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実践アトラスでよくわかるスポーツ外傷・障害診療マニュアル

実践アトラスでよくわかるスポーツ外傷・障害診療マニュアル

実践アトラスでよくわかるスポーツ外傷・障害診療マニュアル 青木治人/編

4-88117-025-2 C3047

2005年1月

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定価9,900円(税込み)

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目次

スポーツ現場の脳震盪 森 照明
スポーツ脳震盪の定義,病態,症状・徴候,現場での実践的な診断・テスト法と対処法,判定基準と競技への復帰の目安,問題点と注意点,予防と安全対策などについて述べた.
顎,顔面外傷 川上重彦
顎,顔面の軟部損傷では創の止血と固定,合併損傷の検索が,骨折では適切な診断と傷害の緊急性を判断することが重要であると記載した.
頚椎捻挫(burner症候群を含む) 中嶋耕平
レスリングの頚部傷害とアライメント異常に関する調査を行い,諸家の報告を踏まえて頚椎捻挫およびburner症候群についてその病態や診断,治療,予防について記載した.
頚椎椎間板ヘルニア 若野紘一
阿部 均
頚椎椎間板ヘルニアはMRIによって確定されるが,問題は手のシビレをきたす他の疾患を鑑別することである.
肩関節初回脱臼の治療 井樋栄二
畠山雄二
佐藤 毅
木戸忠人
皆川洋至
山本宣幸
若林育子
小林 志
齊藤英知
鎌田竜士
野坂光司
肩関節を外施位に固定することにより,初回脱臼後の再発率を低下させることができる.
反復性肩関節前方不安定症に対するopen surgery 濱田一壽
Open surgeryの手術成績は投球肩には一定していないが,その他の患者群,特にcontact sports選手には一定して好成績をあげている.
反復性肩関節前方(亜)脱臼―鏡視下手術の適応と限界 林田賢治
米田 稔
関節包靱帯の補強および骨移植以外は直視下手術とほぼ同様の手技が鏡視下で可能で,靱帯の菲薄化が著しく,再建が必要な症例や巨大な骨欠損がある症例以外はすべて鏡視下手術の適応である.
投球肩関節障害 柚木 脩
投球肩関節障害の診断・治療を進めていくにあたり,図・表を参考に,アルゴリズム(論理選択)的手順でイメージできるようにする「コツ」について述べた.
スポーツと肩腱板損傷 尾崎二郎
スポーツによる腱板損傷は,overuseによるものと外傷によるものに大別されるが,診断と治療方針にはMRIによって損傷部位・程度・腱板周囲組織の障害を把握しておくことが重要である.
水泳肩関節障害 金岡恒治
水泳肩は入水・離水期の肩関節内旋位での挙上動作の繰り返しによるインピンジメント障害で競技選手に頻度が高いが,適切な対処方法によって良好に管理される.
肩関節のリハビリテーション 西中直也
筒井廣明
千葉慎一
スポーツ障害肩に対するリハビリテーションは肩関節のみならず,下肢・体幹を含めた全身の機能評価および問題点の改善が重要である.
肘関節における神経障害(鑑別診断と手術的治療) 辻野昭人
伊藤恵康
肘部管症候群では,単純除圧術,肘部管形成術,尺骨神経溝形成術をスポーツの種類と障害の原因によって使い分ける.近位肘部管症候群,橈骨神経管症候群では,神経剥離を行う.
肘関節の骨・軟骨障害 岡 義範
離断性骨軟骨炎には骨釘移植法が,変形性関節症にはdebridement arthroplastyが優れた治療法である.
テニス肘 桜庭景植
テニス肘の予防・再発防止には,ストレッチング,正しい打ち方の習得が大切である.発生機序・予防,用具,リハビリテーションを中心に述べた.
手・手関節外傷 水関隆也
スポーツによる手,手関節の外傷の診断には受傷機転の詳しい聴取,客観的な理学所見の把握が大切である.特有な外傷を鑑別診断として想起することにより迅速な診断が可能になり,不要な検査を回避できる.
手指関節靱帯損傷の診断 石井庄次
関節や靱帯の解剖と機能を理解し,問診と理学所見,単純およびストレスX線撮影,必要に応じて関節造影検査,超音波検査から正確に手指靱帯損傷を診断することが重要である.
舟状骨骨折の診断と治療 田中寿一
舟状骨骨折の治療は,早期に診断し,最小侵襲手技で内固定することが最も大切で好成績が得られる.我々の開発したDTJ screwを用いた治療につき述べた.
スポーツマンの膝関節複合靱帯損傷の診断と治療 宗田 大
スポーツマンの膝複合靱帯損傷は,急性期手術の適応外なら後方支持組織を保護する待機的保存治療を行う.ROM回復時点で手術適応を見極め徹底した再建・補強術を行う.
膝前十字靱帯再建術について―現在行っている術式とpitfalls― 八木正義
黒坂昌弘
現在我々が行っている解剖学的ACL再建術の手技について紹介し,併せてACL再建術全般のpitfallsについて述べた.
ACLの再々建術 三岡智規
史野根生
Revisionを成功させるには,いかに適切な位置に骨孔を穿ち,その骨孔の状態に応じた移植腱を選択するかが重要である.そのためには,術前に十分な評価を行い,綿密な手術プランをたてる必要がある.
スポーツ競技者に対する膝後十字靱帯再建術 原 邦夫
南銀次郎
新井祐志
久保俊一
PCL損傷は後方不安定性やMRI画像で評価するが,スポーツ競技者の手術適応は臨床経過の検討が必要になる.鏡視下PCL再建はACLより正確な手術手技を必要とする.今回は術式の注意点を述べた.
内側側副靱帯損傷の診断と治療 星田隆彦
栗山節郎
MCL単独損傷に対する保存的治療の治療成績は良いが,複合靱帯損傷は不良で,MCL損傷の予後を左右するのは初期の合併損傷に対する正確な診断と治療と言える.
膝靱帯再建術後のリハビリテーション―術後早期からの安全なトレーニング― 藤谷博人
スポーツ選手においてACL再建術後早期から行う積極的かつ安全なリハビリテーションのポイントを解説した.
膝離断性骨軟骨炎 安達伸生
越智光夫
膝離断性骨軟骨炎は若年者に好発する骨軟骨病変であり,放置されれば二次性変形性関節症に進行する.正確な診断に基づいた適切な治療が大切である.
オスグッド病 平野 篤
オスグッド病は早期診断と安静保存療法でossicleを形成せずに短期間で治癒させることが可能である.
骨盤・股関節の疲労骨折 澤口 毅
恥骨疲労骨折は保存的治療によく反応するが,大腿骨頚部疲労骨折は転位をきたすと合併症をおこしやすいので,明らかな骨折線がある場合には内固定が必要である.
骨盤部骨端線離開 阪本桂造
骨盤部骨端線離開を理解するには骨盤部骨端線の発現と閉鎖時期を理解することである.
肉ばなれ 奥脇 透
大腿部の肉ばなれ,画像診断,重症度の診断,リハビリテーション
シンスプリント 大久保 衞
シンスプリントは障害の程度は比較的軽いが,厳しい競争に勝利するためには侮れない障害である。また,スポーツ現場でのコンディショニングを徹底すれば予防可能な障害である。
鼠径部痛 仁賀定雄
大和幸保
野崎伸行
スポーツ選手の鼠径周辺部痛の保存療法の柱は股関節周囲の拘縮除去と筋力低下の改善によって体幹~下肢の効率的な協調運動を取り戻すアスレチックリハビリテーションである.
足関節捻挫の手術療法―重症度診断と手術療法の適応― 大関 覚
新鮮な足関節外側靱帯損傷の第一選択は保存療法であろうが,確実な治療成績を3か月後に必要としている症例には靱帯の一次修復術は有力な治療手段である.
足関節捻挫の保存的療法 山本晴康
今井 浩
保存的療法として,受傷直後のRICE療法,その後のギプス固定,装具による固定療法,あるいは機能的装具療法がある.この治療法とその成績と問題点を述べる.
慢性足関節不安定症―靱帯再建術とその適応― 安田稔人
木下光雄
奥田龍三
陳旧性外側靱帯損傷に対しては長掌筋腱を用いた解剖学的位置での靱帯再建術により,陳旧性内側靱帯損傷に対しては靱帯の修復あるいは再建術により,良好な臨床成績が期待できる.
慢性足関節不安定症 河野照茂
慢性足関節不安定症で悩んでいるスポーツ選手は多い.スポーツ復帰のために必要な関節可動域の改善,筋力の強化,固有受容感覚の回復のトレーニングを行うことが大切である.
距骨離断性骨軟骨炎 熊井 司
高倉義典
スポーツ活動中の内がえし損傷時には,距骨離断性骨軟骨炎の可能性を念頭に置いた診察が望まれる.早期診断と症例に応じた手術法の選択により良好な成績が期待できる.
アキレス腱皮下断裂に対する保存的装具療法 古府照男
本症に対する保存的装具療法は二次損傷を加えることなく機能的療法が行え,再断裂の発生も極めて少なく,安全でかつ容易であり,お勧めできる治療方法である.
アキレス腱炎,足底腱膜炎 横江清司
練習の制限,ストレッチング,足底挿板などの保存療法が無効の場合は,早期復帰を目標にして手術療法を考慮すべきである.
腰椎椎間板ヘルニア―プロスポーツ選手を中心として― 藤本吉範
山田清貴
石井雅也
プロスポーツ選手の腰椎椎間板ヘルニアに対する顕微鏡手術の手術手技の詳細を記載した.ドクターとトレーナーのプランニングに基づく術後トレーニングの実践が重要である.
成長期腰椎分離症の保存的治療 小林良充
分離を疑うこととCTやMRIによる早期診断,患者と関係者への十分な説明が腰椎分離の骨癒合を目的とした治療に必要である.
腰痛症 斎藤明義
久保村達也
スポーツ選手の姿勢性腰痛を管理する場合,疲労した筋肉の柔軟性を元に戻し,血流の改善を図るだけではなく,体幹筋力のバランス強化が必要である.

関連書籍

明日の足診療シリーズⅣ 足の外傷・絞扼性神経障害、糖尿病足の診かた 日本足の外科学会/監修
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