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PEPARS(ペパーズ) 147

PEPARS(ペパーズ) 147

美容医療の安全管理とトラブルシューティング<増大号>

大慈弥裕之/編

978-4-86519-347-3 C3047

2019年3月

pe0147

定価5,720円(税込み)

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非手術的な美容医療に伴う合併症やその予防を網羅した安全管理マニュアル! 広告・HPの規制や再生医療、訴訟などにも言及しました。 美容医療をこれから行う方も、実際に行っている方も一読したい決定版!

目次

 Ⅰ.各種治療の安全管理とトラブルシューティング 
ナノ秒レーザー/ピコ秒レーザー
河野太郎ほか
Qスイッチ(ナノ秒)レーザーは炎症後色素沈着を起こしやすい.炎症後色素沈着は一定の頻度でみられるため,治療前の説明とアフターケアが重要である.
レーザーを使ってはいけない皮膚疾患 山田秀和
レーザー治療を避けるべき状態について述べた.肝斑やレチノイド投与中,紫外線に強くあたっている場合は,炎症後色素沈着に注意が必要であえる.レーザー機器の種類によって,侵襲度は異なるので,部位,前投薬などにも配慮する.
IPLによるリジュビネーション治療における問題点と解決策 根岸 圭
IPLによるリジュビネーション治療は適正使用においては安全で効果的な治療と言える.合併症や問題を防ぐには,的確な診断,適切な照射設定と手技,患者教育が必要であるため,筆者の考えを概説する.
レーザー脱毛 木下浩二ほか
レーザー脱毛のトラブル回避には,詳細な問診,肌質や毛質に応じたリスク説明,ヒーターとターゲットそれぞれの組織反応をイメージした機種(波長)選択・パラメーター設定が重要である.
フラクショナルレーザー 大城貴史ほか
フラクショナルレーザーによる治療は,複数回の治療を必要とする.1回ごとの治療に伴うトラブルを可能な限り回避し,最大限の治療効果が出るような照射条件の設定をすることが重要である.
高周波(RF)治療の合併症と回避法 石川浩一
高周波(RF)治療の合併症は,軽微で一過性の熱傷がほとんどであり,頻度は低い.各種機器と照射法に精通することで回避することができる.
ヒアルロン酸注入 古山登隆
ヒアルロン酸の有害事象は,マイルドで一過性のものが多いが,起こり得る合併症とその診断・処置の方法を熟知し,普段から準備しておくべきである.
<コメント>
ヒアルロン酸注入治療安全マニュアル 西田美穂ほか
「ヒアルロン酸注入治療 安全マニュアル」を作成した.ヒアルロン酸注入治療の安全対策と合併症治療について,現時点で最善と思われる方策についてなるべく具体的に示した.
ボツリヌス毒素製剤使用の安全性とトラブルシューティング 青木 律
ボツリヌス毒素製剤使用に際して起こり得るトラブルとその対策について記した.トラブルは注射部位の誤り,使用量の誤り,皮下出血の3つに類型化できる.
脂肪注入 市田正成
脂肪注入術は簡単に思えても,実際には思い通りの結果が得られないことが多い.ということはトラブルも多いのであり,それが多くの美容外科医が敬遠する理由である.まずは種々のトラブルを解説し,その予防のためにするべき準備やトレーニングについて解説する.
PRP療法の安全管理とトラブルシューティング 楠本健司
PRP療法によるシワ治療のトラブルは,皮膚の発赤,皮下の出血と硬結,過剰な皮膚隆起であるが,対策としてPRPの原理を知り,注入療法の基本に倣って注入し,bFGFとの混注を避けることが重要である.
安全にスレッドリフトを行うために 鈴木芳郎
スレッドリフトは,比較的安全にできる簡単な顔のたるみ改善手段と考えられているが,患者からの細かいクレームに遭遇することは多い.それらの小さなトラブルも含め,合併症を予防するための筆者の考えを述べた.
合併症を避けるための顔面解剖 牧野太郎
合併症を避けるために解剖は重要である.加齢による顔面解剖変化,注入治療で問題となる動脈解剖,フェイスリフトで問題となる顔面神経について述べた.層構造が重要であることを強調したい.
非吸収性フィラー注入後遺症の診断と治療 野本俊一ほか
非吸収性フィラーは摘出困難な異物肉芽腫を形成することが多い.使用に関しては医師の裁量によるが,合併症の可能性まで十分に説明と同意を得る必要がある.
 Ⅱ.安全な美容医療を行うための必須事項 
美容医療材料・機器のための制度設計 秋野公造
美容医療の質の向上へ向けて,各学会における議論を背景に,専門家と立法府が連携して,行政府との合意形成が積み重ねられてきた経緯を報告する.
広告規制と美容医療 青木 律
美容医療機関の広告に関しての法律的規制について述べた.従来広告とみなされなかったホームページについても規制の対象となったので注意が必要である.
特定商取引法と美容医療 石原 修
2017年12月1日の特定商取引法の改正で,美容医療の一部が「特定継続的役務提供」としての規制を受けることとなった.「特定継続的役務提供」とは何か,提供する医療の中の何が特定商取引法の対象となるのか,対象となる場合にどうすればよいのかを解説する.
再生医療法と美容医療 水野博司
美容医療において再生医療等を実施する際は再生医療安全性確保法,薬機法などの関連法に則り,提供計画の提出を通じて厚生労働大臣の認可が必要である.
美容医療と訴訟 峰村健司ほか
医療訴訟における司法判断の概要を解説し,特に術前説明の考え方について詳述するとともに,訴訟対策の限界についても述べた.医療訴訟に対する恐怖心が少しでも軽減されれば幸いである.

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システム構築への課題探索研究班【美容医療に関する調査研究班】
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