Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 116口腔ケアと摂食・嚥下リハビリテーション岸本裕充/編
ISBN:978-4-88117-661-0 C3047
定価:2,750円(税込み)
筋萎縮性側索硬化症(ALS)のリハビリテーション
宮野佐年/編
978-4-88117-658-0 C3047
2009年12月
mr0113
定価2,750円(税込み)
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ALSの原因と対策 | 湯浅 龍彦ほか |
本稿では,ALSの病型と臨床症状,診断と鑑別診断,原因と危険因子,神経病理と神経変性の機序,TDP-43の発見により変貌したALSの概念,ALSの治療と予防,危険因子・環境因子の排除,対症療法(特に栄養と呼吸),ALS医療相談室の役割,ALS告知の実態と上質な告知について,独居患者・若年患者の在宅療養,ALSの終末期・緩和医療と死と直面する人々へのスピリチュアルな支援などを解説する. | |
ALSの今後の研究方向と可能性は | 山中 宏二 |
ALSは運動ニューロンが選択的に障害されるが,その過程においてグリア細胞が疾患病態に深く関与することが解明されつつある. | |
ALS診断と鑑別診断 | 平井 健 |
ALSの診断,特に早期診断のポイントについて述べる.また診断に苦慮するタイプのALSとその鑑別疾患も併せて紹介する. | |
リハビリテーション医の対応 | 藤本 幹雄 |
告知におけるリハ医の役割,運動療法・疼痛管理・嚥下,呼吸,コミュニケーション等の具体的なリハ処方のポイントを解説した. | |
ALS患者の理学療法 | 松尾 善美ほか |
適切に理学療法を実施すれば,短期の陽性効果が得られる.継続的な過負荷は避けながら,注意深く患者の反応を観察することが重要である. | |
ALS患者の作業療法―進行したALS患者の活動参加への試み:入力スイッチの工夫を中心に― | 高田 政夫 |
スイッチ処方において,残された身体部位を入力に使用できれば良いのみでなく,人としての自然な動きや形を維持し,神経筋骨格系の障害管理の視点が優先されるべきと考える. | |
ALS患者の在宅での環境整備 | 藤井 智 |
ALSの生活アプローチのなかで環境整備は重要である.その関わり方はどのように考えるべきか? また,どの場所を,どのように整備すればよいか,主な内容を記載する. | |
コミュニケーションをいかにとるか | 山田 明子ほか |
患者の症状の変化によってコミュニケーション手段を工夫・変更していく必要がある.意思疎通を円滑にすることにより,積極的な生活を維持することが可能となる. | |
ALSの呼吸障害と人工呼吸器について―諸問題に対する考え方とリハビリテーション― | 寄本 恵輔 |
本邦は人工呼吸器の発展・普及により呼吸不全を超えたALS患者の療養環境が確立している.しかしながら,長期間,人工呼吸器装着したALS患者が増加したことから様々な合併症が指摘されるようになってきた. そのようななか,リハは,「緩和ケア」を目的とした多専門職種により介入していくことで廃用性症候群や難治性肺炎を予防・改善していくものになる.また,ALS患者の自律を促し,ナラティヴに基づく医療を提供していくことで療養基盤が強化し,積極的なリハが可能となる. |
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ALSにおける終末期の看護 | 小倉 朗子ほか |
人工呼吸器非装着者の,終末期の呼吸状態と緩和療法,診療・看護等の経過を提示し,適切な緩和療法,医療・看護・生活支援体制整備,家族支援の重要性を指摘した. | |
在宅支援機器とテクノロジー | 渡辺 崇史 |
コミュニケーションや操作スイッチ等に関するテクノロジーと最近のトピックについて概説しながら,ALSにおける支援技術活用の基本について概説した. |
よくわかる臨床栄養管理実践マニュアル よくわかる臨床栄養管理実践マニュアル
合田文則/編
ISBN:978-4-88117-046-5 C3047
定価:7,700円(税込み)