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Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 21/3

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 21/3

小児の下肢疾患・障害の診療

亀ヶ谷真琴/編

2008年3月

or2103

定価2,310円(税込み)

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目次

先天性下肢形成不全
川端 秀彦
先天性下肢形成不全の代表疾患である腓骨列形成不全と脛骨列形成不全について,近年試みられるようになった患肢温存治療に焦点を当てて概説した.
先天性多発性関節拘縮症・先天性膝関節脱臼 二見  徹
先天性多発性拘縮症・先天性膝関節脱臼の概念・分類・治療選択について要約した.治療遂行のためには適応と治療時期は極めて重要であり,早期の適切な取り組みが疾患の性状上不可欠である.
先天性股関節脱臼 赤澤 啓史ほか
先天性股関節脱臼は,生後3か月の乳児健診において開排制限がチェックされ,整形外科に紹介されるので,正しく診断し治療することが必要である.
脳性麻痺における下肢痙性障害 武田浩一郎ほか
脳性麻痺における痙性障害は,進行性に下肢変形を生じる.適切な時期に適切な治療を行って,下肢変形を予防し,矯正することが目的となる.しかし整形外科的手術療法を行う場合は,症状の再発の可能性についても十分説明する必要がある.
幼児におけるO脚・X脚 篠原 裕治
病的なO脚に対する装具療法は,自然経過の結果と比べるとその有効性は認められない.手術適応は,真に病的な例に限って行うべきで,その見極めは注意深い経過観察で判断するしかない.
化膿性関節炎 高村 和幸
小児の化膿性疾患はMRIの発達により適切で迅速な画像診断が可能になり,早期の治療が容易になった.また,細菌感受性の変化により初期投与薬剤が第1,2世代セフェム系より,カルバペネム系を使用したほうが予後が良いことが確認された.
幼小児における膝障害 佐粧 孝久
幼小児期に見られる膝関節障害を念頭におき診療に当たり,患児の一生を左右する問題であると認識し適切な診断と治療をすることが求められる.
出血性関節障害(血友病,血管腫) 西須  孝ほか
繰り返される関節血症の予後は不良であり,積極的に鏡視下滑膜切除術を行って関節症性変化の進行を抑制することが重要である.
学童期の股関節疾患(ペルテス病,大腿骨頭すべり症,単純性股関節炎) 金  郁喆
学童期の股関節疾患は早期診断,早期治療を必要とするが,症状が跛行だけであったり,大腿部や膝部の疼痛であることが多く,診断が遅れやすいので注意する必要がある.
下肢のスポーツ障害(overuse syndromeを中心に) 古橋 範雄ほか
成長期の下肢のoveruse syndromeには疲労骨折,シンスプリント,骨軟骨障害などがあるが,成長期特有の別疾患でも運動時痛が初期症状として現れることがあるので診察には注意が必要である.

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