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Monthly Book Derma(デルマ) 361

Monthly Book Derma(デルマ) 361

症状別皮膚科検査フローチャート―皮膚科検査の極意―<増刊号>

猪又 直子/編

214

978-4-86519-693-1 C3047

2025年6月

de0361

定価6,490円(税込み)

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★★★6月4日(水)発売予定!ご予約承ります!★★★
Common diseasesを中心に、皮膚症状をみた際に、どの検査を選択するか鑑別疾患から診断まで図解でわかりやすく解説しました。豊富な知識や経験をもつエキスパート達の診療を学び、皮膚科学の奥深さを知る1冊です。

目次

顔面の蝶形紅斑を生じる皮膚疾患 沖山奈緒子
狭義の蝶形紅斑は全身性エリテマトーデスの特異疹であるが,皮膚筋炎や酒皶など多彩な疾患で蝶形紅斑を呈するため,臨床症状と病理学的所見を軸に鑑別診断していく.
眼瞼の腫脹を生じる皮膚疾患 宮川  史
眼瞼腫脹は全身疾患の一症状の場合もあるが,感染症,虫刺症,湿疹・皮膚炎,蕁麻疹・血管性浮腫,膠原病,腫瘍などの多彩な疾患により生じる.
紅斑が多発する皮膚疾患 松下 貴史
紅斑の鑑別には粘膜病変・発熱・皮疹の性質を最優先に評価し,重症例の早期対応が肝要である.
環状紅斑を生じる皮膚疾患 谷川 瑛子
環状紅斑は数多くの疾患と関連し,重要なデルマドロームの1つである.
環状紅斑の鑑別すべき皮疹を呈する疾患を表で示し,検査の進め方をフローチャートで示した.
手掌に紅斑を生じる皮膚疾患 山本 俊幸
手掌の発疹の診察に際しては,(i)手掌に紅斑を呈する数々の疾患を知る,(ii)手掌にみられる皮疹が紅斑だけなのか,水疱や膿疱も混じているかを確認する,(iii)足底を始め手以外の部位にも症状があるかを確認する.
紅皮症をきたす疾患
杉山 聖子
紅皮症は多様な原因による重篤な皮膚症候であり,的確な診断と全身管理が重要である.
紫斑を生じる皮膚疾患 川上 民裕
紫斑を生じる皮膚疾患は多様で,点状紫斑,斑状紫斑,膨疹(蕁麻疹様血管炎)でフローを起こした.重要なのはpalpable purpuraでIgA血管炎である.IgG/IgM血管炎と皮膚白血球破砕性血管炎とは蛍光染色直接法で鑑別する.
白斑を生じる皮膚疾患 岡村  賢ほか
尋常性白斑の診断においては,問診と視診を基本とし,ウッド灯検査も活用する.様々な先天性・後天性脱色素性疾患との鑑別を行い,ほかの自己免疫疾患の合併にも注意を払う.
水疱を生じる皮膚疾患 山上  淳
水疱が多発する症例では,経過,患者背景,皮膚症状の部位と分布,水疱の性状,随伴症状などを考慮し,丁寧な観察と問診から正確な診断を導くことが重要である.
膿疱を生じる皮膚疾患 杉浦 一充
多彩な病因がある膿疱を生じる皮膚疾患では,迅速かつ体系的な臨床・病理検査が正確な診断と治療に不可欠である.膿疱の検査フローチャートを提示した.
脱毛をきたす皮膚疾患―診断フローチャートを含めて― 福山 雅大ほか
脱毛症は毛包の傷害による瘢痕性・非瘢痕性脱毛と毛周期の異常による脱毛に大別される.正確な診断には抜毛テストやトリコスコピーなどの各種技術の統合が必要でフローチャートの活用が有用である.
爪変形を生じる皮膚疾患 宮本樹里亜
爪の構造を理解し,爪のどの部分に病変が生じているかを考えることが,正確な診断につながる.
皮膚硬化をきたす皮膚疾患 浅野 善英
皮膚硬化を伴う疾患は膠原病,代謝異常,遺伝性疾患,血液疾患など多岐にわたる.視診・触診に加え,問診,血液検査,画像検査,生検などにより,慎重な鑑別が求められる.
多形皮膚萎縮症を生じる皮膚疾患 内山 明彦
多型皮膚萎縮症を呈する遺伝性疾患における特徴的な所見,ならびに基礎疾患や環境因子による発症時の診断手順について解説した.
毛細血管拡張をきたす皮膚疾患 伊藤 一真ほか
毛細血管拡張(telangiectasia)とは,一般に皮膚表面で肉眼的に視認できる程度の細い線状の血管構造を指す.今回その診断の流れや分類方法について,症例写真を交えながら解説する.
びまん性色素沈着を生じる皮膚疾患 多田 弥生
びまん性色素沈着では病歴,身体診察,検査で適切に鑑別することが重要である.特に内分泌異常や代謝異常によるものは見逃されやすいため,積極的な検査が求められる.
光線過敏症をきたす皮膚疾患―診断へのアプローチ― 森脇 真一
様々な原因で発症する光線過敏症は決して稀な疾患ではない.光線過敏症を確定診断するためのアプローチを適切に実施することは皮膚科医の重要な責務である.
発汗異常を伴う皮膚疾患とその評価 室田 浩之
発汗機能の異常には多汗症と乏汗症・無汗症がある.診断には視覚的・定量的・機能的検査を組み合わせることが有用であり,Minor法をはじめとしたヨウ素-デンプン反応を応用した評価は極めて重要である.
魚鱗癬を生じる皮膚疾患 平良 喬彌ほか
本稿で示したフローチャートは,網羅的遺伝学的解析を用いた診断手法や,実臨床において確定診断に役立てることができるフローチャートである.
口腔内アフタを生じる皮膚疾患
濱村優佳里ほか
口腔内アフタを生じる皮膚疾患について,それぞれの疾患の特徴や鑑別のポイントについて解説し,フローチャートとともに提示する.
口唇のびらんを生じる皮膚疾患 出光 俊郎ほか
口唇びらんは,扁平苔癬,口唇カンジダ症,光線性口唇炎のほか,薬疹,自己免疫性水疱症などでみられる.診断には皮膚生検,蛍光抗体法,KOH鏡検法,Tzanckテスト,血液検査を活用する.
表皮~皮内の結節・腫瘤をきたす疾患 村山 友理ほか
表皮から皮内に結節・腫瘤として生じる疾患を分類し,それぞれの特徴や鑑別診断の要点を整理するとともに,診断の進め方をフローチャートで示した.
下腿に硬結をきたす皮膚疾患 金澤 伸雄
下腿に硬結を生じる疾患は多く,鑑別すべき疾患も多種多様であるため,各疾患の特徴を知って広く情報を集めることで正しく診断し,適切な治療を行う必要がある.治療を開始してからも常に鑑別を意識し,正しい診断に達する.
下腿潰瘍を形成する皮膚疾患 出月 健夫
下腿潰瘍の8割は静脈性潰瘍,1割は動脈性潰瘍である.静脈性潰瘍の検査のゴールドスタンダードは超音波検査であり,動脈性潰瘍でまず行うべき検査はABIとSPPである.
外陰部潰瘍を生じる皮膚疾患 丸山 彩乃ほか
外陰部潰瘍を生じる代表的な疾患の分類,臨床的特徴,鑑別のポイントを解説し,診断フローチャート,検査の進め方を解説する.

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