ここからマスター!手外科研修レクチャーブック 小野真平/著
ISBN:978-4-86519-810-2 C3047
定価:9,900円(税込み)
有茎穿通枝皮弁による四肢の再建
光嶋 勲/編
978-4-88117-544-6 C3047
2014年11月
pe0095
定価3,300円(税込み)
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穿通枝皮弁の概念・歴史・変遷 | 光嶋 勲ほか |
穿通枝皮弁の概念は1985年頃に本邦で開発され,ALT皮弁(1984),DIEP皮弁(1989),GAP皮弁(1993),TAP皮弁(1995)などによって頭頚部や四肢,乳房再建法などが大きく変化してきた. | |
有茎穿通枝皮弁としてのプロペラ皮弁の歴史,定義,発展 | 百束 比古ほか |
有茎穿通枝皮弁には種々の移植法があるが,穿通枝を軸として皮弁をプロペラ型に回転させて皮膚欠損部を被覆する方法がプロペラ皮弁法である.その歴史,定義,発展について詳述する. | |
手・上肢 | |
指動脈穿通枝皮弁(DAP flap)―カラードップラを用いた穿通枝の検索と皮弁のデザイン― | 高松 聖仁ほか |
カラードップラを用いた指動脈穿通枝の検索についてその実際の方法を詳細に述べた.また被覆すべき皮膚・軟部組織欠損部位ごとに,挙上する皮弁・脂肪弁のデザインをわかりやすく図示した. | |
背側中手動脈穿通枝皮弁(Dorsal metacarpal artery perforator flap;DMAP flap) | 山下 修二 |
背側中手動脈穿通枝皮弁の適応と限界,そしてその拡大皮弁の可能性について記載した. | |
橈骨動脈穿通枝皮弁を用いた手指再建(RAP flap for hand reconstruction) | 林 明辰ほか |
橈骨動脈穿通枝皮弁は,橈骨動脈本幹を犠牲にすることなく欠損部の状態に応じて前腕の皮膚や皮下組織,筋膜を移植することができる,手外科分野において有用な皮弁である. | |
穿通枝皮弁を用いた頚部・肩甲帯の再建(Reconstruction of neck and shoulder girdle with pedicled perforator flap) | 岡田 充弘 |
頚部および肩甲帯部の軟部組織欠損における,内胸動脈と胸肩峰動脈と胸背動脈を血管茎とする有茎穿通枝皮弁を利用した再建方法を詳述する. | |
足・下肢 | |
内側足底部の穿通枝皮弁(Perforator flaps of the medial plantar area) | 今泉 督 |
様々な名称が用いられている内側足底動脈系の解剖と名称を整理した.内側足底部を利用した穿通枝皮弁の有茎皮弁としての限界と遊離皮弁として手指掌側の再建に用いた場合の有用性を示した. | |
後脛骨動脈穿通枝皮弁(PTAp flap) | 澤泉 雅之ほか |
下腿に有茎皮弁を計画し安全に行うには,皮弁作成に必要な血管解剖などの基礎的事項に加え,皮弁移動法の原理,採取部の犠牲についての理解が不可欠である. | |
腓腹動脈穿通枝皮弁(SAP flap) | 柏 克彦ほか |
腓腹動静脈を主栄養血管とする腓腹動脈穿通枝皮弁は,有茎・遊離皮弁として各種再建に有用であり,解剖学的理解を深めることでより安全な利用が可能となる. | |
大腿前面の有茎穿通枝皮弁(Pedicled perforator flaps on anterior thigh) | 小野 真平ほか |
大腿前面は4系統((1)総―浅大腿動脈,(2)大腿深動脈,(3)下行膝動脈,(4)上膝動脈)で栄養される.有茎穿通枝皮弁として用いる場合,(1),(2)は鼠径~下腹部,(3),(4)は膝~下腿近位部の再建に有用である. | |
浅腸骨回旋動脈穿通枝皮弁(SCIP flap)を用いた各種再建法 | 田代 絢亮ほか |
SCIP flapは解剖学的変異への対応が必須の皮弁であり,微小解剖を確実に理解することがこの皮弁の成功に重要である.また,この皮弁はその適応や技術的難度など,他の穿通枝皮弁とは異なる点が多い. |