脳性麻痺のリハビリテーション
栗原まな/編
978-4-88117-337-4 C3047
2007年12月
mr0087
定価2,640円(税込み)
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脳性麻痺の診断と評価 | 栗原 まな |
脳性麻痺は受胎から新生児期までに生じた非進行性病変に基づく永続的な運動および姿勢の異常であるが,診断にあたっては危険因子の把握,病歴聴取,診察が大切である. | |
新生児医療からみた脳性麻痺のリハビリテーション | 神原 孝子ほか |
周産期・新生児期に受傷した脳障害により,様々なハンディキャップを持ちながら生きていかなければならない子どもたちがいる.新生児期のリハビリテーションには,運動のみならず,呼吸や栄養,発育発達まで考慮した根気強い訓練が必要である. | |
脳性麻痺の小児科治療 | 武下草生子ほか |
全身的医療ケア,特に摂食・嚥下障害,呼吸障害,胃食道逆流症の内科的管理を解説する.また近年痙縮の治療として注目されているA型ボツリヌス毒素療法について解説する. | |
脳性麻痺の整形外科的治療 | 野村 忠雄 |
脳性麻痺の変形・機能障害の発現機序を運動学的な立場で解説し,それに基づいた整形外科的選択的痙性コントロール手術の実際と成績を述べた. | |
脳性麻痺の理学療法 | 河村 光俊 |
減捻性立ち直り反応の種類と期待する反応時間到達により運動に変化が起きてくることを解説した. | |
脳性麻痺の作業療法 | 長谷龍太郎 |
脳性麻痺に対する作業療法は,対象者の生活文脈を反映した介入が重要であり,COPMやGASを用いた効果検討が求められている.近年ボツリヌス毒素注入やCIMTとの併用が注目されている. | |
脳性麻痺の言語聴覚療法 | 高見 葉津 |
言語聴覚療法では,ライフステージや障害の様相に応じてより豊かな日常生活を目指して発声・発語,言語能力,AACの導入,摂食・嚥下機能への支援を行う. | |
脳性麻痺の心理的アプローチ | 太田 令子ほか |
各ライフステージと発達段階に応じた自己選択,自己決定をしていけるような環境条件の整備と自尊感情を高める支援について述べる. | |
成人に至った脳性麻痺のリハビリテーション | 曽根 翠 |
成人期に至った脳性麻痺の生命予後,機能予後,機能低下の原因となる2次障害などについて解説したうえで知的障害のレベルに合わせたリハビリテーションのポイントを述べる. | |
重症心身障害医療からみたリハビリテーション | 口分田政夫 |
ライフサイクルにおける目標や,呼吸障害や消化器障害の予防,可能性を引き出すリハビリテーションのポイントについて述べる. |