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Monthly Book OCULISTA(オクリスタ) 124

Monthly Book OCULISTA(オクリスタ) 124

複視の治療方針アプローチ

後関利明/編

978-4-86519-124-0 C3047

2023年7月

ocu0124

定価3,300円(税込み)

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医師と視能訓練士のチームワーク、そして神経眼科と小児眼科、斜視の各専門性アプローチから複視治療を徹底解説しました!
基本から応用まで、古典的な治療から最先端の治療まで、複視のすべてが盛り込まれた本特集号は、すべての眼科医必携の一冊です!


→正誤表はこちらです。

目次

 Ⅰ.治療方針別 
  複視に対するプリズム治療 浅川  賢
  複視は患者を悩ます症状である.膜プリズムはその治療に不可欠だが,10Δ以上にて解像力が低下するため,満足を得る処方には医療者の知識と技術,患者の理解が重要となる.
 
複視に対する遮閉療法
杉谷 邦子
  複視の遮閉療法と遮閉具について,全遮閉および部分遮閉に分けてまとめた.またS-S method(杉谷-鈴木法)の部分遮閉の効果について解説を加えた.
  複視に対するボツリヌス毒素療法 宇井 牧子
  斜視のボツリヌス療法は,後天発症で複視のある症例に対して,早期に治療介入ができる.特に,急性後天共同性内斜視,甲状腺眼症,外転神経麻痺の急性期で良い適応である.
  複視に対する斜視手術 森田 由香
  複視に対する斜視手術について,斜視手術の適応,術式の決定方法,手術の目標・インフォームドコンセント,斜視手術が原因で発症する複視について述べる.
 Ⅱ.疾患別 
  間欠性外斜視が原因の複視への治療方針
尾内 宏美ほか
  成人で複視を生じている外斜視症例は,患者の希望に合わせながら早期の手術加療を含めた積極的な加療を検討していく必要がある.
  後天共同性内斜視が原因の複視への治療方針 飯森 宏仁
  後天共同性内斜視患者に対する治療選択や治療効果は他のタイプの斜視とは異なる部分がある.各患者に最適な治療を提案すべきである.
  動眼神経麻痺が原因の複視への治療方針 林  思音
  動眼神経麻痺は,高度な眼位・眼球運動障害をきたす.手術は,いかに残存する外眼筋機能を利用し,外直筋機能を抑えるかを焦点に考案されてきた.それらを本稿で紹介する.
  滑車神経麻痺が原因の複視への治療方針 古森 美和
  後天性滑車神経麻痺は上下複視と回旋複視を主訴とする.発症から半年間は保存的に経過観察し,その後プリズム療法等の非観血的治療で対応できない場合は斜視手術を行う.
  外転神経麻痺が原因の複視への治療方針 中澤 祐則
  外転神経麻痺による複視に対して,すぐに斜視手術を行えるわけではない.自然回復の可能性があるからである.本稿では手術だけでなく,それ以外の治療法についても述べる.
  機械的眼球運動制限(バックル,チューブシャント等)が原因の複視への治療方針 原  克典ほか
  強膜バックリング術や緑内障チューブシャント術後の眼球運動制限と複視は比較的頻度が高い合併症である.その発症率,病態,治療方法について解説する.
  眼形成外科手術が原因の複視および眼窩底骨折が原因の複視への治療方針 西村 香澄
  下眼瞼手術や眼窩底骨折で眼窩内組織を損傷すると眼球運動障害を生じることがあり,その発症機序から選択すべき治療を考える.
  Sagging eye syndromeとheavy eye syndromeが原因の複視への治療方針 國見 敬子ほか
  Sagging eye syndromeは加齢に伴う経年変化が原因で,heavy eye syndromeは外直-上直筋間に脱臼した眼球が機械的にLR-SRバンドを障害し発症する.両疾患の病態診断,治療方法について解説する.
  甲状腺眼症が原因の複視への治療方針 神前 あい
  甲状腺眼症の複視は,活動期の消炎治療と非活動期の斜視手術で治療する.筋拘縮予防のボツリヌス毒素注射や分子標的薬の開発で今後の治療選択肢が増えると考えられる.
  重症筋無力症が原因の複視への治療方針 龍井 苑子ほか
  重症筋無力症は神経・筋接合部が障害される疾患で,全身型でも眼症状を初発症状として発症する.薬物療法に反応が乏しい複視症例には一定期間安定していたら斜視手術が有効である.

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