切断指 ZONE別対応マニュアル!
荒田 順/編
978-4-86519-902-4 C3047
2023年10月
pe0202
定価3,300円(税込み)
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切断指への治療として、切断レベルに応じてどう対応するのか、経験豊富な執筆陣がZONE分類に詳しく解説しました!
切断指!!必ず知っておくべきこと | 石河 利広 |
故きを温ねて新しきを知らば,以て師と為すべし.Innovationには,必須であります. | |
末節切断―血管吻合を行わない手術方法:graft on flap― | 柳下 幹男ほか |
血管吻合を必要としない指尖切断の再建方法としてgraft on flap法について概説する.掌側は皮弁で再建する.背側は,切断された指からのcomposite graftを行うか,足母指からの遊離爪床移植を行う. | |
どう対応する⁉ Subzone Ⅰ | 楠原 廣久 |
Subzone Ⅰ切断では基本,composite graftが第1選択である.Subzone Ⅰ切断でのcomposite graftと再接着について血管解剖から検討する. | |
どう対応する⁉ Subzone Ⅱ | 鈴木 茉友 |
Subzone Ⅱレベルの切断では血行再建による再接着術が理想的であるが,血行再建が困難な場合には手掌ポケット法による再接着法を好んで用いている. | |
どう対応する⁉ Subzone Ⅲ―Subzone Ⅲ指尖部切断に対する再接着― | 小平 聡 |
Subzone Ⅲ指尖部切断では再接着を積極的に行うべきである.動脈吻合はそれほど困難ではなく,術後1週間の瀉血が必要になるものの,静脈吻合なしでも生着率は高い. | |
どう対応する⁉ Subzone Ⅳ | 天羽 健一ほか |
Subzone Ⅳ切断の再接着術を成功させるためには静脈の再建が必須である.また待機的再接着術は切断指を適切に保存して準緊急手術化させることで,手術の負担を軽減させることができる. | |
どう対応する⁉ Zone Ⅲ | 伊東 大ほか |
手指切断に対する再接着術において,切断レベル別に再接着術の治療方針と術後管理,さらに主にZone Ⅲの後療法について述べる. | |
どう対応する⁉ Zone Ⅳ | 松末 武雄 |
機能的結果が一般的に不良とされるZone Ⅳ切断指再接着に対して,再現性のある優れた機能的結果を出すためにリハビリテーションを合理的かつ単純にする意図的屈筋腱二期的再建法を紹介する. | |
切断指に対する持続陰圧閉鎖療法 | 長谷川健二郎ほか |
切断指,特にZone Ⅰ指尖部切断における治療のポイントは,①治療により関節可動域制限を起こさないこと,②健側に近い知覚を獲得すること,③爪を含めた指尖部の良好な形態を再建することである. | |
断端形成と義指 |
小野 真平 |
断端形成術の基本原則と切断レベル別の手術手技の詳細,さらに断端形成術後の義指について解説する. | |
切断指再接着後の二期的再建―手の造形手術手技を中心として― | 五谷 寛之 |
切断指再接着術後の追加手術には欠損に対する骨再建(関節再建含む)や軟部組織の欠損に対する再建,関節拘縮の加療などがある.主として創外固定を用いた手技で二期的再建を行う方法を紹介した. |