急性低音障害型感音難聴―その診断と治療―
原 晃/編
978-4-88117-426-5 C3047
2007年8月
en0078
定価2,640円(税込み)
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急性低音障害型感音難聴と突発性難聴 | 山崎 一春ほか |
急性低音障害型感音難聴と突発性難聴について診断基準という点から解説を行った.疾患として確立する歴史的背景や変遷についてもまとめてみた. | |
急性低音障害型感音難聴の疫学 | 川島 慶之ほか |
厚生労働省の急性高度難聴に関する調査研究班が行った疫学調査を中心に,既報告のうち比較的症例数の多いものをまとめ,急性低音障害型感音難聴の疫学として概説した. | |
急性低音障害型感音難聴とメニエール病 | 和田 涼子ほか |
急性低音障害型感音難聴はメニエール病よりも軽症が多いが,発症・増悪因子に共通の特異な行動特性が関与しており,長期化で予後は不良となる. | |
急性低音障害型感音難聴の診断―実地臨床の立場から― | 阿部 隆 |
厚労省診断基準を100%は満足しない「準確実例」も実地臨床では本疾患として扱うべきである.本疾患はどの年代にもどんな既難聴者にも起こり,聴力型が「低音障害型」を示すとは限らない. | |
急性低音障害型感音難聴と画像 | 杉浦 真 |
急性低音障害型感音難聴と診断されていた症例のなかにMRI等により聴神経腫瘍,肥厚性硬膜炎,特発性低髄圧症候群と診断される症例があり画像診断の有用性を認める. | |
低音障害型感音難聴の臨床検査 | 井上 泰宏 |
低音障害型感音難聴には様々な病態が含まれていると考えられる.本稿では,特に内リンパ水腫との関係に注目して,各種臨床検査の結果を検討した. | |
低音障害型感音難聴と遺伝子 | 八島 隆敏ほか |
低音障害型の遺伝性感音難聴はDIAPH1とWFS1の2つの原因遺伝子が同定されており,症例も少ないことから,聴力像が原因遺伝子検索の鍵となりうる. | |
急性低音障害型感音難聴の治療―実地臨床の立場から― | 佐藤美奈子 |
本稿では,ステロイド以外の薬剤の効果について述べた.また,発症に各種ストレスが深く関与することから,心理的側面を考慮し,心理治療を併用することも効果的である. | |
急性低音障害型感音難聴の治療―ステロイド― | 真鍋 恭弘 |
急性低音障害型感音難聴にステロイドを投与する場合は,ステロイド薬の種類,投与方法,投与期間が重要である. |