ホーム  > 

整形外科最小侵襲手術ジャーナル(J MIOS) 91

整形外科最小侵襲手術ジャーナル(J MIOS) 91

腱板広範囲断裂に対する肩関節温存手術

三幡 輝久/編

978-4-88117-784-6 C3047

2019年5月

mi0091

定価3,520円(税込み)

3営業日内ですぐに発送!

腱板断裂手術に役立つ解剖やバイオメカニズム、各手術手技とその工夫、そして術後リハにいたるまで豪華執筆陣が丁寧に解説。腱板広範囲断裂治療の最新特集号です。

目次

<Editorial> 三幡 輝久
 
腱板断裂手術に役立つ肩の解剖 二村 昭元ほか
腱板断裂手術に必要な腱板の各筋(棘上筋,棘下筋,小円筋,肩甲下筋),それらを協調的に作用させ,安定化させる腱板疎部や関節包の解剖について.
腱板広範囲断裂のバイオメカニクス―機能回復を得るために必要な知識― 山本 宣幸
どのような機能障害があると挙上できず,どのように機能が改善すると挙上可能になるのか.求心位の保持,肩峰下面の関節面形成,肩甲骨の代償,モーメントアームの軽減などがその機能改善のポイントである.
鏡視下腱板修復術―修復可能な腱板広範囲断裂― 船越 忠直
腱板広範囲断裂に対して再断裂を少なくするための手術方法は,十分な剥離と強固な腱骨停止部の圧着と初期固定力,生物学的治癒促進であり過緊張,応力集中を防ぐことである.
前上方腱板広範囲断裂に対する鏡視補助下小胸筋移行術 山門浩太郎
鏡視補助下小胸筋移行術の要諦は,小胸筋腱を烏口突起より骨腱移行部を温存したまま採取し鏡視下に固定すること,腱採取は採取と剥離を容易かつ安全とするためミニオープンで行うことにある.
腱板広範囲断裂に対する筋前進術と人工生体材料補強を行った修復術 横矢  晋ほか
腱板広範囲断裂に対して我々が行っている筋前進術および人工生体材料の補強を行った術式を紹介する.術後機能回復は良好で再断裂率も低く,合併症も少ない安全な術式である.
鏡視下肩上方関節包再建術(ASCR)―我々の術式― 高橋 憲正
ビーチチェアー位で肩と反対側より筋膜を採取し,上方関節包再建を行っている.吸収性アンカーを用いて,糸はすべて関節外で装着している.
人工腱を用いた上方関節包再建術 岡村 健司ほか
テフロンパッチを内外側のアンカーでスーチャーブリッジして上方関節包を再建する.パッチを三重折(厚さ9mm)にすることで肩峰下のスペーサーとして上腕骨の上方化を防止する.
肩上方関節包再建術の工夫 高山 和政ほか
鏡視下上方関節包再建術は難度の高い術式であるが,手技の一部を直視下で行えば(hybrid SCR),確実かつ容易に手術を行うことができる.
海外における肩関節温存手術―肩峰下スペーサー埋め込み術と鏡視下肩上方関節包再建術―
長谷川彰彦ほか
修復困難な腱板断裂に対する新しい関節温存手術である肩峰下スペーサー埋め込み術と鏡視下肩上方関節包再建術の適応,術式,臨床成績および今後の課題について紹介する.
腱板断裂の術後リハビリテーション 竹田  敦ほか
腱板修復術や肩上方関節包再建術を行った後に良好な機能回復を得るためには,理学療法士が手術の特性を理解したうえでリハビリテーションを行う必要がある.修復した腱板や大腿筋膜に再断裂が起きると痛みや機能制限が残ることが多いため,修復腱板や移植したグラフトに過度なストレスが加わらないように注意をしながらリハビリテーションを行うことが重要である.

関連書籍

骨折治療基本手技アトラス~押さえておきたい10のプロジェクト~ 最上敦彦/編
ISBN:978-4-86519-257-5 C3047
定価:16,500円(税込み)

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 30/10ポイント解説 整形外科診断の基本知識<増刊号>松本守雄/編
定価:6,380円(税込み)

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 30/1肩関節画像診断―読影のポイント―望月 由/編
定価:2,530円(税込み)

ページトップへ