
こんな時どうする?蜂窩織炎と壊死性筋膜炎 その先の治療
山﨑 修/編
978-4-86519-764-8 C3047
2025年12月
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定価2,860円(税込み)
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| “蜂窩織炎” その診断は合っていますか? | 盛山 吉弘 |
| 蜂窩織炎は,日常診療で頻繁に目にする疾患である.しかし,絶対的な診断基準がないため,誤診が多い.欧米では,誤診率が30%を超えるという複数の報告がある. | |
| 再発性蜂窩織炎のリスク因子 | 越智 康之 |
| 蜂窩織炎の再発には局所因子と全身因子が複合的に関与し,その予防には圧迫療法や真菌感染治療,栄養管理などへの対応が重要である. | |
| 機能的リンパ解剖学に基づくリンパ浮腫画像診断 | 林 優子ほか |
| 近年明らかとなった機能的リンパ解剖学に基づき,適切なリンパ流の評価と診断を行うことは,リンパ浮腫の診療に不可欠である. | |
| 蜂窩織炎の原因であるリンパ浮腫の治療―リンパ管静脈吻合術― | 林田 健志ほか |
| 蜂窩織炎はほとんどの場合がうっ滞したリンパが原因である.リンパ液を手術によって循環系に戻し,蜂窩織炎の発症を予防できるのがリンパ管静脈吻合術である. | |
| 四肢のリンパ浮腫の予防 | 道端ゆう子 |
| リンパ浮腫の予防について必要なのは,適正な体重管理と蜂窩織炎などの皮膚の炎症の予防行動である.患者が継続してセルフケアできるためには工夫も必要である. | |
再発性蜂窩織炎の治療 |
山﨑 修 |
| 欧米では再発性蜂窩織炎に対する予防的抗菌薬のエビデンスがあるが,本邦の保険診療では難しいのが現状である.危険因子に対する厳密なアプローチが重要である. | |
| 壊死性筋膜炎の診断におけるLRINECスコアの有用性 | 加藤 裕史 |
| 壊死性筋膜炎におけるLRINECの有用性と限界について考察した.壊死性筋膜炎では検査値のみでなく,臨床所見や画像所見などを包括的に評価し,診断をつけることが重要である. | |
| 壊死性軟部組織感染症に対する外科的治療の考え方と実践 | 鹿児山 浩 |
| 壊死性軟部組織感染症では,早期診断と早期の外科的介入が患者救命の鍵であり,皮膚科医の初期対応が重要となる. | |
| 壊死性軟部組織感染症の抗菌療法 | 牧野 公治 |
| 壊死性軟部組織感染症は,初期は広域,菌同定後は極力狭域の抗菌薬で治療する.病変部は血流に乏しく,抗菌薬は極量投与する.培養検査や正常治癒過程の理解も重要である. | |
| 壊死性筋膜炎術後の創傷ケア・NPWTによる治療 | 大塚 正樹 |
| 壊死性筋膜炎デブリードマン後に生じた開放創の創傷管理に陰圧閉鎖療法を導入することは理にかなっており,創閉鎖手術までの時間短縮が期待できる. | |

