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PEPARS(ペパーズ) 90

PEPARS(ペパーズ) 90

顔面の軟部組織損傷治療のコツ

江口智明/編

978-4-88117-539-2 C3047

2014年6月

pe0090

定価3,300円(税込み)

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目次

顔面熱傷における初期治療のコツ
朝日林太郎ほか
顔面皮膚の熱傷に対する初期治療のコツおよび手術適応について,いわゆる自由縁を有するため特に治療に難渋する部位である眼瞼,口唇,耳介部を中心に記述する.
日光性色素斑の治療と紫外線対策 百澤  明
日光性色素斑や脂漏性角化症は,光老化の症状であり,サンスクリーン剤による紫外線予防が有効である.その場合,生活スタイルにあったサンスクリーン剤を選択する必要がある.
小児・女性の顔面軟部組織損傷治療のコツ 山本 直人
小児・女性症例を取り扱う上での気を付ける点,創をよりきれいに治すための工夫,医療用皮膚接着剤による縫合創への閉鎖療法などについて述べた.
頭髪部の外傷と瘢痕性禿髪の治療 梶川 明義
頭髪部外傷の治療では,瘢痕性禿髪をなるべく作らないようにするため,毛根を傷つけないように縫合する.瘢痕性禿髪の治療では,縫合瘢痕ができるだけ毛流と交わるようにする.大きな禿髪には,エキスパンダー法が有用である.
眼瞼,眉毛部の軟部組織損傷と治療 近藤 昭二
眼瞼の主要な機能は,開瞼,眼球保護と角膜の乾燥防止,整容的機能の3点である.新鮮外傷例治療時の注意点と,陳旧例(瘢痕拘縮)での組織欠損の大小による治療戦略の違いについて述べる.
涙道の損傷と治療 青木朋子ほか
涙点より鼻側の内眼角裂創では,涙道損傷を伴うことがある.涙道の解剖について正しい知識を身につけ,損傷後早期に治療を行うことが肝要である.
外鼻の損傷と治療 垣淵 正男
外鼻の新鮮外傷においては,皮下や鼻腔内に異物を残さないことや,解剖学的な位置関係を修復することが重要である.
耳介の損傷と治療 河内  司ほか
耳介は顔面の中で突出しており,外傷を受けやすく,整容的にも目立つ器官であるため,その修復では解剖学的に正しい位置に戻すことが重要である.また血流がよいため,処置後は血腫予防のボルスターなどの圧迫固定法が有効である.
口唇・口腔の損傷と治療 江口 智明
口唇・口腔の軟部組織損傷は日常診療で多く経験する.治療では重要な解剖学的ポイントに注意を払って損傷の程度を評価し,口唇の閉鎖および摂食,咀嚼,構音などの機能を損なわないような注意が必要である.
外傷性顔面神経損傷の治療 成田 圭吾ほか
初期治療において顔面神経損傷を適切に評価し,速やかな神経縫合や神経移植により顔面表情筋の機能回復を図る.陳旧性麻痺に対しては瘢痕や変形の修正とともに静的,動的再建術を行う.

関連書籍

局所皮弁塾 あなたならこの顔の欠損をどう治す? 四ッ柳高敏/著
ISBN:978-4-86519-830-0 C3047
定価:12,100円(税込み)

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