超急性期におけるリハビリテーション診療マニュアル<増大号>
佐々木信幸/編
978-4-86519-963-5 C3047
2025年5月
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定価4,400円(税込み)
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急性期病床 押さえておきたい、人工呼吸管理や栄養療法、PICSなどについて解説した充実の増大号です!
生存戦略としての離床とリハビリテーション治療 | 佐々木信幸 |
離床とは動物が生存のために活動を開始する合図であり,生存に有利な様々な生理学的・生化学的変化が生じる.それらの変化を急性期リハビリテーション治療に活かす. | |
人工呼吸管理の基本 |
八幡 俊介ほか |
リハビリテーションスタッフにとって重要であると思われる人工呼吸管理の基本モード(A/C, PSV)の違いと使い分け,その他設定項目の理解を目指す. | |
人工呼吸器関連肺炎の予防 | 関原 圭吾ほか |
人工呼吸器関連肺炎は頻度の高い院内感染の1つである.一般的な感染症とは異なり,避けるべき集中治療の合併症として,多角的なアプローチによる適切な予防が重要である. | |
急性期重症患者に対する栄養療法 | 小久保祐也ほか |
重症患者は,栄養代謝が平時とは異なることを念頭にエネルギーやタンパク質の管理をする必要がある.栄養療法と運動療法を両立してこそ体の回復を最大限に効率化できる. | |
遷延性意識障害の生理学と治療 | 新見 昌央 |
急性期病院で遷延性意識障害を呈す患者の多くで治療が撤退されたり制限されたりする.慢性期に意識障害が改善する例もあり,超急性期からリハビリテーション治療を行うべきである. | |
ICU回診におけるリハビリテーション診療チェックポイント | 永冨 彰仁ほか |
ICUにおけるリハビリテーション回診やカンファレンスにおいて,リハビリテーション科医は職種間連携のファシリテーターとなることが求められる. | |
ベッド上からの集中治療後症候群(PICS)予防―神経筋電気刺激療法(NMES)― | 中西 信人 |
重症患者においてNMESはガイドラインでも推奨されるようになったものの,どのように使用するか課題は多い.具体的な使用方法と今後の可能性について解説した. | |
ベッド上からの集中治療後症候群(PICS)予防―自転車エルゴメーター― | 篠原 史都ほか |
本稿では重症患者におけるpassive cyclingとactive cyclingに焦点を絞り,上肢・下肢に対するベッド上自転車エルゴメーターそれぞれの安全性,対象と効果,介入時の設定について解説した. | |
ICU患者の離床の実際とその効果 | 渡邉 陽介 |
・早期離床の実践には,各施設における適切な開始基準,中止基準に加え,早期離床プロトコルの導入が必要である. ・多職種で取り組む様々な介入の工夫が,重症患者における安全かつ効果的な早期離床で重要となる. |
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重症循環機能障害に対するリハビリテーション治療と安全管理 | 山本 周平ほか |
心不全患者の高齢化やADL低下が進行する中で,MCSの進展によりICU患者の救命率が向上し,新たなリハビリテーションの課題が浮上している.ガイドライン改訂でリハビリテーション適応範囲も拡大し,今後MCS装着患者への早期リハビリテーション介入が期待される. | |
重症呼吸機能障害に対するリハビリテーション治療と安全管理 | 名倉 弘樹ほか |
重症呼吸不全患者に対する呼吸理学療法(体位管理と気道クリアランス法)とモビライゼーションの意義とリスク,安全管理について解説した. | |
ICUから開始するADL改善のためのリハビリテーション治療 | 児島 範明 |
ICU生存患者のADL改善には早期リハビリテーションが重要である.本稿ではICU環境において患者の状態に最適化された多職種ADL練習の実践とADL戦略について述べる. | |
集中治療室から開始する摂食嚥下機能およびコミュニケーションへのアプローチ | 天白 陽介ほか |
集中治療室でよく出会う摂食嚥下機能障害,コミュニケーション障害に対する言語聴覚士の対応について,当院での取り組みを中心に紹介する. | |
PICUにおけるリハビリテーション治療 | 宮城島沙織ほか |
小児特有のPICS(PICS-p)予防には,PICU滞在中からの多職種連携による早期リハビリテーションが重要であり,その実践と課題について解説する. | |
周術期管理におけるリハビリテーション診療の役割 | 堅山 佳美ほか |
周術期リハビリテーション診療は,術後合併症の予防と早期回復に貢献する.特に高齢患者やハイリスク患者において,その重要性が増している. |