神経発達症のリハビリテーション診療―子どもから成人まで―
橋本圭司/編
978-4-86519-957-4 C3047
2024年11月
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定価2,750円(税込み)
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神経発達症のサインと判定法、発達評価や、乳幼児期への理学療法・作業療法、さらに読み書き障害などの言語聴覚療法や就労支援など、地域でのリハビリテーション活動について解説しました。
神経発達症のサインと判定法 | 橋本 圭司 |
神経発達症の診療に当たる際には,①どこまでが生まれつきの特性であり,②どこからが環境を含めた後天的要因によるものか,のイメージを持つことが重要である. | |
乳幼児期の理学療法 | 井上 彩 |
理学療法士による早産・低出生体重児への発達支援は,独歩獲得を機に終了することが多く,DCD児をはじめとした神経発達症児への支援は今後拡大が期待される分野である. | |
乳幼児の作業療法―気づき,評価から家族への対応,他機関との連携― | 木村古州美 |
子どもの成長・発達を捉える際に,感覚が統合されていく過程を追加する事で,神経発達症の子ども達の理解,支援の幅が広がる.作業療法の実際で「多動」に対するアプローチを幾つか示したように,まずは評価ありきであること.子どもの支援と同等に,保護者への子育て支援は重要な位置を占める. | |
乳幼児期の言語聴覚療法(地域医療・福祉での実際) | 村田 百子 |
地域の発達センターで働く言語聴覚士が,実際に行っている言語評価・訓練・保護者支援の内容と,小児臨床に携わるうえで大切にしていることをご紹介する. | |
発達評価の実際 | 青木 瑛佳 |
発達評価はクライエントの「強み」と「課題」の両方を明確化するものである.また発達検査の得点を解釈する際は,検査時の行動など様々な要因を考慮に入れるべきである. | |
地域で行われているペアレンティング・プログラムの実際 | 坂本 彩菜 |
ペアレンティング・プログラムが地域で必要とされている理由や実際の取り組み,その1つであるTriple Pによる実際の支援について紹介する. | |
読み書き障害の子どもへの支援の実際 | 玉井 智ほか |
読み書き障害の子どもの支援に当たる際には,①どのような認知特性の結果として読み書き障害が生じてきるのかについて把握すること,②読み書きスキルのうち,流暢性と正確性,易疲労性の3つの評価を行い,明らかな困難さを認めた場合,教育現場への情報提供を行い,合理的配慮について理解を求めることが重要である. | |
地域リハビリテーション活動 | 安田 一貴 |
地域で生活する重度の肢体不自由や神経発達症や医療的ケアのある子どもに対して,遊びと写真とリハビリテーションの知識と経験を活かした実践活動を紹介する. | |
就労支援 |
扇 浩幸 |
神経発達症者に対する就労支援の社会的背景を踏まえ,就労移行支援の実際について筆者の経験をもとに解説し,今後の展望についてまとめた. |