尋常性乾癬 update
飯塚 一/編
978-4-88117-575-0 C3047
2007年5月
de0126
定価2,640円(税込み)
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乾癬の病態―Stat3 modelを中心に:表皮細胞とT細胞の相互作用 | 佐野 栄紀 |
乾癬発症のために,Stat3活性化は表皮T細胞クロストークに架ける橋.Stat3シグナル阻害が新たな治療法となる可能性. | |
乾癬の病態―乾癬の遺伝子発現パターン解析 | 清島真理子 |
乾癬皮膚に発現する遺伝子を包括的,網羅的に解析する,遺伝子発現パターン解析は,乾癬の病因,病態を追求する手段の一つであり,治療薬開発に発展する期待が持たれる. | |
新しい治療―生物製剤 | 朝比奈昭彦 |
生物製剤は乾癬の病態のカギを握る蛋白質へピンポイントに作用し,臓器障害を起こしにくく,新たな治療の可能性を切り開いた.各々の長所や短所を理解する必要がある. | |
新しい治療―生物製剤,特に抗IL-12 p40療法 | 十一 英子 |
抗IL-12 p40抗体を乾癬患者に投与し,高い有効率を得た.病変部皮膚では投与後2週で,タイプ1サイトカインとケモカイン,およびIL-12/IL-23自身のmRNA発現が抑制された. | |
尋常性乾癬に対するPUVAとナローバンドUVB | 森田 明理 |
PUVAバスやナローバンドUVBの見直しによって,乾癬の治療において光線療法は,外用療法で難治であるかもしくはコントロールの困難な場合の第2選択として重要な役割を果たすようになった. | |
ガイドラインに基づいたシクロスポリン療法 | 梅澤 慶紀 |
シクロスポリンガイドライン2004は患者のQOLを重視し,より実践的な内容に変更された. | |
乾癬の治療―ビタミンD3とレチノイド | 高橋 英俊 |
ビタミンD3とレチノイドは乾癬治療に有効な治療法で,併用することでさらに治療効果は高まるが,高カルシウム血症誘発の危険性が高まることに注意しなければならない. | |
乾癬に合併する疾患―膠原病と自己免疫性水疱症 | 小林 里実 |
SLE合併例における抗Ro/SS-A抗体陽性率,光線過敏症の有無と,実際の治療における注意点.表皮下水疱合併例の診断では,表皮真皮遊離皮膚を基質とした間接法,免役ブロット法が必要である. | |
糖尿病そのほか基礎疾患を合併する乾癬の注意点について | 井戸 敏子ほか |
糖尿病,高脂血症,高血圧,痛風などの生活習慣病を合併する乾癬患者が増加する傾向にある.基礎疾患を有する乾癬患者の治療上の注意点を中心に述べる. | |
治療満足度調査 | 福地 修ほか |
日常診療において,PDI(psoriasis disability index)とself-administered PASI質問票を用いることにより,患者満足度の高い,患者の視点に立った治療が実現できると考えられる. |