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Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 29/5

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 29/5

復帰を早めるスポーツ損傷低侵襲手術テクニック<増大号>

黒田 良祐/編

2016年5月

or2905

定価4,730円(税込み)

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目次

<下 肢>
足関節外側靱帯損傷に対する鏡視下Broström法 田中 博史
足関節外側靱帯損傷に対する鏡視下Broström法の手術適応,手術手技についての工夫と注意点,後療法について,解剖学的な特徴も踏まえ解説する.
スポーツ障害に対する後足部内視鏡手術 神崎 至幸
スポーツ障害に対する後足部内視鏡手術は低侵襲なため早期競技復帰が可能であり,従来の観血的手術にとって代わりつつある.その代表である三角骨障害や踵骨後部滑液包炎に対する手技を解説する.
アキレス腱付着部症に対するsuture bridge法によるアキレス腱付着部再建術
松井 智裕ほか
アキレス腱付着部症に対する手術療法として,suture bridge法を用いて腱付着部を再建する手術手技を紹介した.
スポーツ復帰を目的とした寛骨臼形成不全に対する治療戦略 福島 健介ほか
近年,スポーツ傷害としての股関節唇損傷の概念,診断,治療が普及しつつある.我が国において股関節唇損傷の診療をするうえで,潜在する寛骨臼形成不全の存在は常に考慮に入れておかなければならない.
股関節唇損傷に対する関節鏡視下手術 橋本 慎吾ほか
若年層の股関節障害の一つとして着目されている股関節唇損傷やFAIに対する診断,ならびに股関節鏡視下手術についての手術適応・方法について概説する.
アスリートの鼡径部痛に対する診断と治療 山藤  崇
アスリートの鼡径部痛に対する新たな疾患概念および分類を紹介するとともに,股関節鏡を用いた鼡径部痛に対する低侵襲アプローチなどについて報告する.
逸脱外側半月板に対する鏡視下centralization法 古賀 英之ほか
外側半月板の逸脱に対し膝窩筋腱裂孔の前方でアンカーを用いて鏡視下に内方化することにより半月板の逸脱を修復/予防する鏡視下centralization法を考案し,その術後2年成績は良好であった.
外側円板状半月板損傷に対する形成術と縫合術 橋本 祐介
外側円板状半月板は様々な損傷形態が存在するため,念入りな術前検査と術中診断が必要であり,半月不安定性に対しては半月縫合術を追加する.
半月縫合術 田中 美成ほか
半月板損傷の縫合術後のスポーツ復帰には,治癒可能性のある半月板を適切に診断し,タイミングを逃さず縫合手術を施行することが必要である.
膝離断性骨軟骨炎に対する治療 原藤 健吾ほか
膝離断性骨軟骨炎の治療において早期スポーツ復帰を目指すためには,正確な診断のもとに適切なタイミングで治療を行うことが必要である.本稿では治療のポイントにつき詳説する.
半月板損傷,十字靱帯損傷に伴う大腿骨軟骨欠損症に対する自家培養軟骨移植術 佐伯 和彦ほか
半月板損傷,十字靱帯損傷などの外傷に伴う広範囲の大腿骨軟骨欠損症に対する自家培養軟骨移植術(ジャック)の適応,臨床成績と今後の課題.
アスリートに対する高位脛骨骨切り術 赤松  泰ほか
アスリートに対する高位脛骨骨切り術は,現在のスポーツ活動を維持したい症例が対象で,Opening wedge法が好まれている.人工膝関節置換術に比べ,高いレベルでのスポーツ活動に対応できる.
外傷性膝蓋骨脱臼に対するMPFL再建術 松下 雄彦ほか
外傷性膝蓋骨脱臼に対する内側膝蓋靱帯(MPFL)再建術の概要や手術のポイントについて述べた.
解剖学的前十字靱帯再建術―楕円形ダイレーターを用いた前十字靱帯再建術― 中瀬 順介ほか
楕円形ダイレーターを用いた解剖学的1束前十字靱帯再建術の手術手技と臨床成績について報告する.また,ベルト電極式骨格筋電気刺激法を用いた取り組みについて説明する.
<腰 椎>
腰椎分離症 酒井 紀典ほか
腰椎分離症患者はactivityの高い人が多く,手術治療においては低侵襲性が望まれる.手術を成功に導くためには,適応を見極めることが最重要である.
腰椎椎間板ヘルニア 田中 信弘
腰椎椎間板ヘルニアに対する髄核摘出術を,低侵襲性かつ安全に行うためのポイントを記載する.
<上 肢>
投球によるSLAP損傷の病態と治療 岩堀 裕介
SLAP損傷は野球選手のMRIにおいてよく認める病変であるが,症候性かどうかをまず見極め,症候性の場合でも保存療法を徹底して行い,難治例に対してのみ鏡視下手術を行う.術式は損傷typeにより,デブリドマン,関節唇修復術,上腕二頭筋長頭腱修復術を行う.
反復性肩関節前方脱臼に対する2ポータル鏡視下Bankart修復術 美舩  泰ほか
反復性肩関節前方脱臼に対する鏡視下Bankart修復術は小侵襲であり,早期のスポーツ復帰が期待できる.本稿では当院で行っている2ポータル鏡視下Bankart修復術の手技について紹介する.
肘離断性骨軟骨炎に対する鏡視下手術 松浦 哲也
肘離断性骨軟骨炎に対する鏡視下手術では,遊離体を取り残すことなく,病巣部と炎症滑膜の処置を確実に行わなければならない.
肘頭骨棘障害(後方インピンジメント障害)の病態と治療 山崎 哲也
保存的治療の無効な肘頭骨棘障害に対する鏡視下手術は,その低侵襲さから早期のスポーツ復帰が可能であり,治療成績も安定している.
TFCC損傷に対する低侵襲手術:尺骨頚部楔状短縮骨切術(北野変法) 森友 寿夫ほか
遠位橈尺関節不安定性のないTFCC実質部損傷に対する尺骨頚部楔状短縮骨切術はMilch法と比較して低侵襲で,早期の骨癒合が期待でき,症例を選んで行えば良好な術式である.
スポーツ選手における舟状骨骨折の治療 藤岡 宏幸ほか
転位のない新鮮安定型舟状骨骨折や骨挫傷は,保存治療の適応であるが,レベルの高いスポーツ選手において,スポーツへの復帰を早めるという観点からは,積極的に骨接合術を適応すべきである.

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