角膜テキスト臨床版―症例から紐解く角膜疾患の診断と治療― 西田輝夫・森重直行・近間泰一郎・福田 憲/著
ISBN:978-4-86519-826-3 C3047
定価:11,000円(税込み)
角膜移植術の最先端と適応
妹尾 正/編
978-4-86519-026-7 C3047
2015年5月
ocu0026
定価3,300円(税込み)
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DMEKやDSAEKといったパーツ移植やレーザー移植など、大きく進歩している技術、機器について、アイバンク・コーディネートに関する情報も含め、臨床に役立つよう解説。
1.DMEK | 小林 顕 |
近年,ドナー角膜より採取したデスメ膜と内皮細胞層よりなるシートのみを移植する技術(DMEK)が開発され,術後の高視力が期待されている. | |
2.DSAEK | 相馬 剛至 |
DSAEKは従来の全層角膜移植と比較して視機能改善効果が高く,術後のメンテナンスが容易な術式である.本手術の適応,術前検査,手術手技,術後管理,合併症について解説する. | |
3.DALK | 榛村真智子ほか |
DALKは内皮型拒絶反応を回避でき,術後はよい視機能を得られる.デスメ膜露出の手技がやや煩雑だが,前房圧をコントロールすることでデスメ膜穿孔のリスクを軽減できる. | |
4.フェムトセカンドレーザーによるPKP | 神谷 和孝 |
フェムトセカンドレーザーを用いた全層角膜移植は,ドナーとレシピエントの組織適合性が良好であり,タイトな縫合が不要となり,早期に視機能が回復し,角膜・屈折乱視が軽減される. | |
5.上皮移植 | 佐竹 良之ほか |
上皮移植は上皮を再構築するだけでなく光学的角膜移植も可能とする.現在の主流は培養口腔粘膜上皮移植で,両眼性疾患でも拒絶反応のない自家移植が可能となっている. | |
6.フェムトセカンドレーザーの表層移植への応用 | 岡本 茂樹 |
フェムトセカンドレーザーによる角膜移植は,DALKに利点がある.ALTKは術式や適応を,さらに検討する必要がある. | |
7.人工角膜移植 | 宮田 和典 |
人工角膜は,角膜の一部をPMMAに代表される人工物で置き換える方法で,複数回の全層角膜移植術後の移植片不全が適応となる.術後,適切な経過観察を行うことで良好な成績が得られる. | |
8.角膜移植の術後評価 | 中尾 武史 |
角膜移植後はさまざまな合併症の可能性がある.これらの状態をより正確に評価するため,前眼部形状解析を中心に注目すべきポイントについてまとめた. | |
9.角膜移植の術後管理 | 山上 聡 |
全層角膜移植の術後管理は,副腎皮質ステロイドホルモン剤点眼に伴う諸問題が多く,角膜内皮移植術では,手術時や手術直後の問題に注意する. | |
10.アイバンク・アイコーディネーションの現状と未来 | 篠崎 尚史ほか |
全国54か所に存在するアイバンク,その活動は多岐にわたる.ドナーコーディネーションから,レシピエントのケアに至るまでを行うアイバンクについて解説する. |