
頭頸部再建 私の手術戦略
田中顕太郎/編
978-4-86519-927-7 C3047
2025年11月
pe0227

定価3,300円(税込み)
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| 上顎再建 私の手術戦略 | |
| 軟部組織による上顎再建 | 櫻庭 実ほか |
| 上顎全摘後の再建では,適応症例を選べば軟部組織による上顎再建でも十分な機能と整容性が得られる.軟部組織による上顎再建の適応とコツについて解説する. | |
| 硬組織(腓骨)による上顎再建 | 松本 洋ほか |
| 腓骨を用いたbuttress理論に基づく上顎再建について解説する.術前モデルサージャリーの重要性,再建するbuttressの優先順位,ダブルフラップの適応,吻合血管の選択について述べる. | |
| 下顎再建 私の手術戦略 | |
| CAD/CAMガイドを用いた遊離腓骨皮弁による再建 | 沼尻 敏明 |
| CAD/CAM再建を導入したいが,どのように行ったらよいか想像できないとよく聞く.TruMatch®で行う場合と,自力で行うIn-houseとで,実際の術前プランニングの流れについて紹介する. | |
| プレート(人工物)を用いた下顎骨再建 | 髙成 啓介ほか |
| MRPによる下顎再建の成功の鍵は合併症を起こさないことである.そのため,適応となる症例の見極めと,想定される合併症およびその対策について十分に理解しておく必要がある. | |
| 舌半切術後再建 私の手術戦略 | |
| 術後機能を重視した皮弁再建のコンセプト | 中川 雅裕 |
| 舌半切所の再建のポイントは,①口腔と頸部を確実に遮断する,②残存舌の動きを妨げない薄くしなやかな皮弁を用いる,③舌根断端と中咽頭側壁断端を縫合することにより知覚のある中咽頭を再建する,④再建舌は隆起型で口腔内に食物残渣が残らず,送り込みをしやすい形態とする,⑤再建舌は隆起型で舌が口蓋に接触し会話機能が良好な形態とする,⑥皮弁と残存舌縫合部の術後瘢痕による舌の動きを妨げず機能低下を起こさない再建を行う,である.特に術後の再建舌の形態や,術後瘢痕を考慮した舌再建の工夫について解説する. | |
| 機能と形態の両立を目指した再建術式 | 石田 直也ほか |
| 舌半側切除後の再建では,嚥下・構音機能を維持し,さらに整容面にも十分に配慮することが求められる.当科での機能と整容性の両立を目指した舌半側切除後の再建方法について解説する. | |
| 咽頭喉頭頸部食道全摘後の再建 私の手術戦略 | |
遊離空腸移植術の実際 |
樋口 慎一 |
| 遊離空腸移植術は標準化できない手術の1つであるため,手術中のいくつかの選択肢について紹介し,それぞれの長所,短所などについて述べる. | |
| 遊離大腿皮弁移植を用いた術式の利点と欠点 | 石田 勝大 |
| 咽頭喉頭全摘術の再建において,遊離空腸移植と前外側大腿皮弁を比較し,最適な術式を探るとともに,次世代の再建医療に求められる姿勢と技術を問い直す. | |
| 舌(亜)全摘術後再建 私の手術戦略 | |
| 温存機能から考える舌(亜)全摘の再建 | 寺尾 保信ほか |
| 舌(亜)全摘後の再建では,外舌筋や舌骨周囲の組織が温存されるほど生理的な「動き」が可能になり,切除が広範囲に及ぶほど誤嚥予防の「形」が必要となる. | |
| 中咽頭切除後再建 私の手術戦略 | |
| 鼻咽腔狭小化を意識した中咽頭上側壁再建 | 門田 英輝 |
| 中咽頭上側壁再建では鼻咽腔逆流および開鼻声を防ぐのが重要である.遊離皮弁にGehanno法や上方茎咽頭後壁粘膜弁を併用して口蓋両面を再建し,狭めの鼻咽腔を形成することで良好な術後機能が回復できる. | |

