皮膚科医も知っておきたいワクチン
渡辺 大輔/編
978-4-86519-683-2 C3047
2024年8月
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定価2,860円(税込み)
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ワクチンの基礎から最新情報について、皮膚科医はもちろん全医師が今、知っておきたいワクチンの知識を詳しくまとめました。
ウイルス学、免疫学、ワクチン学など、今、トップランナーとして活躍するエキスパート達が揃った必携の1冊です!
感染症と人類の歴史 | 忽那 賢志 |
感染症の歴史を通じて,ワクチンや抗生物質の発展が現代医療に与えた影響と,未来のパンデミックへの備えを探求する. | |
ワクチンとはなにか | 宮坂 昌之 |
ワクチンに関しては誤った情報(misinformation, disinformation)の拡散が激しい.ここではワクチンの現状について紹介する. | |
麻疹,風疹排除とワクチン | 多屋 馨子 |
麻疹と風疹の排除達成には,1歳以上で2回のMRワクチンの接種率をそれぞれ95%以上にして,全例の検査診断,全例の積極的疫学調査と迅速な対応が重要である. | |
水痘ワクチン,帯状疱疹ワクチン | 三浦 浩樹ほか |
水痘ワクチン定期接種化後,小児の水痘患者の減少に伴い若年での帯状疱疹患者が増加している.今後高齢化社会が進むにつれ帯状疱疹予防の重要性がさらに増していく. | |
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン | 川名 敬 |
・HPVワクチンによる子宮頸癌と尖圭コンジローマの減少効果が証明されている. ・安全性は証明されている. ・女性に対して定期接種,キャッチアップ接種が推奨される. |
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インフルエンザワクチン | 長谷川秀樹 |
不活化経鼻インフルエンザワクチンによって誘導される分泌型IgA抗体はインフルエンザウイルスの感染防御と変異株に対する交叉防御が期待でき,感染防御が難しい急性呼吸器感染症のワクチンの課題を克服することが期待されている. | |
COVID-19ワクチン | 林 智哉ほか |
COVID-19のパンデミックを契機にmRNAワクチンをはじめとした新規ワクチンモダリティがされている.これらのワクチンの免疫学的メカニズムを理解し,次のパンデミックに備えることが重要である. | |
トラベラーズワクチン | 福島 慎二 |
海外渡航者向けのワクチンをトラベラーズワクチンと呼ぶ.トラベラーズワクチンは,渡航者自身の情報と,渡航国や渡航目的,渡航期間,感染症の特徴をもとに選択する. | |
Life-course immunizationと行政,地域へのワクチン普及の取り組み | 中山久仁子 |
ライフコースに基づいた予防接種により,乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層にワクチンで予防できる疾患がある.ワクチン接種率に関わる要因と接種率上昇のための対処方法,主に啓発について述べている. | |
ワクチン忌避 |
森内 浩幸 |
ワクチン忌避はグローバルヘルスへの脅威であり,どうしてそれが生じるのかを理解し,その解決に向けて国もかかりつけ医も全力で取り組むべきである. |