ホーム  > 

Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 84

Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 84

大腿骨近位部骨折のリハビリテーションの実際

萩野 浩/編

978-4-88117-334-3 C3047

2007年10月

mr0084

定価2,640円(税込み)

3営業日内ですぐに発送!

目次

大腿骨近位部骨折の分類と疫学 萩野  浩
大腿骨近位部骨折は頚部骨折と転子部骨折とに分けられ,年間に約14~16万例が発生している.30年後には患者数が2倍に達し,90歳以上の患者がその半分を占める.
転倒予防による大腿骨近位部骨折予防
小松 泰喜ほか
転倒・骨折予防には,転倒リスクの適正な評価と,高齢者の心身の活性化の動機付けとなるような創意工夫が組み入れられた運動・生活指導の実践が必要である.
手術前に施行すべきリハビリテーション 石田 健司ほか
術前リハの目的は,(1)併存症の評価と対応,(2)廃用症候群(筋力低下・関節拘縮・DVT,肺炎等)の予防を行い,可能な限り受傷前のADLを術後に再獲得させることである.
大腿骨近位部骨折患者の手術後予後予測と早期リハビリテーション―認知症の患者の歩行予後― 伊藤  淳ほか
歩行再獲得が困難な認知症の大腿骨近位部骨折患者の調査で,歩行能力維持に影響する因子は,HDS-Rスコア,病識,歩行意欲,徘徊傾向,術直後の起立能力であった.
手術方法と術後リハビリテーションプログラム―診療ガイドラインからの考察― 渡部 欣忍ほか
大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドラインの内容を中心にして,大腿骨近位部骨折の治療およびリハビリテーションの現状について概説した.
認知症と術後リハビリテーション 篠崎 哲也ほか
高齢者の大腿骨頚部骨折患者では,術前後の脳FDG PETが認知症の発症や進行を予測するうえでの有用な検査手段となる可能性が考えられる.
大腿骨頚部・転子部骨折―合併症を有する症例への対応― 中野 哲雄ほか
大腿骨頚部・転子部骨折患者は高齢であり,多くの合併症を持っている.整形外科医師はこれらの合併症に対しある程度の知識が必要である.そして専門的な分野では内科医師などとの連携が極めて重要である.
大腿骨近位部骨折と地域連携クリティカルパス 野村 一俊
地域連携クリティカルパスの作成と運用には,連携施設のスタッフの参加,施設間の診療方針統一,達成目標設定,バリアンス収集システム構築,定期的会合が必要である.
大腿骨近位部骨折のリハビリテーション看護―日米英のベンチマーキングから― 森山美知子ほか
大腿骨近位部骨折は外傷性疾患で,合併症を予防し早期の回復を図るために,発症直後からの対応が必要で,アウトカムマネジメントの視点が必要となる.
骨折後の高齢者に対するリハビリテーション 藤田 博曉
骨折後の高齢者では運動機能の低下がADLや生命予後に影響を与える.このような状態を「骨折後症候群」として捉え,運動機能の改善からADLの維持向上への具体策を述べる.

関連書籍

達人が教える外傷骨折治療 【オルソペディクス25周年記念書籍】 糸満盛憲・戸山芳昭/編
ISBN:978-4-88117-063-2 C3047
定価:8,800円(税込み)

ページトップへ