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Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 36/10

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 36/10

整形外科外来Red Flags 2023<増刊号>

河野博隆/編

2023年10月

or3610

定価6,600円(税込み)

3営業日内ですぐに発送!

“Red Flags=警告信号”であり、整形外科日常診療において重大な疾患の徴候を決して見落とさないために、身につけておくべきノウハウが27項目詰まった珠玉の増刊号です!

目次

救急患者初期対応の注意点 竹葉  淳
救急外来には多彩な疾患,年齢層,重症度の患者が訪れるため,局所所見のみならず,全身状態の把握にも気を配る.重症外傷患者の初期診療における整形外科医の役割は大きい.
骨折・脱臼のRed Flags 加来 拓実
骨折・脱臼は損傷の程度によって様々な応急処置・緊急手術を要し,初期治療を担当する整形外科医が判断しなくてはならない.神経血管損傷,コンパートメント症候群,開放骨折,病的骨折において迅速かつ的確な判断を下すためのRed Flagsを解説する.
小児患者のFlags & Tips 岡田 慶太
小児整形外科疾患は診断が難しいことが多い.注意すべき症状を理解し,適切なタイミングで専門医に紹介することが重要である.
超高齢患者のFlags & Tips 山崎  修ほか
高齢者の特徴である複雑性を理解したうえで,腎機能の評価法と解釈の注意点について述べた.またtriple whammyの概念と多剤併用の功罪について記述することで,整形外科医と内科の連携が進むことを期待したい.
外傷の画像診断で見落としてはいけないもの 山本 麻子ほか
患者の外傷のメカニズムを理解し,予期される病態に対して自分から画像所見を探しに行くことが重要である.
知っておきたい担がん患者のオンコロジックエマージェンシー 今西 淳悟ほか
がん患者を診療する際は,緊急対応を要する脊髄圧迫や高カルシウム血症,血栓塞栓症などの病態の有無を評価し,がん治療医と連携し予想生命予後や薬物治療の詳細を確認する必要がある.
四肢・骨盤病的骨折の対処法
田中 太晶
日常診療において病的骨折に遭遇した際,病的骨折と疑うべきポイント,診断に至るポイント,治療方針を立てる際のポイントについてまとめた.
脊椎転移におけるRed Flags 中田 英二ほか
脊椎転移による麻痺が発生する前に,ほとんどの患者は脊椎転移部に痛みが出現している(Red Flag).したがって,痛みが出現した場合,早急に治療を開始し麻痺を予防することが重要である.
軟部組織感染で忘れてはいけないこと 佐藤 健二
重症軟部組織感染症の診断方法と治療,その他の軟部組織感染症の注意すべき事柄について解説する.
脆弱性骨折に起こるさまざまなこと 中村 幸男
脆弱性骨折の主たる原因である骨粗鬆症の予防対策には,栄養,運動,薬物療法の観点から,トータルマネージメントが必要である.
関節リウマチ患者を怖がらない 長嶺 里美
整形外科医がRA早期標準治療を実践できるよう,また専門医に紹介するにあたり知識として持っておくと役に立つ早期診断から薬物療法の概要,注意点,合併症の評価,その対応までを概説する.
整形外科医にとってのRed Flags:忘れてはいけない整形外科の周術期管理とICU管理 小西 康貴
周術期管理のなかでも,術前口腔内評価・術前内服薬の休薬指示・術前術後の輸液管理・ハイリスク患者の病棟管理と術後ICU管理の必要性について概説した.
気をつけなければいけない非外傷性疼痛とは? 杉本真理子
日頃よりRed Flagsを認識し,丁寧な診察により,心血管疾患,悪性腫瘍,感染・炎症性疾患など,重篤な器質的疾患を見逃さないないことが重要である.
慢性疼痛に潜むRed Flags―整形外科医が診察の際に注意すべき点を中心に― 稲毛 一秀ほか
本稿では,当院痛みセンターの現状を報告するとともに,慢性疼痛に潜むRed Flagsについて,整形外科医が診察の際に注意すべき点を中心に解説を行う.
危ない頚部痛の見分けかた―外傷― 石井 桂輔
外傷後頚部痛患者の頚椎可動域制限や激しい疼痛および顔面損傷はRed FlagsでCT検査を要する.特に高位頚椎損傷や椎間関節脱臼,横突孔骨折,顔面骨折では,頚部血管損傷を疑いCT血管造影検査を行う.
危ない腰背部痛の見分けかた―外傷―
福士龍之介ほか
「危ない腰背部痛」として骨折(1.骨粗鬆症性椎体骨折,2.びまん性特発性骨増殖症,3.胸髄損傷),血管損傷,胸腹部臓器損傷,骨盤部損傷を伴う「外傷」について解説する.
気をつけなければいけない股関節・殿部痛―外傷― 北田 真平
外傷後に股関節痛を訴える患者に対する診察方法,画像診断方法,鑑別診断について解説した.
下肢外傷のRed Flags 松井健太郎
見逃しを避けたい大腿骨骨幹部骨折での他部位外傷,脂肪塞栓,頚部骨折,下腿開放骨折,膝窩動脈損傷,下腿圧挫症候群,コンパートメント症候群,股関節脱臼,踵骨嘴状骨折,距骨脱臼骨折などにつき解説する.
上肢外傷のRed Flags 依光 正則
上肢外傷では,神経損傷,動脈損傷など初期に見逃してしまうと重度の機能障害や最悪の場合切断に至ってしまう場合もあり,正確な診断と早期の治療が要求される.また,コンパートメント症候群など進行性の病態に対しても常に注意する必要がある.
危ない頚部痛の見分けかた―非外傷― 高橋 洋平
診断の遅れ,誤診が予後に大きく関与するため,早期診断,早期治療につなげられるよう,頚部痛のRed Flagsを解説する.
危ない腰背部痛の見分けかた―非外傷― 伊藤  香
非外傷性の腰背部痛は筋骨格系に由来するものだけでなく,膵炎や腹部大動脈瘤などの重症内因性疾患に由来することがあるので注意が必要である.
気をつけなければいけない股関節・殿部痛―非外傷― 髙橋 大介
日常診療で見逃されやすい股関節疾患である大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折(SIF),特発性大腿骨頭壊死症(ONFH),Perthes病,大腿骨頭すべり症について概説する.
膝関節痛のRed Flags―非外傷― 小野寺智洋
非外傷性膝関節痛をきたす病態につき,4つの症状(急激な腫れや炎症,夜間痛・安静時痛,関節可動域制限,運動制限)ごとに,臨床的特徴や診断のポイントをまとめた.
足関節・足部痛のRed Flagsを極める―もう見逃さない! 安井 洋一ほか
足関節・足部の傷病診断において診断遅延・誤診が問題となるなか,本稿では“Red Flags”の導入を提案し,非専門医の初期診断向上を目指す.
肩関節痛のRed Flags―目の前の症例はコレなのでは⁉― 塚田 圭輔
肩関節痛を有する患者を診療する際には,緊急対応を必要とする感染,腫瘍,循環器,呼吸器疾患などの有無を評価し,肩関節および肩関節外の原因がないか他の診療科とも連携し対応する必要がある.
外傷を契機としない肘関節痛患者をみるときのRed Flags 岩本 卓士
外傷を契機としない肘関節痛では,炎症所見,関節の腫脹,神経所見を総合的に判断し,疼痛の原因が神経障害か,骨関節に起因するものかを判断する.
手関節・手のRed Flags―非外傷― 森崎  裕
筆者の考える手関節・手部におけるRed Flagsとして注意すべき徴候,病態について自験例を提示しつつ概説した.

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