皮膚悪性腫瘍のdecision-making―エキスパートの症例集―
安倍 吉郎/編
978-4-86519-922-2 C3047
2025年6月
pe0222
定価3,300円(税込み)
3営業日内ですぐに発送!
★★★6月16日(月)発売予定!ご予約承ります!★★★
皮膚悪性腫瘍のdecision-making: | ||
病理診断 |
安齋 眞一 | |
日常診療上病理診断が問題となる皮膚原発性上皮性悪性腫瘍およびその関連疾患に関して,その問題点を示し,皮膚病理診断医がその問題点をどう考えているかを解説した. | ||
薬物療法 | 松下 茂人ほか | |
薬物療法の施行に際しては,病理組織診断,全身状態,患者中心の治療目標設定,薬剤選択,有害事象管理の総合的判断が重要である. | ||
放射線治療 | 大熊 加惠ほか | |
放射線治療は,局所治療でありながら侵襲が少なく機能や形態を温存できることが大きな特徴である.症例ごとに線量分割や治療方法を検討し,病勢コントロールやQOL改善に役立てることは多い. | ||
頭頸部のリンパ流とリンパ節郭清手技 | 林 利彦 | |
頭頸部皮膚悪性腫瘍を治療する場合は,耳下腺リンパ節,浅頸リンパ節や後頭リンパ節などの表在リンパ節への注意が重要となる.また,所属リンパ節郭清を行う場合は,それらのリンパ節の取り扱いを考慮した郭清手技が求められる. | ||
四肢・体幹部原発の皮膚悪性腫瘍を適切に切除する―正しいリンパ流と適切なリンパ節郭清術を理解する― | 前田 拓 | |
進行性の四肢・体幹部原発の皮膚悪性腫瘍の治療戦略についてリンパ組織の適切な扱い方を含めて述べた. | ||
眼瞼周囲の再建 | 元村 尚嗣 | |
①眼瞼は皮膚悪性腫瘍の好発部位である. ②リンパ節転移の可能性がある腫瘍か否かが重要で,治療戦略のdecision makingが必要である. ③リンパ節転移の可能性がある症例ではMalar flap incisional approachが有用である. ④腫瘍の局在が眼角を含み上下眼瞼をまたぐか否かによってもdecision makingが必要である. |
||
鼻・口周囲の再建 | 大﨑 健夫ほか | |
鼻・口唇周囲の再建において,整容的機能的に良好な結果を得るためには,エステティックサブユニットの理解とともに,欠損の位置や大きさに応じた柔軟な対応が必要である. | ||
上肢・手の再建 | 有川 真生ほか | |
上肢再建では,機能温存と整容性の両立が問題となる.部位ごとに適切な皮弁選択をすることが重要であり,その要点を述べた. | ||
外陰・会陰部の再建 | 安倍 吉郎ほか | |
外陰・会陰部の再建を行うにあたっては,単なる組織欠損の被覆にとどまらず,性の象徴である外陰の形態的特徴を再現すると同時に,患者の希望する生活様式や皮弁採取に伴う犠牲にも配慮すべきである. | ||
下肢・足の再建 | 佐々木智賀子ほか |
|
皮膚悪性腫瘍の下肢・足の再建手術にあたり,基本的な考え方や部位別に各皮弁の特徴について解説する. |