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Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 28/13

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 28/13

日常診療に役立つサルコペニアの知識

原田 敦/編

2015年12月

or2813

定価2,530円(税込み)

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目次

概念,定義の最新情報 荒井 秀典
サルコペニアは加齢とともに骨格筋量が減少する老年症候群のひとつであり,筋量の低下と同時に筋力,歩行スピードのいずれかが低下している場合にサルコペニアと診断する.
フレイル,ロコモとの関連 松井 康素
サルコペニアと近い概念であるフレイルとロコモについて概説し,2つの考え方のなかでのサルコペニアの重要な立ち位置を述べ,3つの相互の関連をまとめてみた.
筋肉の基礎update 上住  円ほか
骨格筋を標的に高齢者の健康増進を図る場合,区別して考えるべき2つの局面があり,最近の研究から明らかとなったそれぞれの局面において重要となる要素について解説する.
診断基準をどう使うか 山田  実
サルコペニアは骨格筋量減少と運動機能低下の両者を兼ね備えるものと定義される.2010年以降にヨーロッパおよびアジアのコンセンサス論文が発表され,これらの診断基準が浸透しつつある.
サルコペニアの疫学;地域在住高齢者における頻度の現状
安藤富士子ほか
AWGS基準を用いた場合,地域在住高齢者におけるサルコペニアの頻度は男性9.6%,女性7.7%であった.85歳以上の男性では約半数にサルコペニアが認められた.
サルコペニアの予防と治療;運動と栄養の成績 若林 秀隆
サルコペニアの原因は加齢,活動,栄養,疾患に分類される.サルコペニアの予防と治療はその原因によって異なり,リハビリテーション栄養の考え方が有用である.
薬剤治療の可能性 櫻井 英俊ほか
ACE阻害薬等の薬剤はサルコペニアに対して治療効果を持つことが報告されているが,相反する結果や副作用の報告もあるため,現段階では治療効果の確定には至っていない.
サルコペニアと骨粗鬆症性骨折との関連について 飛田 哲朗
近年,サルコペニアと骨粗鬆症性骨折の関連が注目されており,その関連性を解説する.サルコペニアの予防と治療が骨折の予防につながる可能性がある.
サルコペニアと手術 播本 憲史ほか
骨格筋の減少および筋力の低下を特徴としたサルコペニアは,手術に関連したoutcomeを悪化させる因子である.サルコペニアの正確な診断と治療方針,そして原因探索の研究が早急に望まれる.

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