診察室で痛みが改善されても、実際にグラウンドに出て投球を開始すると、すぐに痛みが再発してしまうケースが見受けられます。
痛みが取れただけでは100%のプレーはできず、投球動作につなげたトレーニングを段階的に行う必要があります。
本書では、評価法から現場復帰に向けたトレーニングまでを、整形外科医・理学療法士・トレーナーが実践的に紹介しております。
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Maruzen eBook Library( 図書館・企業様向け )
Ⅰ 投球障害とは
1.原因を見つけ出す問診票
<野球肩肘問診票>
2.投球動作とは?
3.肩・肘関節に生じる代表的な投球障害
1)肩関節
2)肘関節
<肩・肘関節の評価法>
Ⅱ 運動連鎖からみた姿勢
1.姿勢が肩・肘に及ぼす影響
1)良姿勢と肩甲骨運動
2)不良姿勢(胸椎の過剰な後弯)と肩甲骨運動制限
3)不良姿勢が投球動作に与える影響
2.不良姿勢のパターン
1)骨盤前傾パターン(Kypho-Lordoticタイプ)
2)骨盤後傾パターン(Sway Backタイプ)
3)頚椎過伸展・頭部前方位パターン
Ⅲ 姿勢異常の原因を見つけ出すスクリーニングテスト
スクリーニングテストの流れ
スクリーニングテスト1:骨盤からの影響
スクリーニングテスト2:腰背筋群の過緊張による影響
スクリーニングテスト3:腹筋群の過緊張による影響
スクリーニングテスト4:腹横筋の低緊張による影響
スクリーニングテスト5:頚部回旋制限による影響
スクリーニングテスト6:肩甲骨機能不全による影響(患部)
スクリーニングテスト7:肩のインナーマッスル機能不全による影響(患部)
<投球動作を再現した機能障害探索法>
<機能障害探索チャート>
Ⅳ 運動連鎖からみた投球動作~各期におけるチェックポイントと評価~
1.投球動作の各期の分類
2.各期におけるチェックポイント
1)Wind up期(投球開始前の姿勢)
Column 試してみよう~片脚起立の前額面における安定性について~
2)Early cocking期(軸足下肢最大筋力発揮時期)
Column 並進運動に必要な力は?
Column Foot plantの下肢・体幹可動域評価法は?
Column 投球側下肢で一番活動する筋肉は?
3)Late cocking期~Acceleration期(肩関節最大外旋からボールリリース)
4)Follow through期(投球動作最終姿勢)
Column 障害へとつながる非投球側下肢の使い方
Column Knee-inについて
<投球動作に対応するチェックポイント>
Ⅴ 各部位からみた投球障害へのアプローチ~コンディショニングメソッド~
コンディショニングの進め方~4つのルール~
トレーニングStep 1
1.股関節へのアプローチ
1)股関節インナーマッスルの収縮弛緩によるストレッチ
2)股関節の前・後面のストレッチ
2.体幹へのアプローチ
1)腰背筋群の過緊張改善ストレッチ
2)腹直筋のストレッチ
3)腹横筋の賦活化
トレーニングの落とし穴~体幹編~
3.頚部へのアプローチ
1)頚部周囲筋のストレッチ
<頚部の硬さによる片脚立ちへの影響>
4.肩関節(患部)へのアプローチ
1)肩関節のインナーマッスルトレーニング
トレーニングの落とし穴~肩関節のインナーマッスル編~
5.肘関節(患部)へのアプローチ
1)肘関節周囲のエクササイズ
トレーニングの落とし穴~肘編~
トレーニングStep 2~Step 1からの強度アップ~
1.股関節へのアプローチ(下半身のトレーニング)
1)内転筋、ハムストリングスを鍛えるためのトレーニング
トレーニングの落とし穴~下半身編~
2.体幹へのアプローチ
1)コアトレーニングバリエーション
3.足部・足関節へのアプローチ
1)足部・足関節のストレッチ
2)足趾の筋力トレーニング
3)足趾・足関節の筋力トレーニング
<母趾球荷重って立ちやすいの?>
4.肩関節(患部)へのアプローチ
1)肩甲骨の可動域を広げるためのエクササイズ
2)肩関節のインナーマッスルとアウターマッスルトレーニング
トレーニングの落とし穴~上半身編~
トレーニングStep 3~投球フェーズを考えたトレーニング~
1.Wind up期(投球開始前の姿勢)
1)セットポジション
2)下肢最大挙上
2.Early cocking期(軸足下肢最大筋力発揮時期)
1)並進運動の始動
2)Foot plant
3.Late cocking期~Acceleration期(肩関節最大外旋からボールリリース)
4.Follow through期(投球動作最終姿勢)
Ⅵ スローイングプログラム
1.スローイングを始める前に
2.スローイングプログラム実施中に投球障害が再発する原因
3.スローイングプログラムの方法
4.実践!スローイングプログラム
スローイングプログラム1か月 完全保存版
スローイングプログラム1か月半 完全保存版
<投球肩・肘障害に対する治療法の流れ>
<投球障害アプローチの進め方チャート>
Ⅶ セルフチェック
1.下肢・体幹のセルフチェック
2.肩のセルフチェック
3.肘のセルフチェック
Ⅷ パフォーマンスライン~意識に対するアプローチ~
1.上半身と下半身のつながりについて(パフォーマンスラインの考え方)
2.パフォーマンスラインのタイプ分類(4パターン)
3.パフォーマンスラインのチェック方法
4.パフォーマンスラインを投球動作に活かす
索引