熱傷のリハビリテーション
栢森良二/編
978-4-88117-319-0 C3047
2006年8月
mr0069
定価2,619円(税込み)
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急性期治療 | 池田 弘人 |
熱傷急性期には面積と深度を判定して,その重症度に見合った担当診療科が決定する.重症広範囲熱傷の場合は長期的展望に立った綿密な治療計画が必要となる. | |
急性期理学療法 | 管野 敦哉ほか |
急性期の全身管理から理学療法における評価・介入方法までの流れをまとめた.合併症予防とADL早期獲得のためには,積極的なリハビリテーションの介入が必要である. | |
急性期呼吸理学療法 | 山下 康次ほか |
熱傷急性期は,大量の輸液療法に伴う様々な病態生理が認められる.呼吸理学療法を実施する際にはリスクと利益を常に考えながら行う必要がある. | |
顔面頸部熱傷 | 松井恒太郎ほか |
顔面熱傷は自然治癒することが多いが,熱傷瘢痕を形成してしまうと厄介な部位である.また,頸部熱傷は深達性熱傷になりやすく拘縮を起こしやすい. | |
手の熱傷治療とリハビリテーション―手の熱傷の特殊性とリハビリテーションの留意点― | 普天間朝上ほか |
手の熱傷では,手掌と手背の解剖学的相違点に留意し,深度を正しく判断して治療を行い,かつ早期にリハビリテーションを行うことで関節拘縮を防ぎ,また整容的改善を心がける. | |
慢性期理学療法 | 小林 規彦 |
熱傷のリハビリテーションにおいて,慢性期理学療法の実施には,慢性期における障害の理解とそれに応じた対処,留意点の存在を認識し対象者主体のチームアプローチが重要である. | |
熱傷患者に対する作業療法の役割 | 小林 毅ほか |
熱傷患者の日常生活活動(動作)を支援する福祉用具の使用例と障害受容への配慮について,作業療法の役割を紹介する. | |
熱傷患者の看護 | 上條 惠子ほか |
熱傷は, 病態に即した全身状態の適切な観察・重傷度の判定・円滑なチーム医療への調整が看護上必要である. | |
熱傷患者の精神的問題 | 川本 恭子 |
熱傷患者の精神的な適応過程を重視した.受傷によって患者が被る身体機能や社会的喪失は深刻であり,その喪失を受容するための悲嘆反応について理解する. | |
熱傷患者の社会的問題―社会復帰をめざして― | 永井 春美ほか |
熱傷で利用できる制度はない.したがって,needsに合わせて制度を組み合わせることになる.本稿では,実践に基づいて利用できる制度を概説する. |