舌疾患の診断と治療
佃 守/編
978-4-88117-418-0 C3047
2006年12月
en0070
定価2,619円(税込み)
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味覚異常―その機序と治療― | 池田 稔 |
味覚機能異常の機序について主に亜鉛との関連を中心に述べた.またその治療として,これまで比較的客観的な検討が行われてきた亜鉛治療について取り挙げた. | |
舌痛症―その発症要因と治療― | 藤吉 達也 |
舌痛症の診療に際しては,特発性舌痛症のみならず広義の舌痛症も含めて対応しなければならない.安易に心因性と断定することなく系統的に診断・治療を行う必要がある. | |
舌運動障害 | 安達 一雄ほか |
舌運動障害の主な原因である舌下神経麻痺はその責任部位および発生の原因とも様々であり,その病歴の聴取および画像診断による精査が重要であると思われる. | |
舌乾燥症 | 氷見 徹夫 |
舌乾燥症の多くは唾液量・分泌の低下により起こる.ここでは病態として重要な唾液腺実質の障害による唾液分泌の低下をきたす疾患を中心にして解説した. | |
舌 炎 | 石戸谷淳一ほか |
舌は外界に接し様々な炎症性病変を生じる.そして,これらの舌炎は全身性疾患の一症状として出現することも多く,注意を要する. | |
舌良性腫瘍 | 久保田 彰 |
日常診療でよく経験する前癌病変を中心に舌良性腫瘍の診断と治療について文献的考察を行った. | |
舌癌の治療 | |
1.標準的治療 | 藤井 隆ほか |
手術と放射線治療のオーバーラップする部分が多いため以前から議論の多かった舌癌の標準的治療について,NCCNのガイドラインの推移等をもとに臨床病期別に概説した. | |
2.手術療法 | 福島 啓文ほか |
舌癌の手術療法について具体的な適応・手技を述べた.また頸部リンパ節の取り扱いについても言及した. | |
3.放射線療法 | 西尾 正道 |
小線源治療はT1・T2の舌癌の局所制御において手術療法と同等な治療成績を得ることができる.機能温存の面から治療法の選択において考慮すべきである. | |
リハビリテーション―舌癌治療と構音嚥下機能― | 藤本 保志ほか |
舌癌治療後の障害の構造を整理し,その原因たる放射線治療や切除範囲から嚥下・構音機能を組み立てなおし,障害の予測と評価に基づくリハビリテーションの例を示した. |