骨粗鬆症性椎体骨折に対する最小侵襲手術
戸川 大輔/編
978-4-88117-757-0 C3047
2012年9月
mi0064
定価3,190円(税込み)
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骨粗鬆症骨折のなかで頻度が高い椎体骨折の最小侵襲手術を特集。椎体骨折の疫学から画像診断、全国調査からみる椎体骨折の診療状況、椎体形成術、椎体骨穿孔術、HA blockとCPC併用椎体形成術、Calcium Phosphate Cementを用いた椎体形成術、Balloon Kyphoplastyから骨粗鬆症性椎体骨折の費用対効果分析まで網羅した一冊です。
<Editorial> | 戸川 大輔 |
骨粗鬆症性椎体骨折の疫学 | 藤原 佐枝子 |
椎体骨折は,次の骨粗鬆症に関連した骨折リスク,死亡リスクを高める.閉経後女性で比較的若い年代から増加し,骨粗鬆症性骨折の初発の骨折になりうるので,その予防は重要である. | |
骨粗鬆症性椎体骨折の画像診断 | 村上 直也ほか |
骨粗鬆症性椎体骨折の画像診断におけるポイントについて述べた.最も優れた画像診断はMRIであり,椎体圧潰・偽関節などの予後予測にも有用である. | |
骨粗鬆症性椎体骨折に対する我が国での医療行為 | 原田 敦 |
5年前の全国調査では,椎体骨折は整形外科患者の1割で9割が保存治療を受け,椎体形成術は16%の施設で行われていた. | |
骨粗鬆症性椎体骨折に対する経皮的椎体形成術の臨床成績―放射線科での治療効果と合併症対策について― | 小林 信雄 |
経皮的椎体形成術は,局所麻酔での治療が可能な低侵襲で低コストな治療法であり,画像ガイド下で椎体内に骨セメントを注入し,椎体骨折に対する即効性の除痛効果が期待できる. | |
骨粗鬆症性椎体骨折に対する経皮的椎体骨穿孔術の臨床成績 | 荻原 正洋ほか |
骨粗鬆症性椎体骨折の疼痛管理では,経皮的椎体骨穿孔術が安全に行える最小侵襲の鎮痛方法であることを述べた. | |
骨粗鬆症性椎体骨折における医療連携 | 笹生 豊ほか |
椎体形成術は骨粗鬆症性椎体骨折後遷延治癒による疼痛に対し低侵襲に即時除痛を達成した.しかし各手技法に関わらず一定の不具合事象が存する.その対策の一つとしての当施設での取組みを紹介する. | |
骨粗鬆症性椎体骨折後遅発性障害に対するHA blockとCPC併用椎体形成術―後方インストゥルメンテーション施行― | 星野 雅洋 |
骨粗鬆症性椎体圧潰に対しHA blockとCPC併用の椎体形成術にshort fusionでの後方インストゥルメンテーションを施行することで,低侵襲に脊柱再建を行うことができる. | |
骨粗鬆症性椎体圧潰に対するCalcium Phosphate Cementを用いた椎体形成術の臨床成績 | 武政 龍一 |
CPCは,骨伝導能を有する生体活性セメントである.Biportal法はCPCの利点を活かし,欠点を補う椎体形成術式であり,安全性が高く,骨粗鬆症性椎体骨折癒合不全に対して特に有用性が高い. | |
骨粗鬆症性椎体骨折に対するBalloon Kyphoplasty | 戸川 大輔ほか |
原発性骨粗鬆症性椎体骨折の遷延治癒に対するBalloon Kyphoplastyは低侵襲手術で,適応と手技を原則に沿って行えば臨床成績は良好である. | |
骨粗鬆症性椎体骨折治療の費用対効果 | 鎌江伊三夫ほか |
近年,医療の社会経済評価が広く行われている.その観点から,骨粗鬆症性椎体骨折に対する費用対効果分析についてBKPに対する分析を例として紹介する. |