リハビリテーションにおける疼痛コントロール
熊澤孝朗/編
978-4-88117-329-9 C3047
2007年5月
mr0079
定価2,640円(税込み)
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痛みの概念,急性痛と慢性痛 | 中塚 映政 |
症状としての痛みである急性痛と病気としての痛みである慢性痛症の違いについて解説し,両者の鑑別の重要性について述べる. | |
痛みとリハビリテーション | 柴田 政彦 |
リハビリテーション現場における痛みの取り扱いは重要であり,医療者が取得すべきスキルの1つである. | |
痛みと心身医学 ―リハビリテーションに望まれるもの― |
細井 昌子 |
痛みの心身医学,特に認知行動学の視点から疼痛性障害の評価法を概説した.行動の変容を支持する手法である動機づけ面接はリハビリテーションの臨床にも有用である. | |
慢性痛のリハビリテーション―オーストラリアでは― | 松原 貴子 |
慢性痛リハビリテーションはADL・QOL向上をもたらす包括的な痛み治療法である.認知行動療法に加え,筋の運動療法やコンディショニングは痛みの軽減に効果的である. | |
運動器の痛みのアセスメント | 鈴木 重行 |
運動器の痛みのなかでも,軟部組織由来の痛みのアセスメントについて,フローチャートとともに具体的方法について示した. | |
整形外科からみた痛みのリハビリテーション―慢性痛― | 村上 孝徳ほか |
慢性疼痛の治療において疼痛管理の重要性は言うまでもないが,疼痛管理はあくまでも手段であり最終的な目標は,QOLの確保にある. | |
整形外科からみた痛みのリハビリテーション―肩の痛み― | 岩堀 裕介 |
肩の痛みを疾患別ではなく発生要因別に考察してみた.発生要因として関節内圧や肩峰下滑液包圧などの圧の問題,impingementに代表される機械的問題,滑膜炎,神経障害などを挙げた. | |
痛みに対する徒手療法―ストレッチング― | 伊藤 俊一ほか |
有痛症者に痛みの変化を認識させることが行動変容をもたらすきっかけとして,ダイナミックストレッチングの有効性について概説した. | |
神経内科からみた痛みのリハビリテーション | 田丸 司 |
代表的な神経因性疼痛について,末梢神経障害と中枢神経障害に分けて,症候,機序,治療法,リハビリテーションにおける留意点などについて概説した. | |
痛みと運動療法 | 沖田 一彦ほか |
痛みに対する運動療法として,筋力増強訓練と感覚-運動再教育について概説した.また,認知運動療法における痛みへのアプローチについて紹介した. |