ホーム  > 

整形外科最小侵襲手術ジャーナル(J MIOS) 96

整形外科最小侵襲手術ジャーナル(J MIOS) 96

機能的アプローチからみる肘のスポーツ障害治療

高橋 憲正/編

978-4-88117-789-1 C3047

2020年9月

mi0096

定価3,520円(税込み)

3営業日内ですぐに発送!

肘障害の基本構造から具体例、復帰過程に至るまで、その最前線を詳細に紹介!
スポーツ障害治療に携わるすべての医師・PT必見の特集です!

目次

<Editorial> 高橋 憲正
 
肘関節の解剖と機能 星加 昭太ほか
肘内側は回内屈筋群を束ねる腱性中隔からなる複合体によって動的に安定化されている.肘外側は腱成分のみで起始する短橈側手根伸筋と関節包の局在性がテニス肘の病因と考えられる.
少年期野球肘に対する機能的アプローチ①―野球肘治療における,肘以外の所見の考え方― 藤澤 基之ほか
学生の野球肘障害は,保存治療による早期復帰が望ましい.我々は,野球肘に対して短期入院で保存療法を行っている.理学療法を処方するうえでの,肘以外の所見の考え方を紹介する.
少年期野球肘に対する機能的アプローチ②―コンディショニングを中心としたアプローチ― 竹田  敦ほか
少年期野球肘に対する保存的治療では,投球禁止により局所の安静をはかるとともに,肩関節や肩甲帯,体幹,下肢といった全身のコンディションを詳細に評価したうえで理学療法を行うことが重要である.
成人肘内側障害に対する機能的アプローチ①―投球障害肘に対する対応― 早坂  仰
野球肘内側障害は肘関節に加わるストレスを動的に制御することが重要となる.そのため,前腕回内屈筋群を中心とした患部の機能改善,および投球動作を念頭に置いた患部外の機能改善が重要となる.
成人肘内側障害に対する機能的アプローチ②―ゼロポジション保持機能に着目したアプローチ― 田村 将希ほか
Zero外旋筋力とZeroリリース筋力の評価は,臨床上簡便に行うことができる.条件を変化させながら評価を行い,どの部位の機能低下が影響するのかを推察することが重要である.
肘内側側副靱帯術後のスポーツ復帰①―再発を予防し競技復帰を目指す術後リハビリテーション―
宇良田大悟ほか
本術式の競技復帰率は,92.5%と高い数値である.しかし,復帰の過程で疼痛を訴える症例も存在する.復帰過程での疼痛をどのように捉え,対処するかが重要であり,競技復帰に向けたキーポイントであると考える.
肘内側側副靱帯術後のスポーツ復帰②―軟部組織用interference screwを用いた一束再建術からの復帰― 山崎 哲也ほか
保存的治療に抵抗する肘内側側副靱帯損傷に対する長掌筋腱を用いた再建術と,確実に競技復帰に導くことに主眼を置いた,術後のリハビリテーションを紹介した.
体操選手の肘関節・手関節障害―競技特異性に着目した病態解釈と治療戦略― 面谷  透
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎,肘関節脱臼,橈骨・尺骨遠位端骨端障害,手関節尺側部痛に関して,体操競技の競技特異性に着目した病態解釈と治療戦略について詳説する.
体操選手の肘関節術後に対するリハビリテーション 藤原 教弘ほか
体操選手の上腕骨小頭OCD術後に対する早期の評価とリハビリテーション,競技復帰に向けた評価ポイントや段階的なリハビリテーションを述べる.
テニス肘に対する治療戦略 高橋 憲正
6か月以上経過した難治性のテニス肘に対して,理学療法,体外衝撃波療法を行い,無効な症例に対しては鏡視下滑膜ひだ切除と直視下Boyd法の手術を行っている.
テニス肘の診かた・治しかた 関口 貴博
テニス肘は患部に限らず,患者の生活背景を含めた幅広い視野で評価し,不良動作の改善を目的とした機能的アプローチを実施することがポイントである.

関連書籍

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 38/5大人とこどものスポーツ外来 下肢編<増大号>武冨修治/編
定価:5,720円(税込み)

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 36/5大人とこどものスポーツ外来 上肢・体幹編<増大号>菅谷啓之/編
定価:5,720円(税込み)

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 35/5整形外科で使える画像診断の知識と知恵<増大号>白神伸之/編
定価:5,500円(税込み)

ページトップへ