スポーツ活動における運動連鎖について |
福井 勉 |
運動連鎖は隣接関節や筋・筋膜といった連続組織だけではなく,力学的代償を考慮し遠隔部位の影響や姿勢・動作を考慮しなくてはならない. |
スポーツ障害の原因と対策―運動連鎖の異常を医師が外来で簡便にみつける方法― |
加藤 和夫 |
スポーツ障害の原因となる全身の運動連鎖の破綻について,姿勢・体幹コントロール・立位下肢安定性など医師が日常診療で簡単にチェックする方法を紹介する. |
スポーツ障害の原因と対策―運動連鎖の破綻に関連する問題点の捉え方― |
坂本 雅昭 |
スポーツ障害の原因となる上肢,体幹,下肢における問題点を挙げ,全身的な運動連鎖の異常との関連性について解説した. |
投球の運動連鎖と肩・肘障害 |
浜田純一郎ほか |
投球動作の仕組みを理解し,選手の動作,病態診断,コンディショニングを結びつけることが大切である. |
肩・肘障害の診断と治療 |
小林 勉 |
投球障害肩および野球肘は,投球動作においてより関連性の高い近接関節である.これら2関節における代表的な投球障害について,病態および診断について解説した. |
肩・肘障害のリハビリテーション |
山路 雄彦 |
投球の肩肘障害の原因となる運動連鎖の破綻を関節可動域,筋力,体幹の安定性,バランスなどを改善させることにより取り除く方法を紹介する. |
体幹障害のリハビリテーション |
菅原 一博ほか |
アスリートの腰痛では,股関節-骨盤-脊柱の複合運動における可動性(mobility)と安定性(stability)を確保するリハビリテーションが重要といえる. |
骨盤帯の障害(グローインペイン)の診断と治療 |
奥脇 透 |
骨盤帯の異常は,グローインペインだけでなく,下肢のスポーツ障害にも直結しており,その原因を理解する上で,運動連鎖の考え方は欠かせない. |
骨盤帯の障害(グローインペイン)に対するリハビリテーション |
松田 直樹 |
様々な力学的ストレスの結果で起こるグローインペインに対し,運動連鎖的な視点も含めストレス軽減の方法を考察した. |
ACL再建術の術式と術後リハビリテーション |
小林 龍生ほか |
ACL再建術は二重束再建が普及している.リハビリテーションは伸展制限を残さず,今後はいかに筋萎縮予防し筋力を増強させるかが大事である. |
膝前十字靱帯損傷のリハビリテーション―日本理学療法士協会編「膝前十字靱帯損傷理学療法ガイドライン」を基に― |
川島 敏生ほか |
ACL再建術後のリハビリテーションでは,再建ACLへの保護を考慮した手技を選択するとともに,再発予防の観点から受傷時の肢位に陥らないような対策も重要である. |
膝前十字靱帯損傷のリハビリテーション―前十字靱帯損傷予防プログラム,術後後療法,保存療法を中心に― |
桜庭 景植 |
重大な機能障害を残しやすいACL損傷の予防プログラムが,日本においても進行中である.knee inに注意し,スポーツ復帰のためには膝周囲筋の回復が重要である. |
下肢外傷予防プログラム |
浦辺 幸夫 |
下肢外傷予防プログラムの重要性が認識されているが,スポーツ現場で実施してこそ意味がある.また,正しい動作の習得のみが効果をもたらす. |
足関節外傷の診断と治療 |
野口 英雄 |
足関節靱帯損傷を中心に鑑別を要する代表的な足関節周辺の外傷・障害について,骨折と腱・靱帯についてそれぞれの診断と治療法について述べた. |
足関節外側靱帯縫合術後の理学療法 |
諸澄 孝宜ほか |
足関節外側靱帯損傷例に対する術後理学療法について,当院患者の術後経過を紹介しながら,時期に応じたアプローチの一例について述べた. |
足部機能とインソール |
入谷 誠 |
荷重タイプの分類から足部誘導を示唆し,決定するまでの過程が足部誘導の基本的な考えで,足底板作製のための直接的評価を行う.そして実際の処方に移行する. |
ラグビーフットボールにおける頚部の外傷予防 |
小林 寛和ほか |
ラグビーは,タックルなどの激しいコンタクトプレイでの外傷発生が多い.その外傷発生機転の代表なものを提示し,そこから展開していく外傷予防策の具体例を解説したい. |
スポーツ障害のリハビリテーション―持久力トレーニングについて― |
広瀬 統一 |
全身持久力トレーニングをプログラムする際の強度設定や運動形態の決定方法,そして競技特性の分析方法について解説する. |
スポーツ活動におけるメンタルトレーニング |
嵩下 敏文ほか |
スポーツ選手を勝たせるためには,患部のみのフォローではなく,患部以外の身体機能と心の問題に対する心身一体化した対処が必要である. |
スポーツ傷害に対する超音波診断(上肢) |
山本 敦史 |
スポーツ傷害の診療において超音波診断は不可欠である.超音波診断の初心者を対象とし,実際にプローブを手に取り最初の一歩を踏み出すために必要な知識をまとめた. |
スポーツ傷害に対する超音波診断(下肢) |
高橋 周 |
超音波診断装置はスポーツの現場でも十分に使用できるようになった.超音波診断装置の説明と下肢のスポーツ傷害の超音波像を紹介する. |
女性のスポーツ障害とその対策 |
板倉 尚子ほか |
女性アスリートには体形および体格,身体組成,体力,月経周期,内科的問題において身体的特徴があり,このような特徴を踏まえた心身のサポートが必要である. |