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Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 236

Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 236

脳卒中リハビリテーション医療update<増刊号>

佐伯 覚/編

978-4-86519-438-8 C3047

2019年5月

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定価5,500円(税込み)

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急性期・回復期・生活期と長期間にわたる脳卒中リハビリテーションについて、各期でのリハビリテーションの現状と課題についてはもちろん、機能回復のための治療方法から、再び患者が地域で暮らしていくための連携までを網羅!

目次

脳梗塞急性期治療の進歩 鴨川 徳彦ほか
rt-PA静注療法,急性期脳血管内治療の登場とともにめざましい進歩を遂げている近年の脳梗塞急性期治療の概要について解説する.
高齢脳卒中患者の特徴 平野 照之
高齢者に多い心原性脳塞栓症は,重症であり転帰不良となりやすい.急性期治療および再発予防のポイントと,留意すべき合併症への対策についてポイントを解説する.
脳卒中データベースの活用 徳永  誠ほか
日本には様々な脳卒中データベースがある.データベースの利点,課題と対策について述べる.
脳卒中急性期リハビリテーションの現状と課題 山田  深
近年の脳卒中の診断・治療における革新的な技術の進歩とともに,急性期リハビリテーションも大きな飛躍を遂げてきた.超急性期介入の有効性が論じられている.
脳卒中回復期リハビリテーションの現状と課題 赤津 嘉樹ほか
脳卒中の回復期リハビリテーションは「質」の向上をはかり,身体構造・活動・参加といった障害構造すべてに集中的なアプローチを行い,「その人らしい暮らし」を実現することが重要である.
脳卒中生活期リハビリテーションの現状と課題 近藤 国嗣
脳卒中リハビリテーションは急性期のみで完結する医療ではなく,回復期・生活期にわたる.生活期では狭義の機能・ADLの維持・向上をめざすだけではなく,生活の視点をもって全体像と将来像を俯瞰して治療する.
脳卒中の機能予後予測 小山 哲男
脳卒中患者の予後予測について,予後規定因子,症状経過による手法,従来のMRIやCT脳画像による手法,近年臨床応用が始まっているMRI拡散テンソル法脳画像による手法を概説する.
脳卒中回復期リハビリテーションのチーム体制とカンファレンス 菅原 英和
チームアプローチを強化するためのチーム体制やカンファレンスの運用など,回復期リハビリテーション病棟にある様々な仕掛けについて解説する
脳卒中患者の歩行障害と下肢装具 木村 公宣ほか
従来の装具は,多くの種類の開発やデザイン性の変化により,利用者のニーズに応えてきた.近年はロボット工学との融合により,選択肢がさらに増加し,それぞれの特徴を生かした治療が求められている.
脳卒中患者におけるロボット支援歩行練習 平野  哲ほか
歩行練習支援ロボットが,脳卒中片麻痺患者の歩行能力向上に寄与するためには,難易度調整,フィードバックなど,運動学習を促進する機能を備えていることが重要である.
脳卒中患者の痙縮への対応
蜂須賀明子ほか
脳卒中患者の痙縮は,片麻痺に伴う片側性の上下肢痙縮で,主な治療としてリハビリテーション(物理療法・運動療法),経口抗痙縮薬,ボツリヌス療法が用いられる.
脳卒中患者の高次脳機能障害への対応 渡邉  修
脳卒中後の高次脳機能障害の概要とその後の経過,対応方法を解説し,最後に,患者をケアする家族の視点をアンケート調査から報告し,医療職が学ぶべき課題を提示したい.
脳卒中患者の摂食嚥下障害への対応 高畠 英昭
重症脳卒中患者を経口摂取へ導く急性期からの口腔ケア・栄養管理・リハビリテーションのポイントを実臨床に即して概説.
脳卒中後のうつ・アパシーへの対応 先崎  章
うつ病以外の「うつ」の場合には適度に励まし,リハビリテーション治療を遂行しADLの向上に努めることが「うつ」を緩和する.「脳の病気としてのうつ」が示唆される場合には,リハビリテーション治療のペースを落とすことが必要である.
脳卒中後てんかんへの対応 藤本 礼尚
高齢者てんかんの諸症状は若年者に比較し短い.
脳卒中片麻痺上肢に対するCI療法 竹林  崇
エビデンスが確立されたCI療法について,evidence based practiceにおけるアプローチの選択手法であるPICOの観点からエビデンスをどのように用いるべきかについて記載する.
脳卒中片麻痺上肢に対する促通反復療法 下堂薗 恵ほか
促通反復療法は伸張反射などの促通刺激によって意図した運動を実現し,その集中反復により麻痺回復をはかる.電気刺激や振動刺激などとの併用によりさらなる回復を目指す.
脳卒中片麻痺上肢に対するHANDS療法 川上 途行ほか
HANDS療法は中等度~重度の上肢麻痺において有意な上肢機能の改善ならびに日常生活での実用性を改善させることが可能である.
脳卒中片麻痺上肢に対する経頭蓋磁気刺激療法 福井 遼太ほか
反復性経頭蓋磁気刺激は集中作業療法と組み合わせる治療により脳卒中後上肢麻痺患者に対しての治療法として効果を期待できるデータが確実に積み上げられている.
脳卒中片麻痺上肢に対する経頭蓋直流電気刺激法 杉本 香苗ほか
脳可塑性を誘導することで麻痺の改善を促す経頭蓋直流電気刺激の作用機序,刺激方法,併用療法(上肢ロボット訓練,末梢神経電気刺激),今後の展望などについてまとめた.
脳卒中後の社会参加と両立支援 豊田 章宏
脳卒中後の復職支援の基本は,患者は生活者であるという視点を忘れないことであり,両立支援コーディネーターの役割を理解することがポイントとなる.
脳卒中後の自動車運転の再開 飯田 真也ほか
脳卒中後の自動車運転再開に向けた一連の流れ,推奨する神経心理学的検査などのほか,全国的に問題となっている自動車教習所との連携に対する福岡県の取り組みを紹介する.
地域包括ケアシステムを支える地域連携1―札幌渓仁会リハビリテーション病院の取り組み― 橋本 茂樹
脳卒中患者の地域連携は,地域に戻ったあとの「在宅,時々病院」のサイクルを医療とケアの融合したチームで支える体制,まちづくりが重要となる.
地域包括ケアシステムを支える地域連携2―産業医科大学の取り組み― 白石純一郎ほか
脳卒中連携において脳卒中地域連携パスは再発予防,情報共有に重要な役割を有し,脳卒中診療の変化に合わせた脳卒中連携が必要となる.
脳卒中の再発予防と生活管理 橋本洋一郎
脳卒中の再発予防のためには禁煙・減塩・節酒などの生活習慣の修正,高血圧・糖尿病・脂質異常症などの危険因子管理,抗血小板薬や抗凝固薬,外科治療や血管内治療を包括に行う.
脳卒中リハビリテーションにおける福祉機器の開発・活用に係る医工連携 粂田 哲人ほか
福祉機器の開発・活用では,医療職が現場ニーズに基づき,ユーザビリティの観点から,開発・施工技術を持つ工学職に,機器に必要とされる機能を提案することが必要である.

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