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Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 24/1

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 24/1

上肢腱鞘炎の治療と予防指導

奥津 一郎/編

2011年1月

or2401

定価2,420円(税込み)

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目次

腱滑膜炎の立場からみた手根管症候群の治療
小西池泰三ほか
Pillar painはステロイドに反応する.Pillar painの原因は術後も継続する腱滑膜炎と考える.
更年期女性手根管症候群のrisk factorとしての血管内皮細胞機能不全 清重 佳郎ほか
更年期女性屈筋腱滑膜の腫脹に起因する手のこわばりや手根管症候群のbaseにはestrogen deficiencyの一症候としての高脂血症や血管内皮細胞機能不全が存在する.
腱滑膜切除からみた手根管症候群 鶴田 敏幸ほか
近年の病理組織学的研究から手根管症候群の成因には,腱滑膜増生の関与が示唆されている.屈筋支帯を残す手指屈筋腱腱滑膜切除術も有効な観血的治療法の一つである.
Midlateral approachを用いた手指屈筋腱鞘炎に対する腱鞘内注射 政田 和洋
注射針はmidlateral部よりも背側から基節骨に対して直角に刺入して基節骨に当てる.針先を少し抜いて掌側かつ近位方向へと基節骨の上を滑らせていく.硬膜外注射と同様に注射器を押しながら針先の位置を調節する.基節骨の掌側においた左示指か母指に注入時の「ふくらむ感覚」(ballooning)を感じることにより腱鞘内に入ったことが確認できる.
糖尿病患者における狭窄性腱鞘炎 亀山  真
糖尿病に伴う狭窄性腱鞘炎は,手指関節の屈曲変形を呈する例では多数指罹患の傾向が強い.ステロイド腱鞘内注入で好成績を得るには,HbA1Cを指標とした血糖コントロールを良好に保つことが重要である.
弾発指に対する経皮腱鞘切開術 楢崎 慎二ほか
弾発指に対する経皮腱鞘切開術を紹介する.18G注射針以外に手術で特別な器具を必要とせず,皮膚切開を行わないため患者の早期社会復帰を可能とする.
上腕骨外側上顆炎の治療 副島  修
上腕骨外側上顆炎の診断・治療の概説に加え,我々が行ったテニスプレーヤーに対する疫学調査,ならびに難治例に対する直視下手術(Nirschl変法)・鏡視下手術の比較検討について言及した.
上腕骨外側上顆炎に対する鏡視下手術 佐々木浩一ほか
上腕骨外側上顆炎の鏡視下手術の術後成績は良好である.病態の詳細な観察が可能な有用術式である.
上腕骨外側上顆炎の診断と治療 若林 良明ほか
診断では注意深く触診して,圧痛点すなわち発痛部位を探ることが最も重要である.保存療法では具体的な指示による生活指導がまず優先される.手術手技の選択は術前・術中所見により柔軟に対応する.

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