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PEPARS(ペパーズ) 220

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手足先天異常 総まとめBOOK

齊藤 晋/編

978-4-86519-920-8 C3047

2025年4月

pe0220

定価3,300円(税込み)

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手足の先天性疾患について、発生学や疫学からはじまり、 分類や鑑別診断などの診断プロセス、そして手術から術後ケアなどの標準的治療について、疾患別に詳しく解説しました。

目次

手足先天異常総論
発生と分類,外来や手術における基本事項 齊藤  晋
本稿では手足の先天異常に関する発生学的知識や疾患の分類法,外来診療における検査,インフォームドコンセント,写真撮影,フォローアップ,そして手術セッティングやドレッシングについて解説する.
手足先天異常各論
合指症
西村 礼司
合指症は複数の病態の総称である.多数の術式が報告され続けている理由の1つに術式間の比較が困難な状況がある.安易に新しい術式を試みるよりも,一定の術式で継続して治療を行い,長期経過を報告することが望ましい.
母指多指症 髙木 信介
母指多指症の手術の概要は,2本の母指から整容的・機能的に優れた1本の母指を再建することであり,症例に応じて術式を考える必要がある.
5趾列多趾症 小平  聡
多趾症の切除趾の選択にコンセンサスはない.筆者は5趾中足型にはon top plasty,5趾趾節型には5趾切除と切除趾からの骨移植,6趾型には6趾切除を行っている.
母指形成不全症 高木 岳彦
母指形成不全症は重症度に応じて適切な治療方針を立てる必要があるが,留意すべき合併症を把握し,母指温存を希望する家族に対し,いかに再建を行うか,手術方法について詳述した.
裂手症(裂足症) 福本 恵三
裂手症手術は整容的な改善が主な目的となる.指数が少ない手としての,バランスのよい手を再建することを目指し,醜い手術瘢痕を作らないよう配慮する.
横軸形成障害 川端 秀彦
横軸形成障害は短合指症と同義で,軽症例では指間形成植皮術などが適応となり,重症例では足趾骨移植術,遊離血管柄付足趾移植術,骨延長術などが適応となる.
先天性絞扼輪症候群 射場 浩介
絞扼輪症候群の手術は主に絞扼輪切除と合指の分離であり,良好な術後成績が期待できる.罹患部より近位の手指機能は正常であり,複雑な変形を認める症例においても積極的に手術計画を立てるべきと考える.
中手骨(中足骨)短縮症 荒田  順
中手骨短縮症と中足骨短縮症についての基礎知識と治療法について述べた.それぞれ病態は似ているが,手と足の機能的な特徴を考慮した上で,合併症に注意しながら治療にあたる必要がある.
先天性握り母指・屈指症 佐竹 寛史
母指MP関節の屈曲変形が握り母指症であり,母指IP関節の屈曲変形は強剛母指である.屈指症は手指PIP関節の屈曲拘縮であり,他動的に伸展できれば屈曲位変形と診断する.

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