今釜 史郎
デュロキセチンは下行性疼痛抑制系を賦活化して鎮痛効果を発揮する,慢性腰痛症や変形性関節症など慢性疼痛治療の有力な選択肢の一つである.患者選択においては抑うつ状態や中枢性感作のある患者が良い適応となる可能性がある.
トラマドール 吉井 俊貴ほか
トラマドールはオピオイド受容体活性と,セロトニン・ノルアドレナリンの再取り込み阻害効果を有する弱オピオイド製剤で,運動器疼痛や神経障害性疼痛に対して有効である.
その他の疼痛治療薬(ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液,アミトリプチリン,NMDA受容体拮抗薬,抗不安薬) 西須 大徳ほか
本稿で紹介する薬剤は中枢神経に作用するものである.整形外科でよくみられる慢性疼痛に対しては薬理特性を理解し,医療者ベースでの薬物コントロールをすることで最大効果を発揮する.
オピオイド鎮痛薬 山口 重樹ほか
慢性疼痛に対するオピオイド治療では,(1)適切な患者に,(2)本邦で慢性疼痛に対して適応のある製剤(ブプレノルフィンおよびフェンタニル貼付剤)を,(3)必要最少量,(4)必要最短期間処方する.
漢方薬 野上 達也
漢方薬の特性と効果的な処方を概説し,整形外科領域での漢方医学的な診察のポイントについて述べた.また,こむら返り,頚部・肩の痛み,腰痛症,関節痛,慢性疼痛について頻用処方を挙げ解説した.
抗リウマチ薬 松下  功
関節リウマチの関節破壊を最小限に抑えるために,目標達成に向けた治療による厳密な管理と,治療アルゴリズムに沿った抗リウマチ薬の使い方が重要である.
骨粗鬆症治療薬 宗圓  聰
これまで骨粗鬆症治療薬の選択は主に骨折抑制効果のエビデンスに基づいて実施してきたが,骨粗鬆症の治療目標が設定され,確実な骨密度増加を得られる薬剤の選択も考慮すべきと考えられる.
抗菌薬 川村 隆之ほか
整形外科領域で使用される各抗菌薬の特徴を理解するだけでなく,我が国の薬剤耐性アクションプランにおいて削減すべき抗菌薬の問題点も理解する.

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